1,800円以上の注文で送料無料

アメリカ格差ウォーズ の商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/08/30

(2012/11/6) 最近twitterで執拗に上杉隆の嘘を責める町山智浩氏の近著。 しかし町山さんって不思議な人。 映画評論家というかコラムニストというか、、、。 私が彼を知ったのはTBSラジオストリームの「コラムの花道」の出演者として。 ストリームは小西克哉と松本ともこがパ...

(2012/11/6) 最近twitterで執拗に上杉隆の嘘を責める町山智浩氏の近著。 しかし町山さんって不思議な人。 映画評論家というかコラムニストというか、、、。 私が彼を知ったのはTBSラジオストリームの「コラムの花道」の出演者として。 ストリームは小西克哉と松本ともこがパーソナリティを務めるサブカル&報道番組だった。 2001年10月1日から2009年3月27日まで放送され、聴取率首位のまま、なぜか打ち切られた。 どこからか圧力がかかったのか。 この番組のPODCASTに学ぶところは大きかった。勝谷誠彦とかね。 町山は映画を独特な角度から斬り、かなりネタバレに近いところまで話す。 鑑てみたくなる。 彼はアメリカの自宅から電話で出演する。 ちなみにストリーム終了後も、次の小島慶子キラキラ、たまむすびと、唯一この人だけは出演を続けている。 それくらい存在感がある、TBSラジオのお昼に週一回はなくてはならない存在。 そのアメリカでの生活から書いたコラムがもとになっているのがこの本。クーリエジャポン連載。 話の内容は、まあラジオでも話している内容が結構あったが、 改めて読んでみると、アンチ共和党、というにおいがぷんぷん。 まあMXテレビの『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』でもその類の作品を取り上げることが多い。 共和党の「政府は介入するな、貧乏人は努力しないのが悪い!」の思想は根本的には私も嫌いじゃない。 けどね、じゃあ1%だけが大金持ち、それも桁違いの大金持ちになってしまう今のアメリカのビジネスルールがフェアかっていうと、 そうではないと思うのだ。金融市場をいじくるだけで天文学的な金額を稼げてしまうのは、変だ。 どう変かはうまくいえない。じゃあお前もやってみろ、と言われてもできない。ほれみろやはり才能で稼ぐんだ!といわれそう。 だけどやっぱり変、人の役に立って、それなりにお金をいただくのが筋と思う。 何か発明でもして多くの人に利益をもたらすなら大金持ちになってもいいと思うが、 金融で数字をいじっても誰も幸せにならない。むしろ企業買収リストラで働く人を不幸にして、自分はそのサヤを抜く。 そんなんでいいわけないと思うんだが、変なアメリカ。 更に問題なのは、自分も99%の側に居ながら、金持ちにあおられて?宗教の関係で?「自由の国アメリカ」を信じ、 活動する人たち。オバマの医療保険にも反対。自分でものを考えない、教養のない国民が多いようだ。 私が恐れるのはそれが日本にも伝播すること。 モノを考えない病がアメリカから伝染しているように見える。戦後のGHQの政策の成功か。 思えば先日都知事辞職を宣言した方、「尖閣を都で買う」と言い出したのはアメリカだった。 マスコミもこれを結構もてはやしているが、日本が中国と敵対すれば、なんのことはない、アメリカを利するだけ。 アメリカは中国に強硬姿勢を取るようで実は「二大大国」などといい協調路線でもある。 アメリカのポチ日本になっては困る。 アメリカ人の大半はものを考えず、日本は国全体がものを考えず、ごく一部の人間がかき回す。 それに対抗する中国。北朝鮮はある意味したたか。少なくとも自分で考えて外交してる。 そのおおもとのアメリカを知るには面白い本。 序章 オバマ大統領就任式――「自由」と「平等」のハルマゲドン 第1章 医療保険改革とティーパーティーの誕生 2009年12月~2010年5月 オバマのお辞儀を批判するFOXと過激なデマゴーグたち 第2章 保守vs.リベラル 壮絶メディア・バトル 2010年5月~12月 中間選挙で民党敗北 第3章 オバマがイスラム教徒だと信じるアメリカ人 2011年1月~6月 ギフォーズ議員狙撃からビン・ラディン殺害まで 第4章 1%が動かす茶会と99%の占拠運動 2011年6月~11月 共和党大統領予備選から「ウォール街を占拠せよ」運動まで 第5章 「ハゲタカ」ロムニーと「ヘタレ」のオバマ 2012年2月~7月 ロムニーの大統領候補選出からオバマケアの最高裁判決まで

Posted byブクログ

2018/12/22

 アメリカの政治的な流れが知りたくて借りた。  圧倒的にオバマよりの視点だけれど、かえってその方がわかりやすかった。    レーガン以来の新自由主義(小さな政府)を取ってきたアメリカはここ30年で格差はますます広がった。  オバマは1期目の宣誓式でそれらとの決別を示唆するが…  ...

 アメリカの政治的な流れが知りたくて借りた。  圧倒的にオバマよりの視点だけれど、かえってその方がわかりやすかった。    レーガン以来の新自由主義(小さな政府)を取ってきたアメリカはここ30年で格差はますます広がった。  オバマは1期目の宣誓式でそれらとの決別を示唆するが…  オバマ陣営の足を引っ張る共和党(FOX、グレンベック、ティーパーティー運動など)を紹介する。  グレン・ベックは「アメリカが黒人に乗っ取られる」とわめき、草の根運動を装うティーパーティーには実は大企業のバックが付いている。  それもそのはず、共和党は自由市場競争と規制緩和を是とするからだ。  「オバマケア(国民皆保険)」はアメリカンドリームへの攻撃だ、とする黒人大富豪などなど。  富めるものはさらに富み、  それを守るために「そこまでするか!?」的にヒステリックなまでに必死になる、という構図がよく見える。 参照図  米国の共和党と民主党 http://ladygodiva.web.fc2.com/other/usaseiji2.html ネオコンとブッシュ http://allabout.co.jp/gm/gc/293106/3/

Posted byブクログ

2018/11/23

2009年1月〜2012年7月 アメリカ政治に関するコラム 特に共和党の支持母体が如何に嘘をつき中傷を行うか ティーパーティーの黒幕がコーク兄弟などの富裕層であること 既得権益の維持に莫大な資金が投じられていることなど

Posted byブクログ

2018/10/28

【由来】 ・COURRIERからのメルマガ 【期待したもの】 ・堤未果のアメリカシリーズと補完する内容なのかと。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

Posted byブクログ

2018/06/03

ひ~!! おそロシア…ではなく、おそろしアメリカ! アメリカの政治情勢などがめちゃくちゃ詳しくわかります。 で、読めば読むほどひぃ~!!となります。 「自由」と「平等」を掲げたアメリカ 日本にいる私たちはそういうイメージを持ってますが…実際のところはなかなか収拾がつかないとこ...

ひ~!! おそロシア…ではなく、おそろしアメリカ! アメリカの政治情勢などがめちゃくちゃ詳しくわかります。 で、読めば読むほどひぃ~!!となります。 「自由」と「平等」を掲げたアメリカ 日本にいる私たちはそういうイメージを持ってますが…実際のところはなかなか収拾がつかないとこまで走っちゃってるって感じです。 自由が進みすぎると弱肉強食になり、貧富の差が拡大しすぎて社会の流動性がなくなる…つまり自由競争も行われなくなる。 平等が進みすぎると自由競争が抑圧され、官僚化が進み社会が停滞する。 そのバランスを取るのが資本主義国家。 でもアメリカは「自由」が暴走して破綻 これじゃまずいってことで「平等」を押すとやりすぎて破綻…ってな状況らしい。 これを知っていてこの本を読むとわかりやすいかも。 たとえばオバマさんが掲げたオバマケア なんで医療保険制度に国民が反対するのか理解できなかったのだけど反対派の陰にはティーパーティーなるものがあったり、フェイクニュースを流しっぱなしのTV局が存在したり、人種差別バリバリの運動家が民衆をCMで煽ったり… いや~もうやりたい放題にビビります。 驚くべきことに、テレビのキャスターが支持政党を明らかにしてメディア煽りまくるっていうのは日本ではまず考えられない。(放送メディアは不偏不党であるという原則をアメリカは1987年に撤廃したんだって!ひ~!!)オバマさんの名前がウサマ・ビン・ラディンぽいからイスラム教徒だ~なんて馬鹿げた理由で攻撃する人、ヘイトメディアが堂々とムチャクチャな理由で人種差別をしたり… まあホント、もはや無法地帯といってもいいかも。 でもまあそれもひっくるめてUSAなんだろね。 で、「どうせ他人の国」…なんて冷ややかな目でアメリカを見てはいけないんだよね。 明日は我が身…日本もこんな風にぶっとんだ国になるかもしれないもんね。 で、思った。 町山智浩さんってすごい! 映画の評論だけでなくこんなに政治を分かりやすく伝えられるなんて! ってあれ…私、もしかして町山さん思想に染められてる? まあそれでもいいやっ。

Posted byブクログ

2016/05/06

ドナルド・トランプもバーニーサンダースも出てきて「2016大統領選biginning」の体が味わえた。完全に共和党とその支持団体、支持者、FOXを敵視して偏るとこまで偏った姿勢が潔く、ゆえに徹底的に笑える。池上さんには出来ない芸当だ。

Posted byブクログ

2016/04/18

町山さんの知識の量はすごいね。 特に、アメリカン・ジョークの背景にある政治や宗教や人種の問題についての解説がすごいよ。 2012年の本なんだけど、今、話題になってるバーニー・サンダースの話も出てくる。

Posted byブクログ

2014/06/11

クーリエ・ジャポンで連載しているけど、続けて読むと笑えるというか、頭をかかえると言うか。 ホントか?と思えるほど、共和党シンパが考えることがぶっ飛んでいることが描かれていく。ユーモアやギャグとして見ればすごく笑えるんだろうけど、実際に権力を持って、社会を動かせる人々もいると思う...

クーリエ・ジャポンで連載しているけど、続けて読むと笑えるというか、頭をかかえると言うか。 ホントか?と思えるほど、共和党シンパが考えることがぶっ飛んでいることが描かれていく。ユーモアやギャグとして見ればすごく笑えるんだろうけど、実際に権力を持って、社会を動かせる人々もいると思うと、アメリカって国はつくづく寛大というか、ある意味自由なのかもね。 オバマも再選したことだし、今後もクーリエ・ジャポンの連載に注目していこう。

Posted byブクログ

2014/04/13

 アメリカの格差を題材に、その元凶となる共和党と民主党の戦いを描く。ロムニー、オバマなどの人物がどのように行動し、民衆を煽動していったか。クーリエジャポンのコラムを書いている筆者のインタビューとテレビ報道が中心。  読み進めていくと、方向感がよくわからないが、オバマ政権とそれに反...

 アメリカの格差を題材に、その元凶となる共和党と民主党の戦いを描く。ロムニー、オバマなどの人物がどのように行動し、民衆を煽動していったか。クーリエジャポンのコラムを書いている筆者のインタビューとテレビ報道が中心。  読み進めていくと、方向感がよくわからないが、オバマ政権とそれに反対する政権があって、どちらにしても金持ちは金持ちになり続ける制度になっているし、「自由」「平等」を掲げて突っ走っていくことで、極端な国になり続けるアメリカを描いているような気がする。ファクトは無いので、赤字はオバマのせいではなくブッシュのせいとか、今読むことで事実誤認しないようにせねばと改めて。

Posted byブクログ

2013/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こういうことを知りたかったんだけど、今まであまり知る術を知らなかったのでおもしろく読んだ。日本に売国しない自由主義を。

Posted byブクログ