経営学習論 の商品レビュー
人材育成を考える上での網羅的な構成と最新研究を踏まえた、何が効果があるのかという示唆に富む本だった。 組織社会化における職務勧告効果、OJTにおける業務支持と権限委譲、経験学習における経験の想起の難しさと内省のフレームワーク、職場学習における多様な関係性の中の学びなど。 OFFJ...
人材育成を考える上での網羅的な構成と最新研究を踏まえた、何が効果があるのかという示唆に富む本だった。 組織社会化における職務勧告効果、OJTにおける業務支持と権限委譲、経験学習における経験の想起の難しさと内省のフレームワーク、職場学習における多様な関係性の中の学びなど。 OFFJTに関する知見も欲しかった。
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1つのジャンルを勉強する時には、著者の職業はいろいろになるように本を選んでいるが、学者の述べることにはエビデンスがちゃんと示されているのだということに改めて気づいた。評論家や実務家は持論で押し切っちゃえるから、エビデンスない本もたくさんあるし、学者の本でも初心者向けには結論だけ書...
1つのジャンルを勉強する時には、著者の職業はいろいろになるように本を選んでいるが、学者の述べることにはエビデンスがちゃんと示されているのだということに改めて気づいた。評論家や実務家は持論で押し切っちゃえるから、エビデンスない本もたくさんあるし、学者の本でも初心者向けには結論だけ書いてあったりするからね。 経営学習論 企業・組織に関係する人々の学習を取り扱う学際的研究の総称 1)組織社会化 組織に新規参入時に組織で仕事をするのに必要となるような知識・技能・信念を獲得させ、組織適応を果たすプロセス 2)経験学習 業務経験を積み重ね、それを内省し、出来事をスキーマ化することで熟達を果たすこと 3)職場学習 職場において、人が仕事に従事し経験を深める中で、他者、人工物との相互作用によって生起する学習のこと 4)組織再社会化 前所属組織を去った個人が、新組織の一員となるために、新組織の規範・価値・行動様式を受け入れ、職務遂行に必要な技能を獲得し、新組織に適応していく過程 5)越境学習 個人が所属する組織の境界を往還しつつ、自分の仕事・業務に関連する内容について学習・内省すること
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人材育成を科学する、というのが副題。あとがきで著者は、人材育成・人材開発に関する新たな知をうみだすためのラフな地図と述べています。今一つ主題が理解できなかったけど、3章のオージェーティーに関する分析は興味深かった。
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研修で人材育成をテーマにグループワークを行うことになったこともあり、勉強のためにと思って、少し高かったけれど思い切って購入した。人材育成という曖昧な?テーマであり、従来あまり興味のある分野ではなかったものの、本書を読んでその態度を改めようと思った。素人目に見ても、フレームワークが...
研修で人材育成をテーマにグループワークを行うことになったこともあり、勉強のためにと思って、少し高かったけれど思い切って購入した。人材育成という曖昧な?テーマであり、従来あまり興味のある分野ではなかったものの、本書を読んでその態度を改めようと思った。素人目に見ても、フレームワークがあり、しっかりと”社会科学”をしていると感じる(ふと、学生の時に学んだ産業組織論や競争戦略論を思い出した)。特に人材育成面において人事施策を考えていく上でも、その理論的根拠としても十分に耐えられる可能性があるのではないか(また学際分野であり、今後の発展の可能性を感じる)。僕はこの分野にはとことん興味がなかったため他の類書を読んでみないと本書を何とも位置付けられないところがあるが、入門として(足掛かりとして)の刺激は十分に受けた。とりあえず他の著書も読んでみたい。
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