萩供養 の商品レビュー
占い、亡魂や憑き物の祓いをする津軽出身の鐡次が次々と怪しい事件の解決をしていく8つのお話。吉原は不夜城といいながら、実際は結構暗かったというように、江戸時代ならこんな怪しい、不思議なこともありそうだと思わせるよね。雰囲気のある連作集。
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Tさんのお勧め。 ゴミソという言葉を初めて知った。 津軽言葉で占い師のことをいうが、 有名な「イタコ」と違って女性でないこともあるらしい。 占い師と言っても、憑き物祓いや亡霊退治が仕事のようだ。 この本の主人公ゴミソの鐡次は、 筮竹や天眼鏡を持ってはいるが、 人間や場所から漂う気配が映像となって頭に浮かぶ。 成仏させた者の着物の切れ端を縫い付けた長羽織を着ており、 生涯をかけて弔っている。 大店での女雛の行方不明や、 長屋に出た鈴虫の謎、 吉原で起こった萩の花の怪を解いていく。 鈴虫の謎を解いたが長屋の住人に、 悲惨な事実を知らせない優しさや、 子猫の恋心に泣けた。 同じ作者の「蘭学探偵」より面白かった。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2012/08/post-2d4a.html
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イタコは有名だけど、その男性版ゴミソというのがいるとは知らなかった。東北版の陰陽師が江戸で活躍というのがなかなかに良いです。連作短編というのでもなく、今後話が大きくなって長編版も出てくるのを楽しみに第二短編集も読むことにします。とりあえず登場人物は出そろったようなので、今後の展開...
イタコは有名だけど、その男性版ゴミソというのがいるとは知らなかった。東北版の陰陽師が江戸で活躍というのがなかなかに良いです。連作短編というのでもなく、今後話が大きくなって長編版も出てくるのを楽しみに第二短編集も読むことにします。とりあえず登場人物は出そろったようなので、今後の展開も楽しみです。
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《逆髪、刹鬼、亡魂の障り、憑物祓い、失せ物探し、萬相談申し受け候》ゴミソの鐵次が魅せる妖かし調伏記。
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第一弾 ゴソミの鐡次(津軽出身の占い師)の江戸での怪奇現象を解き明かす短編集 何か裏がありそうな伏線が、イタコの白夜は
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星四つでどうだろう?と、自分に問うています。 まず、一番胸に残るのは萩供養でありました。こういうしみじみ感はいいですね。 全体としては段落の作り方や文の長さは夢枕獏を思わせるし、雰囲気は高橋克彦を思わせます。貴族ではなく江戸の町民の陰陽師、まあ、津軽の出身なので江戸っ子じゃあない...
星四つでどうだろう?と、自分に問うています。 まず、一番胸に残るのは萩供養でありました。こういうしみじみ感はいいですね。 全体としては段落の作り方や文の長さは夢枕獏を思わせるし、雰囲気は高橋克彦を思わせます。貴族ではなく江戸の町民の陰陽師、まあ、津軽の出身なので江戸っ子じゃあないんですけど、割り切り方が江戸っ子っぽい感じを受けます。 徐々に登場人物が増えてきて、特に孫太郎は、あぁ、あの役回りね、って思いました。 登場人物が増えて終わったのでどうするんだろうと思ったら、シリーズ第一弾なんですね。 ちょっと、見守ってみようかな?という思いもあっての星四つです。
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