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父 吉田茂 の商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2018/10/28

★4.3(4.03)2012年9月(初版1993年12月)発行。吉田茂元首相の娘による父の人柄を書き記した記録。これまで名前でしか知らなかったが、麻生元首相の岳父である吉田茂について麻生元首相の母が書いた書。吉田茂の岳父が牧野伸顕、そして牧野伸顕は大久保利通の次男。つまり麻生氏の...

★4.3(4.03)2012年9月(初版1993年12月)発行。吉田茂元首相の娘による父の人柄を書き記した記録。これまで名前でしか知らなかったが、麻生元首相の岳父である吉田茂について麻生元首相の母が書いた書。吉田茂の岳父が牧野伸顕、そして牧野伸顕は大久保利通の次男。つまり麻生氏の曾祖父が大久保利通。なんと凄い家系だったんですね。吉田茂はもともとは外交官だったことから、娘の著者は今でいう帰国子女。子供の頃海外で暮らすとともに、当時の庶民からみたら信じられないような日々を親しみやすい文章で書き記されています。

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2018/02/27

実の娘が書いただけに、魅力たっぷり。更には語り口が上手く、非常に読ませる内容、中身も随分正直で、まるでモンゴメリの赤毛のアンでも読まされているかのような奔放さがそのままに描かれる。イギリスで酔っ払って鉄塔に登り、警官に聴取されて中国人と嘯いたり、娘より芸者の方が父と付き合うには楽...

実の娘が書いただけに、魅力たっぷり。更には語り口が上手く、非常に読ませる内容、中身も随分正直で、まるでモンゴメリの赤毛のアンでも読まされているかのような奔放さがそのままに描かれる。イギリスで酔っ払って鉄塔に登り、警官に聴取されて中国人と嘯いたり、娘より芸者の方が父と付き合うには楽しい、など書いてみたり。吉田茂だけではなく、麻生家の魅力が滲み出る一冊。

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2014/07/02

エッセイのようで面白かった。 家族が見た吉田茂。 何より和子さんが明るくて麻生元総理にソックリ。 性格も似ているんだと思う。 二.二六で襲撃されて祖父を庇い。 明るくてイギリス式ジョークを飛ばし 好ましい人である。

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2014/01/13

大変良い物を読ませてもらいました。 吉田茂は漢なんだろうなぁと、強く感じました。 孫の太郎さんの後書きも、好きです。

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2018/10/14

吉田茂の娘として、幼少から海外を転々として暮らした和子は、麻生に嫁いでからも総理大臣となった吉田を助けてサンフランシスコ講和条約の時は、外交の舞台にともにあった。 最も近くで人間臭い吉田を知る家族にしか書けない、圧倒的なリアリティで、あの先の見えない困難な時代に吉田が一人の人間と...

吉田茂の娘として、幼少から海外を転々として暮らした和子は、麻生に嫁いでからも総理大臣となった吉田を助けてサンフランシスコ講和条約の時は、外交の舞台にともにあった。 最も近くで人間臭い吉田を知る家族にしか書けない、圧倒的なリアリティで、あの先の見えない困難な時代に吉田が一人の人間としてどのような精神的コンディションにあったのかが蘇ってくる。 しかし、牧野の孫として2.26の現場に居合わせたり、ロンドンブリッジに酔っぱらって登ったり、進駐軍が一杯の時代にジープを尻からげで乗り回したりという武勇談も、ひたすら面白い。 また、英語アタマの人の特色なのか、明快で清澄な文スタイルが心地よい。

Posted byブクログ

2013/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ワンマン宰相吉田茂の、身内から見た外交官~首相時代。 それにしても、外交官の生活は華やかだ。もちろん、必要なことだとは思うが、自分のような一般庶民からみると、うらやましいという感慨すらわかない雲の上のような生活。

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2012/12/31

麻生太郎さんの後書きも面白く。 政治はムツカシクて抵抗があるが、それを動かしている中の人が居ると思うと面白い。

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2013/04/15

大久保利通のひ孫、吉田茂の娘、麻生太郎の母である著者による吉田茂に関するエッセイ集。 最初は単なる外交官だった吉田氏が、外務大臣から総理大臣になり、GHQとやり取りしながら、憲法制定、サンフランシスコ講和条約に至るまでを、娘の視点で描いている。娘といっても、早く妻を亡くした吉田氏...

大久保利通のひ孫、吉田茂の娘、麻生太郎の母である著者による吉田茂に関するエッセイ集。 最初は単なる外交官だった吉田氏が、外務大臣から総理大臣になり、GHQとやり取りしながら、憲法制定、サンフランシスコ講和条約に至るまでを、娘の視点で描いている。娘といっても、早く妻を亡くした吉田氏の身の回りのことから海外随行まで、妻代わりの役割を果たしていた著者は、色々な場面での吉田氏のふるまいを覚えている。どうも、政治家向きの気質ではなかったようだが、時代の要請で政治家になったということか。 佐藤栄作や池田勇人を育てたのは、その時期の人を良く見ていた証だろう。最後の麻生太郎によるあとがきもなかなかいい。

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