あのころのデパート の商品レビュー
懐かしい。 デパートが「晴れの日」のお出掛けだった、輝いていた時代。家族三世代で、一張羅の服めかしこんでいそいそ出掛けたっけ。 著者自信もそのご母堂様もデパートで働いた経験のある、筋金入りのかた。そんな輝いていた頃のデパートの風景を、外からだけでなく内情も要り混ぜて語ってくれ...
懐かしい。 デパートが「晴れの日」のお出掛けだった、輝いていた時代。家族三世代で、一張羅の服めかしこんでいそいそ出掛けたっけ。 著者自信もそのご母堂様もデパートで働いた経験のある、筋金入りのかた。そんな輝いていた頃のデパートの風景を、外からだけでなく内情も要り混ぜて語ってくれる。 やっぱ、東京は違うな、、、僕の故郷八戸では考えられないレベル。三春屋とか丸光辺りが、何とか百貨店ぽいって感じかな。
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生きてはいなかった頃の甘い時代のデパートを知りたくて手に取ったが思ってたのと違った。 だけれども大きく頷ける指摘が多かった。 かといって今はダメで昔は良かったということばかりではないのが良かったし、手に取った理由からしてもうすでに自分が今のデパートに魅力を感じていないことに気づか...
生きてはいなかった頃の甘い時代のデパートを知りたくて手に取ったが思ってたのと違った。 だけれども大きく頷ける指摘が多かった。 かといって今はダメで昔は良かったということばかりではないのが良かったし、手に取った理由からしてもうすでに自分が今のデパートに魅力を感じていないことに気づかされた。
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先日某百貨店の新館を訪れた際、今後のデパートの行く末が心配になったので手に取ってみた。もはやデパートへ行く合理性はなくなっているといっても過言ではない。ではモノに価値がないなら違う面はどうかと考えてみると、人の層が限られるので変なお客は寄り付かないこととサービスの良さ等があるかも...
先日某百貨店の新館を訪れた際、今後のデパートの行く末が心配になったので手に取ってみた。もはやデパートへ行く合理性はなくなっているといっても過言ではない。ではモノに価値がないなら違う面はどうかと考えてみると、人の層が限られるので変なお客は寄り付かないこととサービスの良さ等があるかもしれない。 しかし特段良い社員が集まっている感じもしなければ、お客も海外からの品のない客が多ければこちらも冷めるというもの。 誰をターゲットにしているのかも謎で、売られているモノも果たして値段相当なのか疑問だ。 これからどう生き残っていくのか、見届けたい。
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長野まゆみさんのエッセイ。 昔、デパートに勤めていたという経験をもとに、昭和の時代のデパート事情を描いている。 デパートでの仕事、その当時の流行り、給料事情、デパートでのサービスなど、働く側からと客側からのデパートがよくわかる。 長野さんの初期作品が好きでほとんど読んでいるが、エ...
長野まゆみさんのエッセイ。 昔、デパートに勤めていたという経験をもとに、昭和の時代のデパート事情を描いている。 デパートでの仕事、その当時の流行り、給料事情、デパートでのサービスなど、働く側からと客側からのデパートがよくわかる。 長野さんの初期作品が好きでほとんど読んでいるが、エッセイは初めて。 盛るわけでもなく、無駄に笑わせようとしてるんけでもなく、事実を淡々と書いているのにとても面白かったので、またこの方のエッセイを読みたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エッセイ 働いていた頃を思い出しながら、 当時の雑誌で振り返りながら、 親に話を聞きながら。 不満が多いんだろうなって印象。 同じように私もイラつく!ものもあれば、それはいいんじゃ?ってのも。 過去の著作物名も出てきたり。 暮しの手帖を参考にしながらも 先鋭的な記事はあるものの 家庭のあり方 父親と母親に子供二人。料理を作り家事をするのが女の仕事ということを疑わないことへの不満 やってたら今より売れてただろうけど ツブされてた可能性が大きそう。
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昭和のころのデパートについてのエッセイ。 子供のころデパートの屋上に乗り物があったり、家族連れでにぎわう食堂だったり、地下のキャンディ売り場と、昔、「お出かけする場所」だったデパートの思い出と、デパートで勤務していた当時の話など。 懐かしい時代を絶対的にいいもの、とはしていな...
昭和のころのデパートについてのエッセイ。 子供のころデパートの屋上に乗り物があったり、家族連れでにぎわう食堂だったり、地下のキャンディ売り場と、昔、「お出かけする場所」だったデパートの思い出と、デパートで勤務していた当時の話など。 懐かしい時代を絶対的にいいもの、とはしていなくて、そのころに戻るのは無理!と冷静な部分も良いです。 軽いテンポと冷静な視点で書かれてて、興味深く読めました。
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著者が働いていた昭和30年代のデパートや暮らしを主軸にした物語。平成よりの生まれとしては昭和初期も30年代も変わりがないのだが、違うらしい。包装、よそゆき、おあつらえ。色々。
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昔デパートに勤めていた著者のデパートについてのエッセイ。 古き良き時代は懐かしむもので、今、生活をしろと放り込まれても無理だと思いつつも、その懐かしさゆえに惹かれます。 日曜日に家族ででかけて、一日過ごす、そんなデパート。 今ならイオンがそうなのかな?
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デパートの歴史や、当時の空気感が伝わって、それなりに読める。 ただ、この人は不満が多いなぁと。何ならいいんでしょう。前から薄々気づいてはいたけど。 今までのエッセイの中で、一番それが目立つ一冊かも。
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それなりに面白かったと思う。特殊な環境の裏事情のようなものはデパートに限らずあるもので、全く別の環境ではあっても、そういうのあるなあと少し懐かしく感じたり。戦後の日本がどんな風であったのかは世代的に知らないし、長野まゆみが指摘するように、昭和初期(戦前)と戦前の暮らしぶりをあまり...
それなりに面白かったと思う。特殊な環境の裏事情のようなものはデパートに限らずあるもので、全く別の環境ではあっても、そういうのあるなあと少し懐かしく感じたり。戦後の日本がどんな風であったのかは世代的に知らないし、長野まゆみが指摘するように、昭和初期(戦前)と戦前の暮らしぶりをあまり区別できていないような気もするので、こんなふうだったのだな、と知れて、そこは楽しかった。 ただ、やはり長野まゆみとはお近付きにはなりたくないな、と改めて思った。そもそも、お近付きになりたくてもなれはしないだろうけれど。彼女が心惹かれるものは私も同じく心惹かれるのだけれど、異様にカロリーを気にしたり、平気で食べ物を残したり(しかも、さも当然のように)、そういうところは受け付けない。裕福な家庭で育ったのだろうか。他のエッセイとかを読んでも、そういうわけでもなさそうに感じるのだけれど。 それから、小説とは違い、エッセイということで、あまり頑張って推敲はしなかったのかな、と感じられる文章だった。ブログならそれで良くても、出版物はどうなのだろうか。私の考え方が古いのか。
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