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結局、どうして面白いのか の商品レビュー

3.6

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/11/17

わかったような、わからんような。 いや、お話してる内容はわかるんですが。 ただ読後感はフワッとしてて、読んで何かがカチッと解決してすっきりした!という感じではない。 「どうでしょう」を観た後の、なんとも言えない心の穏やかさに近いものがありました。 また「どうでしょう」を見たくなる...

わかったような、わからんような。 いや、お話してる内容はわかるんですが。 ただ読後感はフワッとしてて、読んで何かがカチッと解決してすっきりした!という感じではない。 「どうでしょう」を観た後の、なんとも言えない心の穏やかさに近いものがありました。 また「どうでしょう」を見たくなる本です。

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2012/11/10

臨床心理学博士の著者が心理学的な視点から水曜どうでしょうの面白さを解析している。2人のディレクターによって仕掛けられた三重の構造が面白さをの秘訣。なるほどー、と思えるがちょっと難しい… 心理的本としての読み応えは十分だが、さっくり読みたい人は最終章だけでも良いと思う。 コンセプ...

臨床心理学博士の著者が心理学的な視点から水曜どうでしょうの面白さを解析している。2人のディレクターによって仕掛けられた三重の構造が面白さをの秘訣。なるほどー、と思えるがちょっと難しい… 心理的本としての読み応えは十分だが、さっくり読みたい人は最終章だけでも良いと思う。 コンセプトメイキング的な話がもっと多いかと思っていたが、映像系にのみ活かせる仕掛けなのが少し残念。

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2012/10/30

物語の二重構造 物語+メタ物語 面白いことがあると、人間はどうしてもそれを追ってしまう。でも、カメラがその面白いことに反応すると、画面からはカメラが「にやけて」いることを感じてしまう。目の前に起こっておることをカメラ自身が面白がってしまうと、見ているほうはあまり面白がれない ...

物語の二重構造 物語+メタ物語 面白いことがあると、人間はどうしてもそれを追ってしまう。でも、カメラがその面白いことに反応すると、画面からはカメラが「にやけて」いることを感じてしまう。目の前に起こっておることをカメラ自身が面白がってしまうと、見ているほうはあまり面白がれない カメラが動くっていうのは、話を分ける、もう一つの肝心な物語があるんだっていうことの合図になる 反復と偶然 「メタ物語」の繰り返しを成立させるためには、「物語」が繰り返さないことが重要。「物語」レベルでの反復はないけれども、その「物語」を撮りに行って右往左往することはしっかりと反復している。この二重性が「水曜どうでしょう」の不思議な面白さと関連がある 繰り返しの気持ちよさと忌避、または偶然性と必然性という、一見対立することを、「物語」と「メタ物語」にうまく割り振ることで成立している 視聴者ーメタ物語ー物語の3つが、見るー見られるという関係で一直線上に並ぶ。メタ物語は物語を見ているし、視聴者はもちろん、メタ物語と物語の両方を見ている。ここで重要なのは、視聴者から見ると、物語が2つ走っているようには見えない、というか、それが意識されてはいないということ 実際に3つある層が2つしか意識せず、見るー見られるの関係が一つだけしかないというふうに意識すると、3層あるものを2層しかないと思うということは、それぞれの層を「見る」立場と「見られる」立場のどちらかに振り分けなければいけない。そうすると、「物語」はいずれにしても見られる立場だから問題ないとして、視聴者と「メタ物語」は「見る」方の立場として同じ層に入ってしまうことになる 2重の物語を意識しないことによって、視聴者は撮影者と同じ立ち位置に立っているように感じている。この「距離の錯覚」が「水曜どうでしょう」という番組を見るときに視聴者が感じる「身内感」を生み出している 「水曜どうでしょう」を見ているのではなく「体験している」 ファン同士のの会話は、旅の思い出話をしている 分からないものは消費することができない 投影法 心理アセスメント あえて曖昧なものを提示する 曖昧なものを受け取るときには、そこに自分自身を持ちださざるを得なくなる 「面白いもの」を目指そうとすると、その面白さ自体が減ってしまう。それはおそらく「面白いもの」を目指すということで始めてしまうと、「始めた時点で考えていた面白いこと」に囚われてしまうから

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2012/10/25

水曜どうでしょうをどうして面白いと感じるのかマジメに考えてみたという本。作り手としては参考になる部分もあるんだろうけど、視聴者からすると不粋だな〜って感じた。

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2012/10/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

臨床心理士、いわゆるカウンセラーの佐々木玲仁氏が、カルトTV番組(^^;)である 「水曜どうでしょう」のおもしろさを、心理学的に分析したレポートといった風情。 いわく、「どうでしょうの魅力は口ではなかなか説明できない」とのこと。 この説明を完遂するため、藤村・嬉野両氏にロングインタビューを敢行、心理学方面 からアプローチを掛けた、という意欲作。 ・・・僕も間違い無くどうでしょうマニア、いわゆるどうバカではあるのだけど、 あの番組が何故おおしろいのか?については、自分なりの解答を持っている。 これは僕の経歴から来るモノで、いわゆるテレビ番組のセオリーをちゃんと知ってい るが故。つまり、テレビのセオリーを悉く破りながらも成立し、しかも高視聴率を叩 き出す、という、ある意味での奇跡が画面からビシバシ感じられるから、ということ。 しかし、世のどうバカ連中の全てがテレビを囓っているワケでは無い。 そういう人たちを惹き付ける魅力って、確かに不思議ではあった。 なぜなんだろうな?と。 ばかばかしさの極地に居る筈のどうでしょうを、徹底的に真面目に、そして徹底的に 解りやすく分析してるのがこの作品の凄いところ。こういう風に論理体系立てで説明 されると、読んでいるうちになんとなく「そうそうそう!」とか思ってしまう(^^;)。 単純なのかなぁ、やっぱり(^^;)。 この本を読んだ後にどうでしょうのDVDを観ると、確かに一歩深いところまで踏み込 んで鑑賞してる自分に気が付く。もう何度も繰り返し観ているどうでしょう、また違 った楽しみ方をしてますな、ええ。 ・・・しかし、やっぱりコレはマニア向け書籍だと思うな(^^;)。 にもかかわらず、こういう本が出ちゃってそしてそれがバカ売れしちゃうバラエティ 番組って、やっぱり凄いとしか言いようが無い。・・・アナーキーだなぁ、どうでしょう♪

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2012/10/02

 何故か臨床心理学者が藤村忠寿・嬉野雅道両氏にインタビュー、まさにタイトル通り「水曜どうでしょう」は何故面白いのかについて分析している。  「水曜どうでしょう」、1996年の北海道に突如として現れた破天荒な深夜番組であり、それは徐々に全道に知られることになり、俺が高校生の頃には木...

 何故か臨床心理学者が藤村忠寿・嬉野雅道両氏にインタビュー、まさにタイトル通り「水曜どうでしょう」は何故面白いのかについて分析している。  「水曜どうでしょう」、1996年の北海道に突如として現れた破天荒な深夜番組であり、それは徐々に全道に知られることになり、俺が高校生の頃には木曜朝の教室における最初の話題は「夕べの『どうでしょう』観た?」から始まった。それも若者だけではなく、案外高年齢の人々までその知名度は高かったのだ。  そして2012年、「どうでしょう」は北海道を飛び越え、今や全国区レベルの知名度を持つに至った。  しかし人から「『水曜どうでしょう』って番組のことをよく聞くけど、どういうところが面白いの?」と聞かれると、まず間違いなく言葉に詰まるという人は、決して少なくは無いはずだ。  著者である佐々木玲仁氏はふじやん・うれしー(ファンは藤村・嬉野両人をそう呼ぶことが多い。あるいはふ先生、う先生)のご両人に一人6時間にも及ぶインタビューを敢行する。この中で明かされる「どうでしょう」が内包する「物語」と「メタ物語」。そしてふじやんやうれしーに加えて出演者である大泉洋氏と鈴井貴之氏(通称「ミスター」)が果たす、それぞれの役割について分析、「どうでしょう」という番組の要素と構造を徐々に解き明かしていく。  同番組の論評は非常に多いが、カウンセラーによる聞き取りによって論述されるものは唯一無二かも知れない。また、「面白い」という心の動きについて、専らその心の分析を生業とする側と、その心に如何に働きかけるかを生業とする側の対話という点でも、希有の試みであろう。  文章も非常に口語体で非常に親しみやすく、ファンにとってはなんだか「第二のうれしー?」と思わせるかも知れない点もまた興味深い。  余談だが、佐々木氏が「どうでしょう」D陣と初めて対話を行った学校は、実は俺の母校だったりする。  ともあれ、「なんで『どうでしょう』って面白いんだろう?」ということを一度でも疑問に思ったことがある人は、是非手にとって読むと良い一冊だと思う。

Posted byブクログ

2012/09/26

この本を読んで、結局わかったようなわからなかったような……今もまだもやっとした感覚。 でも、むしろそのほうが、この本を正しく読めていたんだなということになるんだと思う。 一番良くないのは、これで全部わかったつもりになっちゃうことなんじゃないかな、きっと。

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2012/09/21

「私たちはたとえ実際にその場にいなくとも、ともに旅することができる」。読み終わった後、文末にあるこの言葉がじわじわと染みてきて、感動すらおぼえる、そんな一冊です。

Posted byブクログ

2012/09/17

北海道HTB放送で放映された伝説の番組「水曜どうでしょう」は知っているだろうか?大泉洋と番組ディレクターが織りなす、「サイコロ旅」「釣りバカ対決」「ベトナム旅」等ぐだぐだな下らない企画に挑戦するという北海道限定の名物長寿番組だったもの。それが余りの面白さに密かに全国区となったもの...

北海道HTB放送で放映された伝説の番組「水曜どうでしょう」は知っているだろうか?大泉洋と番組ディレクターが織りなす、「サイコロ旅」「釣りバカ対決」「ベトナム旅」等ぐだぐだな下らない企画に挑戦するという北海道限定の名物長寿番組だったもの。それが余りの面白さに密かに全国区となったものだ。 大学在学中から本番組に出演することで名を売った大泉洋の言わば出世作であり、放映が終了して既に10年余が経つ今でも度々深夜の番組枠で再放映されている人気番組だ。そして関連本やDVDが出るたびにヒットを飛ばすというお化け番組でもある。 そんな「水曜どうでしょう」の魔力というのか魅力に取り憑かれて人生を狂わした人間がここにも一人居る、というのが本書だ。著者は何と心理学カウンセラーで普段は病院にやってくる患者さんの悩みを聞いてあげるという仕事をしているのだが、北海道在住時にこの番組を知り、京都で大学院に言っている間にまたこの番組に触れることで病膏肓となったようだ。 そしてカウンセラーの仕事の合間に「水曜どうでしょう」の面白さの謎に迫ろうと、心理学的側面から番組の魅力を説明しようという無謀な試みを本書で行うという暴挙にでたわけである。面白さは番組を見れば一発であり、その面白さの背景や要素の説明が必要かどうかは論を待たないが、こうした書が出る事自体が番組の面白さを表しているのだろう。

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2012/09/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 とりあえず、手元に届いた時点で、帯に内田樹先生のお名前があることに「わー!」っと一気に嬉しくなりました。好きなものとすきなものとが実は繋がっている、と知ったときの、この嬉しさって何なんでしょう。  内容は、現役の臨床心理士であり教授の、ご自分と「どうでしょう」の出会いから、その魅力を探っていくというもの。描画法を基本に臨床をやっていらっしゃる方だからか、本文にも構造の図解が要所要所で挿入されているのもわかりやすい。そして、本文の4割が藤やん・うれしーのインタビューというのも、分析云々の前にファンには読んでて楽しく、また「勝手に分析して…」というモヤッと感もなく、すんなり読めるポイントだと思います。  筆者も何度か述べているように、これ一冊で「どうでしょう」の全てが分析されたわけではなく、またそこに「どうでしょう」とも通じる「面白さとは何か」のヒントもあったりと、あ、この本自体が、本書で語られるある構造を有しているのだなと感じます。  いやー面白かった!!一気読み!!  以降、個人の気づきメモ… ドーナツには“穴が”“ある”(糸井重里?)、枠→ラーメンズ、合気

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