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稲盛和夫 独占に挑む の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2016/01/30

現在、当たり前のように携帯電話を使っているが、約30年前までは夢物語のような話であったと思うと、現在までの通信業界の技術進歩の凄さを感じた。 今でも、通信料は高いと思うが、電電公社時代から考えれば、大幅に安くなっており、稲盛会長の競争により通信料を安くするという目的は実現できたの...

現在、当たり前のように携帯電話を使っているが、約30年前までは夢物語のような話であったと思うと、現在までの通信業界の技術進歩の凄さを感じた。 今でも、通信料は高いと思うが、電電公社時代から考えれば、大幅に安くなっており、稲盛会長の競争により通信料を安くするという目的は実現できたのではないかと思う。もちろん、さらなる競争を期待するが… 今後、電力自由化となるが、電力業界も同じような競争による成長を期待したい。

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2014/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

稲盛和夫の凄さというのをまじまじと感じさせられた本。ただ、稲盛和夫を美化しすぎなような気がした。例えば、最後に金融のデリバティブの危険性について金融危機より前に気づいてたという記述が急に入ってきたりして、違和感を感じる。 そういった部分を差し引いてみれば、KDDIがベンチャー企業から今の大企業へと至った経緯を感じることができる、とても貴重な本だと感じた。

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2013/08/14

これは今のスマホにも繋がる日本の通信業界の物語である。auの前身の第二電電がいかにして、NTTの独占に挑戦してきたかである。 この物語で一番の印象に残っている人物は、電電公社(旧NTT)総裁の真藤さんの存在である。恐らく、この総裁がいなければ、日本の通信事業は大きく変化していた...

これは今のスマホにも繋がる日本の通信業界の物語である。auの前身の第二電電がいかにして、NTTの独占に挑戦してきたかである。 この物語で一番の印象に残っている人物は、電電公社(旧NTT)総裁の真藤さんの存在である。恐らく、この総裁がいなければ、日本の通信事業は大きく変化していただろう。電電公社の総裁でありながら、独占は悪との考えから、第二電電など民間通信事業会社に便宜を計ってくれる。当時電電公社からみれば、敵に塩を送る人物が総裁にいるというかなり矛盾した構図が読み取れる。しかし、国営➡民営するときは、こういった人物をトップに据えないと民営化が進まないのが事実であろう。今の日本郵便をみるとなおさらである。 稲盛和夫氏は信念の人であろう。約30年前から携帯電話の未来を予測ていたとは、、、、、 本書の途中であった、稲盛氏の人物評論である 「人間には3種類いると思っていてね。自ら燃える自然性の人間、火を近づけるとぼおっと燃え上がる可燃性の人間、火を近づけても燃えない石ころみたいな不燃性の人間。いくら燃やそうと思っても、燃えない奴はいらんわな。」 せめて可燃性のハートを持ち続けていきたいものです。

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2013/01/04

関係者への取材に基づき、稲盛和夫氏を中心とした第二電電(DDI)の立ち上げ~IDOとKDDとの三社合併によるKDDIの発足までを描いたノンフィクション風の小説。 通信業界に身を置くものとしての基礎教養を高める目的で読んだけれど、新会社を設立するための様々な障壁をクリアしていく過...

関係者への取材に基づき、稲盛和夫氏を中心とした第二電電(DDI)の立ち上げ~IDOとKDDとの三社合併によるKDDIの発足までを描いたノンフィクション風の小説。 通信業界に身を置くものとしての基礎教養を高める目的で読んだけれど、新会社を設立するための様々な障壁をクリアしていく過程が非常にスリリングで面白い。特に、彼らが妥当すべきライバルであるNTTの初代社長である新藤恒氏が、競争環境を作り出すことでコスト体質など社内の意識を変えたいと考えており、DDIの京阪神の中継ネットワーク構築のために、NTTの保有していたマイクロ無線波を提供したり、アクセスチャージの低廉化を約束したりしていたという話は不勉強にして全く知らなかった。 経営の目線で見たときに印象深いのは、企業合併において、台頭合併は絶対に上手くいかないため、どちらかが必ず主導権を持たなければいけないという稲盛氏の主張だった。銀行同士の合併によく見られる台頭合併でトップもたすき掛けにするようでは、統一的な意思決定はできず、どこかで綻びが出るという。癖のあるKDDとIDOとの合併によってできたKDDIが、大きな綻びなくここまで成長しているのは、そうした合併時の配慮もあるのかもしれない。 ところで、本書の前半にNTTを退社してDDIの設立に携わった千本倖生氏は、後半には全く出てこなくなる。KDDI陣営を更に独立し、イー・アクセスを設立するに至る経緯は、本書の続編として面白いのではないだろうか?ぜひ期待したい。

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2012/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

挑戦者 著者: 渋沢和樹 本 / 日本経済新聞出版社 / 334ページ / 2010年03月19日発売

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2012/10/15

この本で書かれている変動期に生きてきたのに どのような思いで展開されていたのか全く知りませんでした。 「動機善なりや、私心なかりしか」 という考え方で通信という独占された業界に挑んだ 稲盛さんのフィロソフィーがこの本には記されています。 幾多の困難を乗り越えて結果を出される姿...

この本で書かれている変動期に生きてきたのに どのような思いで展開されていたのか全く知りませんでした。 「動機善なりや、私心なかりしか」 という考え方で通信という独占された業界に挑んだ 稲盛さんのフィロソフィーがこの本には記されています。 幾多の困難を乗り越えて結果を出される姿勢には ただただ頭を垂れるのみです。 さらっと書いてありますが、キーマンになるようなメンバーを 他社からヘッドハントするのは普通なかなかできないので そのあたりももっと知りたかったなぁとは思いましたので 他の本も読んでみたいと思います。 僕は 私心 は捨てられそうにないので(笑) 経営の手法は違うやり方を考えたいと思ってます。 私心もひっくるめてもっと泥臭くていい感じでしょうかね。

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2012/10/08

2012/10/01読了。電話や通信を独占していたNTTに、「電話料金を安くしたい」という信念で挑んだ京セラ創業者の稲森和夫氏。第二電電(DDI)、そしてKDDIがどうやって誕生したかを描く、ノンフィクション小説です。 ノンフィクションは滅多に読まないのですが、JAL再上場のニュ...

2012/10/01読了。電話や通信を独占していたNTTに、「電話料金を安くしたい」という信念で挑んだ京セラ創業者の稲森和夫氏。第二電電(DDI)、そしてKDDIがどうやって誕生したかを描く、ノンフィクション小説です。 ノンフィクションは滅多に読まないのですが、JAL再上場のニュースを見て稲森和夫氏の力に驚いていたところだったので、書店で見かけてつい買ってしまいました。 第二電電の誕生と成長に携わった人々の葛藤も書かれていますが、組織に迷いが生じたときには稲森氏がきっちりと道を示すその決断力と、関係者たちとの信頼関係を築きあげた求心力に驚嘆しました。 そして、固定電話の時代から、自動車電話、PHS、ポケベル、携帯電話・・・という通信機器とインフラの発展の裏側に、このようなドラマがあったのかと、楽しみながら読むことができました。

Posted byブクログ