国難 の商品レビュー
多くの政治家は国民を信頼していない。国民はどうせ政治の細かいことがわからないからといって丁寧な説明をすることをしない。小難しい話しでけむに巻いたり、逆にワンフレーズで単純化して本質から目をそらそうとする傾向にある。こんな政治家は、結果として国民からも信頼されない。しかし石破氏の説...
多くの政治家は国民を信頼していない。国民はどうせ政治の細かいことがわからないからといって丁寧な説明をすることをしない。小難しい話しでけむに巻いたり、逆にワンフレーズで単純化して本質から目をそらそうとする傾向にある。こんな政治家は、結果として国民からも信頼されない。しかし石破氏の説明は常に丁寧でわかりやすい。勉強家で深く理解しているからだろう。その結果、多くの国民から信頼を得ている。丁寧な説明は彼の信条だ。特にこの本で述べられれている『集団的自衛権』とは何か? そのためには憲法改訂が絶対必要だ、こういった説明は大変丁寧でわかりやすい。挙げられている例え、『山田くん、君は大変な目にあっているけど僕は助けに行けないんだ。ごめんね、家の掟でそういうふうに決まっているから。でも、僕がやられたら助けに来て』も、理解を助けてくれている。 日米同盟は永遠ではない。互いの国益が重なっているから成立しているものの、一致する国益がなければすぐに解消される。アメリカにとって日本国内に基地を持つことは冷静時代ほど重要ではなくなってきている。世界中に兵を置くのはお金がかかるし、アメリカ国内では本土防衛を強化すべしとの声が上がっている。今後は不透明だ。憲法改正をし、集団的自衛権の行使を認めることができるのか、今後の自民党の活躍を楽しみにしたい。 また、この本で幾度となく取り上げられている、猪瀬直樹氏の著書『日本人はなぜ戦争をしたか、昭和16年夏の敗戦』は読んでみたい。昭和20年では無く、16年に既にこの戦争が負け戦であることのシミュレーションは出ていたらしい。にもかかわらず戦争に挑んだ。この本は石破氏に多大な影響を与えている。まず、日本が何をしてきたかを国家プロジェクトとして検証し、十分な検証が行われたその後に、憲法改正、集団的自衛権、靖国参拝について考えることが重要と考えているようだ。
Posted by
うーん、特に自論についての深い掘り下げがあるわけでも、鋭い論点があるわけでもなく、やや拍子抜け。 正論だし、ご本人の(少なくとも政治家としては)真面目で誠実な感じのお人柄は伝わってくるものの、それ以上でもそれ以下でもない一冊。ちょっと残念。
Posted by
名前とその風貌から、ネットでは「ゲル」とあだ名されている石破茂。 「国防」に続く書として、このたび(2012.8.30)出されたのが「国難」 政権交代前後の国政や安全保障、石破茂の政治理念などが丁寧に解説されており、所々、興味深いレクチャーもある。 例えば、集団的自衛権とはなに...
名前とその風貌から、ネットでは「ゲル」とあだ名されている石破茂。 「国防」に続く書として、このたび(2012.8.30)出されたのが「国難」 政権交代前後の国政や安全保障、石破茂の政治理念などが丁寧に解説されており、所々、興味深いレクチャーもある。 例えば、集団的自衛権とはなにか?文民統制とはどういうものか? ・・・など、石破さんなりの噛み砕いた解説で、かなり勉強になった。 また、メディアに対する石破さんの認識もおもしろい。 これは読んでみてのお楽しみで! ---------------- 内容説明 耳に心地のよいことばかり言う政治家と、そんな政治家を信用していない国民……政治不信に満ち溢れた今だからこそ、甘言から決別し、真実のみを語り尽くした。なぜ日本は、危機的状況に陥ってしまったのか。そこから立ち直る処方箋はあるのか。「日本に残された時間は実に短く、とれる選択肢の幅は恐ろしく狭い」。日本人必読の書。 ---------------- 目次】(「BOOK」データベースより) 1政治は、なぜ変わらなかったのか 小沢一郎氏と小選挙区制 細川総理が理解できなかったこと ほか 2日本を、どう守るのか 文民統制の意味 「守屋事件」の背景 ほか) 3 自民党は、なぜ下野したのか 自民党政治はこうして終わった 野党からみた風景 4 政治家は、何を語るべきか 「ぶれない」軸 納得のいく理解 ほか ----------------
Posted by
9月17日現在、次期自民党総裁候補になっている石破さんの書き下ろしの本。 本来は、もっと早く出版される予定だったが、政局絡みかいろいろなことが起こったと書いてあった。少し古めの話もあるが、本人の政治家としての興味・関心や政治についての姿勢がわかる。 まず、政治も有権者も良い時...
9月17日現在、次期自民党総裁候補になっている石破さんの書き下ろしの本。 本来は、もっと早く出版される予定だったが、政局絡みかいろいろなことが起こったと書いてあった。少し古めの話もあるが、本人の政治家としての興味・関心や政治についての姿勢がわかる。 まず、政治も有権者も良い時代の名残を追い求めているとして、その時代は終わっていて、そのような時代であること見つめる必要であるとしている。また、必要なことは真実を語ることである。得意の国防については全体の多くのページを割いて、国防の基本的な考え、民主党政権の対応も含めて多くの指摘をしている。そして自民党の下野したことの原因への考え、今の時代の政治家に求められていることを説いている。論理的であり、あまり変なことはいわないが、そのような考えになれている人には耳障りがよいかもしれない。 とにかく次期衆院選の結果では、総理大臣になるかもしれない人の考えが分かるという意味では、読みにくいわけではないので、一読しておいてもよいかも。
Posted by
年金のことは、触れられていない。国防は必要と説く。 経済世界は、国境を越えて来つつあるのに。物理的には、まだ足りないと。
Posted by
- 1
- 2