これだけは知っておきたい史的イエス の商品レビュー
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史的イエス研究の歴史、方法論を概観したうえで、イエスの生涯や思想について新約聖書学や考古学、著者はどう考えているか?を解説してくれる本。そんなに難しくなく、とても勉強になった。 研究史、方法論の辺りは特に知りたかったのでありがたかった。信者に「つまづき」を与えるような箇所、初期ユダヤ教や弟子たちの思想に類似しない思想を示す箇所、複数の資料に証言がある出来事、他のイエスに遡れそうな伝承と一致する言動を示す箇所、当時のパレスチナ・ユダヤ教的状況にきちんと一致する状況を示す箇所の5つの基準で探すのがイエスにさかのぼる伝承を区別するために使われる方法らしいのだが、思った以上に恣意的な判断ができそうだなというのが正直な感想ではある。どうりであまりにも多様なイエス像がたくさんの学者によって提示されるわけだと思った。この本の著者はヨハネ福音書を根拠としてよく引いているがそれも学者としてはユニークなことらしいし、いろいろ気を付けないと史的イエス関連の本を読んでいくのは大変そう。でも面白いから、たくさん読んでいきたい。
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タイトルから入門的なものを想像していたら、えらく専門的だったのでまいった。素人的には各章の結論部分と第10章を読めばいいと思うのだが、どうでしょう。 小説のようにイエスの生涯が分かるかと思って読み始めたら、 予想外の読み物になってしまった。
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