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外資系金融の終わり の商品レビュー

3.8

117件のお客様レビュー

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2013/02/28

りーマンショック前後の金融バブルを解説した本、というのが正しいかな。中身は素人向け。とくに得られるものはないが、投資銀行マンとかよりトレーダーの方がずっと儲かってるのか、というシンプルな事実を認識できた。まぁ大したことはない本かな。

Posted byブクログ

2013/02/27

かなり批判も多いですが(著者のブログも同様)、個人的には難解な文書を簡潔に伝える能力に長けた著者だと思います。本作も期待を裏切らず、利害関係者が踏み込みにくいところまで切れ味よく本質を突いた指摘をしています。現在の業務の関係上、このような業界に関わることも多いのですが、やはり背景...

かなり批判も多いですが(著者のブログも同様)、個人的には難解な文書を簡潔に伝える能力に長けた著者だと思います。本作も期待を裏切らず、利害関係者が踏み込みにくいところまで切れ味よく本質を突いた指摘をしています。現在の業務の関係上、このような業界に関わることも多いのですが、やはり背景やバックグラウンドを知ることは非常に重要であり、本書は有益だと思います。また、金融は規制などの変遷が早いことと、クローズドな世界であることからなかなか業界の動向や専門用語(同じ用語が複数の意味を持つことがよくあります)、体制について体系的に学べる教科書が少ないと感じており、私のような素人の理解を促すために一石を投じて頂いた?という意味でも意義は大きいと思います。

Posted byブクログ

2013/02/17

外資系金融の日本支社でクオンツとトレーダーをやっていたという著者の、体験談的な内容。中身は今の経済をある種のカタルシスとともに、本質を突くような問いかけと答えになっている。マーケットを見ているヒトでないと出てこない内容であるから、よっぽどど真ん中にいたのであろう。「みずほ銀行の投...

外資系金融の日本支社でクオンツとトレーダーをやっていたという著者の、体験談的な内容。中身は今の経済をある種のカタルシスとともに、本質を突くような問いかけと答えになっている。マーケットを見ているヒトでないと出てこない内容であるから、よっぽどど真ん中にいたのであろう。「みずほ銀行の投資銀行宣言(笑)」と揶揄する文章も、勝間和代のお金は銀行に預けるなという本通りにやると資産が5年でみごと半分くらいになってしまうなど、当時話題になったギャグが盛り込まれている。実は日本国債か郵貯の定期が良かったという笑えないジョークが本物となった。本書は外資系金融のすごい生活が本質ではない。全く何も考えていないヒトがいるから、誰かが儲かるという社会の縮図を、ちょっとだけ教えてあげるよということだ。

Posted byブクログ

2013/02/14

【外資系金融の概要+今後の金融コングロマリットへの提言】 外資系金融の職業は、最近は給与が下がって大変という話と、金融コングロマリットにも資本主義の導入が大事だという話。 ①給料が下がって大変 リーマンショック以前は、平均年収が7000万くらいだった外資系金融の人たちも、以後は...

【外資系金融の概要+今後の金融コングロマリットへの提言】 外資系金融の職業は、最近は給与が下がって大変という話と、金融コングロマリットにも資本主義の導入が大事だという話。 ①給料が下がって大変 リーマンショック以前は、平均年収が7000万くらいだった外資系金融の人たちも、以後は2000万くらいに下がっているという(それでも他業種に比べれば貰っているが・・・(笑)) ②金融コングロマリット 世界の金融コングロマリットは、「大きすぎて潰せない」状況になっている。故に、どんなにリスクを犯したビジネスをして、大損害を被っても最終的に政府が保証してくれるという社会主義的なシステムになっている。 ・バーゼル委員会と金融安定理事会(FSB)は、G-SIFIsとして20〜30ほどの金融機関を選定して、さらに厳しい自己資本規制等を課すこと決めている。 ・大きな金融機関は「Too Big to Fail」でつぶれそうになれば政府に救済されるという「暗黙の政府保証」があったわけだが、これからは暗黙でも何でもなく、ほとんど明示的につぶされない銀行が監督当局に指定されたわけである。 ・少なくとも我々は、暗黙の政府保証という隠れた補助金が巨大銀行に競争優位を与えていることに気がつくべきである。 ・リターンとリスクは釣り合っているべきなのだ。ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターンは金融の基本だ。儲かったときはボーナスを自らのポケットに入れるが、損失を出して会社が潰れても、納税者に救済されてのうのうとビジネスを続けられる、などということは決して許されない。

Posted byブクログ

2013/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 外資金融って何?証券会社と投資銀行って何が違う?リーマンショックとは?金融商品って?といった疑問に答えてくれる本。  金融についてよく知らない人が対象になっているので、金融業界の人や金融関係の学問を修めた人には物足りないかもしれない。  感想として、金融市場は肉食動物のようなものだと感じた。囲い込み、飼育員(政府)からたっぷりと餌をもらっているうちは死ぬ心配も周りを襲う心配もないがぶくぶく太って動きは鈍くなり維持コストは増大する。←イマココ  だが、野に放ったとするとコストはかからないが弱者を捕食し続ける。また、下手すると勝手に死んでしまうかもしれない。←蟹工船の世界?チューリップバブルとか?  現在はその金融市場という猛獣をバランスよく管理する方法を世界中の政府が模索中なのではないかと思う。  そんな猛獣の中で働いてきた著者の経験が書かれている本であり、金融について無知な自分にとっては面白く為になった本だった。すぐ読み終わるので、現在の金融について知るきっかけとしてオススメの一冊。

Posted byブクログ

2013/02/10

金融業界の中の人ではないので、あと数回は読み返したいです 著者の本は全部読んでますが、お値段以上の価値はありますね

Posted byブクログ

2013/02/10

客観的事実と著書の実体験を基に構成されており読み物として楽しませてもらった。ただし、今後の金融市場の未来の話しが出てこなかった事が残念。世の中には天文学的数字のお金を稼ぎ出して良い暮らしをしてる人もいるもんだ!

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2013/02/05

内容は大きく分けて下記の三つ。 1)リーマンショックの解説 2)今後金融業界が進む道 3)外資系金融機関とは === 外資系金融機関は高度な金融工学を用いてリスクを取って大儲け、しかしいざ潰れそうになると税金が投入され救済される。リーマンショック時にはこういう事例が多発。(...

内容は大きく分けて下記の三つ。 1)リーマンショックの解説 2)今後金融業界が進む道 3)外資系金融機関とは === 外資系金融機関は高度な金融工学を用いてリスクを取って大儲け、しかしいざ潰れそうになると税金が投入され救済される。リーマンショック時にはこういう事例が多発。(大きすぎて潰せない) また、そもそも投資銀行に投資銀行部門、マーケット部門、リサーチ部門が共存している構造自体が不自然であり、今後は 1)各部門が完全に独立、分社化 2)公務員のような、リスクを取らない業態 へと向かっていくだろう。 (筆者は金融機関はリスクをとらず、そのかわりヘッジファンドが自己責任でリスクを取ればいいと主張していたが、結局自分がヘッジファンドを立ち上げたいらしい笑) 非常に読みやすく、業界についての理解が深まった。

Posted byブクログ

2013/02/05

読み物として非常に面白い。 外資系金融に興味があるからこそ手に取った本だが、読後はさらに強い興味を持った。 ただし、何かしらの知識を得たいなどの実用性を求めるのであれば、同著者のほかの本を手に取ったほうが良いと思う。

Posted byブクログ

2013/02/02

文章のクオリティなどお粗末な点もあるけど、事実としてこのような世界があるっていうことがよくわかった。金融機関の組織や金融商品の仕組みなども簡単にされていてよい。

Posted byブクログ