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獣の奏者(4) の商品レビュー

4.4

276件のお客様レビュー

  1. 5つ

    139

  2. 4つ

    90

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2012/09/22

1,2で終わりだと思っていたのですが、続きがあったとは。 エリンも大きくなって、守るべきものが増えて… 読み終えて思うのは「家族って強い」て事。 あんな風に、必死に生きていくことを、私はしなくても出来る世の中に生まれたけれど、あんな風に生きていくのはかっこよいなと思うのです。 是...

1,2で終わりだと思っていたのですが、続きがあったとは。 エリンも大きくなって、守るべきものが増えて… 読み終えて思うのは「家族って強い」て事。 あんな風に、必死に生きていくことを、私はしなくても出来る世の中に生まれたけれど、あんな風に生きていくのはかっこよいなと思うのです。 是非、色々な方に読んで頂きたいです。

Posted byブクログ

2012/09/20
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みんな仲良く幸せに暮らしましたとさ。なんて結末はあり得なかったよなぁ確かに。制御できるはずもない大きすぎる力の物語だもん。でもなぁ。

Posted byブクログ

2012/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと、呆然としてる。 涙が止まらなくて、止まらなくて。 エリンが生き延びて、幸せにくらしてく道を探ったけれど、 この結末しか、 「それから、母は四日生きた」 このジェシの言葉にしかたどりつけなかったと上橋先生は書かれてたけれど、そうなんだろうなあっと思う。 エリンは生きたかっただろうけど。 もっともっといろんなことを知りたかっただろうけど。 泣いているエリンをリランが何度も何度も舐めるシーンが胸にしみた。 狂乱、と章題にあったから、怖ろしいことになるんだろうとは思いつつ、 ずっと読んでいたのだが、いざその情景が目の前に広がると 怖ろしいというより哀しくて、涙が止まらなかった。 野にあるように生きていれば起こるはずもなかった悲劇。 ぐるぐると廻りつづける闘蛇の群れ。 その渦は、エリンが逃れようとも逃れられなかったもろもろのことにも思える。 全てを明らかにして、その先に未来を、というエリンの願いは、 少なからず叶ったといえるのだろう。 王獣は野に還り、起こったことは全て後世へと残される。 違う言葉をもつ生き物と心を交わしあいたい、 そんな少女の純粋な気持ちが行き着いた場所があの哀しみなのだとしても、 それでもリランとエリンの間に芽生えたものをなければよかったとは思えない。 悲劇は何度でも繰り返すのだろう。 それなら人など滅んでしまえばいい。そう思ってしまう。 でも、それでも、とエリンは言う。 そうじゃない道を探すのも人なのだと。 考えて、考えて、死に物狂いにいきるのだと。 心をつかれる言葉がいくつもいくつもこの作品にはある。 私はここまで懸命に生きれるだろうか、と思う。 後になんにも残せなくてもいい、ただすっぱりあっさり なにもかも終わって欲しい。不意にそういう想いが湧いてくるのは。 きっと私がここまで懸命に生きてないからなんだろう。 あの結末しかあり得なかったとしても、 そのことに異論はないけれど、 それでもイアルとエリンに2人で幸せに老いていって欲しかった、と心から思う。 なんだか言葉にできないものがいっぱい湧いてくるような気持ちだ。 本当にすばらしい物語を産んでくれて、感謝!!

Posted byブクログ

2012/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生命の営みの仕組みを、なぜそのようにあるのかを知りたい。理解したい。分かり合いたい。 そういう純粋な気持ちから見いだした王獣と対話する技術が、国の存続を左右するものになり、望みもしない国同士の争いに家族もろとも巻き込まれてしまったエリン。幸せになれるはずだったのに、またその頭の良さからいろんな新しい発見ができた可能性もあったのに、くだらない争いのためにそれらの可能性がすべてつぶされてしまったことが、本当に悲しい。 そして、獣とは分かり合えたのに、対話だけでは分かり合えない人間の頑迷さ。王獣と闘蛇の大軍をぶつけ合うことの危うさを過去に一度経験していながら、それから目を背けるように、ただ欲を手っ取り早く満たすために再びその武器を手に取ってしまった愚かさ。その武器が秘める、大いなる力を御しきれるものと思い込んでしまった傲慢さ。 ファンタジー世界を舞台にした物語ですが、そうした現実世界と変わらぬ人の汚い有様と、それが引き起こす悲劇を見せつけられました。読後は、エピックな世界観と文章から想像させられる風景•景観、幸せそうなエリン一家の姿、そしてなによりストーリーに満足しつつも、同時にまざまざと描かれた人という獣の醜さを心に焼き付けられたような感覚がありました。 2作目の王獣編も重厚感漂うお話でしたが、本作はそれを遥かに超える重みがあるように思います。良い作品ですが、すっきりしないという訳ではないけれど、何か心に引っかかって離れない、奇妙な感覚が残りました。

Posted byブクログ

2012/09/14

良かった。それにつきる。 人物の心理はもちろん世界が音を色を温度をもって迫ってくる。 大きな歴史の流れ、途切れてもまた続いていく人の思い。 子供にも読ませたい。

Posted byブクログ

2012/09/14

感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201208/article_5.html

Posted byブクログ

2012/09/13

またひとつ、忘れがたい・大切にしたい物語に出会えたことを幸せに思う。 人という生き物の弱さと強さを、愚かさと尊さを教えられた。 あくまでファンタジーの世界の物語ではあるけれど、今を生きる私たちが忘れがちで、忘れてはいけないことを思い出させてくれる物語。 物事の本質を見極め、そこ...

またひとつ、忘れがたい・大切にしたい物語に出会えたことを幸せに思う。 人という生き物の弱さと強さを、愚かさと尊さを教えられた。 あくまでファンタジーの世界の物語ではあるけれど、今を生きる私たちが忘れがちで、忘れてはいけないことを思い出させてくれる物語。 物事の本質を見極め、そこから逃げずに己の責務をすべて請け負って、長い道のりをひたすら前へと進み続けたエリンを尊敬する。 苦しいときには思い出して、自分を顧みたい。

Posted byブクログ

2012/09/13

神々の山脈の向こう側へ向かうことを諦め、当初の考えを捨て 真王の意に沿って王獣部隊を編成することに決めたエリン。 そして、そんなエリンを別の角度から救おうとする夫イアル。 息子ジェシをほったらかしにしてしまう現状を悔いながらも ふたりはそれぞれの方法で奮闘するのだが、いよいよ騎馬...

神々の山脈の向こう側へ向かうことを諦め、当初の考えを捨て 真王の意に沿って王獣部隊を編成することに決めたエリン。 そして、そんなエリンを別の角度から救おうとする夫イアル。 息子ジェシをほったらかしにしてしまう現状を悔いながらも ふたりはそれぞれの方法で奮闘するのだが、いよいよ騎馬民族ラーザが 闘蛇部隊を編成してリョザ神王国配下の隊商都市に進軍してきて… 多数の闘蛇と王獣が相まみえる時、一体何が起きるのか。 何が起きても大丈夫なように準備をすることにしたエリンの 努力は実を結ぶのか!? 闘蛇編、王獣編に比べると、それぞれの生態に関わる部分の 物語は少なく、どちらかと言うと、国と国との争いに巻き込まれて しまったエリンの苦悩を描く物語になっている。 ただ、もう1作くらい話を拡げられたんじゃないのかなと思う。 ロランやオムリなどの脇役にもう少しスポットが当てられたのでは ないかと思ってしまった。 まぁ、ただそうなるとそれは『獣の奏者』ではなくなるのかもね。 その世界観で人の争いを描くファンタジーに変わってしまうのかも。 (それも読んでみたい気がするんだけど) ラストはまぁそうなるよなというところに落ち着いた感じ。 突拍子もない方向に持っていかれるよりはよかったのかも。 個人的に、このシリーズは王獣編の途中、エリンがリランと 心を通わせるようになるところあたりまでが一番面白かった。 一番『獣の奏者』らしい部分だったしね。

Posted byブクログ

2013/05/05

凄まじいまでの 臨場感、切迫感、焦燥感、現実味。 感情移入なんてもんじゃない。 拝読中はもちろん読了後数日間に至るまで エリンとその家族のことばかり考えていた。 渦巻く陰謀、食い違う思惑、迫り来る運命。 それらに対するエリンとその夫の決断。 劇中の一場面をこうもたやすく回想でき...

凄まじいまでの 臨場感、切迫感、焦燥感、現実味。 感情移入なんてもんじゃない。 拝読中はもちろん読了後数日間に至るまで エリンとその家族のことばかり考えていた。 渦巻く陰謀、食い違う思惑、迫り来る運命。 それらに対するエリンとその夫の決断。 劇中の一場面をこうもたやすく回想でき、思い出したその一場面から連鎖的に主人公の歩みが胸に去来して場所も問わずに涙が目に浮かんでしまうほどの威力を持った小説など、本作以外にはまだ知らない。

Posted byブクログ

2012/09/13

もう夢中で読んだ。読み応え充分だった!内容も深くて、今回は人と動物との関係にとどまらず、人はどうして争うのか、それはどうやっても避けれないことなのか?ならば人はどうすればいいのかということをいろいろ教えてもらった。 もっともっとエリンと時を共にしたかったのに、これで完結してしまっ...

もう夢中で読んだ。読み応え充分だった!内容も深くて、今回は人と動物との関係にとどまらず、人はどうして争うのか、それはどうやっても避けれないことなのか?ならば人はどうすればいいのかということをいろいろ教えてもらった。 もっともっとエリンと時を共にしたかったのに、これで完結してしまったのはとても淋しいけれど、前向きで、人はもっと学習して良くなっていくのだという希望に満ちた終り方でよかった。

Posted byブクログ