最後に誉めるもの の商品レビュー
母方の祖父、父方の祖母のことを思い出す。いくら用意しても、いや、用意できたいな。しない。 そろそろうちの親も年だなと思い、あまり小説に集中できない。
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表題作「最後に誉めるもの」では川崎さんの率直な今が綴られている。CMディレクターとして第一線で活躍されていた川崎さんから「老い」と云う言葉を聞くのは複雑な思い。亡くなったお母さまとの対話が温かくて微笑ましい。「日記と周辺」では少し郷愁めいたものも感じられる。
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文芸誌「群像」に発表された二作品(タイトル作と『日記と周辺』)を収録。 著者本人も作品所の中で述懐しているが、書くべき内容が極めて限定的で、いつも「両親の死」と「自分の老い」、そして「子供の頃の思い出」というように同じ話題の堂々巡りのようだ。 極端な私小説作家と言われてもしょうがないのでは。もちろん、過去のCMディレクターとしての業績ゆえに、氏を評価、尊敬する人々がいるのは承知だけれど、、、 嘘八百を書けば良いわけではないけれど、なぜ小説を書くのかいう根源的なところが問われる気がする。
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