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等伯(上) の商品レビュー

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79件のお客様レビュー

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2023/01/28

こんな分厚い上下本、読めるかなと心配だったが、なんのことはない一気に読み通した。とても面白い。当時の歴史と美術を少し知っておくとより楽しめる。

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2022/04/16

戦国時代の絵師の話。最近読んだ『黒牢城』『塞王の楯』と時代、舞台が重なるところが多く、また絵師ということで『星落ちて、なお』とも通じるところがあり興味深かった。

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2020/01/02

上下一括感想。激動の戦国末期で、時代に飜弄されながら絵師の道を進む等伯の激しい生き様が、生み出された作品と一体となって、読み応え充分。友達にはしたくないタイプだが、読後に彼の絵が見たくなる。

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2019/11/19

長谷川等伯。能登の大名畠山氏に仕える奥村氏の末っ子として生まれ、11歳の時に染物屋の長谷川家に養子として出される。養家が熱心な日蓮宗信者のため、法華関係の仏画や肖像画などを描き始める。 上洛した等伯は、信長による日蓮宗弾圧下、近衛前久や前田玄以との交流を重ね、激動する時代に翻弄さ...

長谷川等伯。能登の大名畠山氏に仕える奥村氏の末っ子として生まれ、11歳の時に染物屋の長谷川家に養子として出される。養家が熱心な日蓮宗信者のため、法華関係の仏画や肖像画などを描き始める。 上洛した等伯は、信長による日蓮宗弾圧下、近衛前久や前田玄以との交流を重ね、激動する時代に翻弄されながらも、絵画の技法を学び、道を極めていく。 上巻では、信長亡き後、新しい時代へと動いていく。

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2019/01/12

長谷川等伯の生涯 面白そうだったが、今回は (上)の途中で 中断です。 2015/05/10  予約 5/19 借りる。5/22 読み始める。 7/14 途中で返却。 内容と著者は 内容 : 養父母の非業の死により、故郷・能登を追われ上洛し、戦の只中へ。 物事の本質を求め...

長谷川等伯の生涯 面白そうだったが、今回は (上)の途中で 中断です。 2015/05/10  予約 5/19 借りる。5/22 読み始める。 7/14 途中で返却。 内容と著者は 内容 : 養父母の非業の死により、故郷・能登を追われ上洛し、戦の只中へ。 物事の本質を求める絵師の性と荒ぶる武家の血が苦難の道を歩ませることに…。 長谷川等伯の生涯を骨太に描く。 『日本経済新聞』連載に加筆修正して単行本化。 直木賞 148(2012下半期) 著者 : 安部龍太郎 1955年福岡県生まれ。久留米高専卒。90年に「血の日本史」でデビュー。 2005年「天馬、翔ける」で中山義秀文学賞を受賞。ほかの著書に「レオン氏郷」など。

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2018/05/15
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重々しい話かとおもったら、意外とライトで読みやすい。人が何人も死んだり辛いことが色々とあるのだけど、信春(等伯)の性格のせいかな?絵の才能はすごいけど、見たい知りたい欲が強くて、悩んだり恨んだり、調子に乗っては痛い思いをして反省したり、柔軟で人間らしくてとても魅力的。妻や子を思う優しい気持ちも。登場する絵を実際に見てみたいなあ。下巻へ続く。

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2018/05/07

安土桃山時代の名絵師・等伯の若き日から、織田信長の権力側から追われる身となった苦難の日々を経て、関白・近衛前久、狩野派の3代目直信(松栄)や京都奉行・前田玄以たちとの関係を経て、有名絵師として地歩を確立していくまで。妻・静子の献身的な支えが感動的だった。日蓮宗の僧侶・日堯上人の尊...

安土桃山時代の名絵師・等伯の若き日から、織田信長の権力側から追われる身となった苦難の日々を経て、関白・近衛前久、狩野派の3代目直信(松栄)や京都奉行・前田玄以たちとの関係を経て、有名絵師として地歩を確立していくまで。妻・静子の献身的な支えが感動的だった。日蓮宗の僧侶・日堯上人の尊像を描くに当たり悟りがどこまで進んでいるかを絵が余すところなく表現している!そして若い僧侶・日槇の肖像画を描くに際しては一途さ、将来の大輪の花を予感させる作品へ向けた努力を惜しまない。等伯の絵のその凄みは実際にあった話だと納得できた。等伯という人の求道者ぶりがよく分かった。下巻へ向け、狩野派4代目州信(永徳)が敵役として登場する予感が期待を膨らませてくれる。

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2018/01/22

長谷川等伯の松林図屏風は何度見ても吸い込まれるように見入ってしまう。描かずに霧靄、水蒸気、空気を表現し、それ以上に寂寥感、無常観まで感じ取らせる墨の世界。どのような境地で描いたのか、歴史的背景を含めて知りたくなり読んでみようと思った。

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2017/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

常に己の信念に忠実に生きてきた長谷川信春(後の等伯)。 十一歳で武家から染物屋に養子に出されて以降、戦国の激流に翻弄され続けて不遇な時を過ごすも、その都度自身の絵に境地を救われる。 このままでは終わりたくない。 いつかあの狩野永徳を越える絵師になる!と常に永徳を意識しながら。 山本兼一氏の『花鳥の夢』を読んでから俄然興味が湧いた今作品。 等伯がこんなにも追い詰められながら絵を描き続けてきたことに驚いた。 次々に不遇に見舞われても切り抜ける根性。 故に気迫と気高さが込められた等伯の絵。 特に長年等伯を支えてきた妻のために描いた故郷の山水図はどんなにか素晴らしいことだろう。 そしていよいよライバル永徳との対決が楽しみな下巻へ!

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2016/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

詳しくはないけど、等伯の画、好み。 華々しい狩野派と同時代のお話。 義父母の死、能登七尾から京の都へと。 「あなたは信長に勝ちたいとは思いませんか」 〜人は理不尽な暴挙に屈することのない気高さを持っていると、自分の生きざまによって知らしめたいのです。〜[日堯の肖像画] 近衛前久との出会い 〜死と向き合う不安と恐怖、それに打ち克とうとする信念と覚悟。〜[教如の肖像画] 『心に分別して思い言い顕す言語なれば、心の外には分別も無分別もなし』 〜言葉というは心の思いを響かして声を顕すという。〜神通というものは、魂の一切の法に通じてさわりのないものじゃ。〜すべての心の動きは悟りに通じておる。〜 〜「力をも入れずし天地を動かす力が、和歌に、いえ、言葉にあるのでしょうか」「ある。心と天地はもともとひとつのものじゃ。心が正しく動けば天地も動く」[日禛の肖像画] 妻、静子の死。本能寺の変。 いよいよ絵師へ。 〜俺ら政にたずさわる者は、信念のために嘘をつく。〜絵師は求道者や。〜

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