ひらいて の商品レビュー
佐藤優さんが、著書『定年後の日本人は世界一の楽園を生きる』の中で、綿矢りささんの小説『ひらいて』を推薦していたので手に取った。 青春小説と言えば聞こえがいいが、ほとばしる恋愛の激情、そして嫉妬。若い頃聴いた中島みゆきさんの『うらみ・ます』や『エレン』が頭の中で鳴り響く。情念がうみ...
佐藤優さんが、著書『定年後の日本人は世界一の楽園を生きる』の中で、綿矢りささんの小説『ひらいて』を推薦していたので手に取った。 青春小説と言えば聞こえがいいが、ほとばしる恋愛の激情、そして嫉妬。若い頃聴いた中島みゆきさんの『うらみ・ます』や『エレン』が頭の中で鳴り響く。情念がうみだすもののおそろしさを感じつつ一気に最後まで読んでしまった。 女性じゃないからわからない部分もあったが、青春時代の暴走は経験しているから、わからないでもない。 主人公の愛さんに共感するのも、たとえくんに共感するのも、美雪さんに共感するのも全部息苦しかった。 青春は狂おしいほど息苦しいものだったのかもしれない。遠く過ぎ去った日々が少しだけ懐かしかった。 綿矢りささん恐るべし。
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「どうにかして、連れて行ってやる」 ・全体的に、話の終わり方含め抽象的というか、詩的というか不思議な空気だったから、その分愛とたとえの刺すような言葉が印象に残った。 ・読んでる時頭の中にずっと山田杏奈ちゃんがいた。映画も気になる。
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あいという少女。容姿に優れていて、頭脳明晰で、家庭環境良好で、世渡り上手ないわゆる一軍女子。恋愛で身を滅ぼすタイプではないと思う。たとえくんにフラれて、傷つけられたプライドからもう2人に近づかないつもりだったのは本当だろう。こんな事になったのは、みゆきの勘違いで魔が差したから。みゆきが自分を好ましく思うことをいいことに、みゆきを利用して、たとえの関心を自分に向けさせたかった。もしくは子どもが癇癪を起こすように、、ぐしゃぐしゃにして2人の愛の履歴に傷をつけたかっただけかもしれない。たとえの人生に自分という傷を刻みつけたかっただけかもしれない。 イケメンでミステリアスで影のある男をモノにしたかっただけの、薄っぺらく自己中心的な恋。プライドと執着。あいのひたすら攻撃的な執着にたとえは靡くでもなくただ冷たい眼差しを向けるだけ。 そうして溜まったあいのフラストレーションが、たとえの父親を殴った時にうまいこと昇華できたのではないだろうか。 グショグショにしたはずの2人は最終的に自分を受け入れてくれた。暴力的な欲求のからまない愛が芽生えたのではないかな。
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高校生の恋愛小説。…かと思いきや、恋というより、愛というより、激情物語だと思います。 女性同士の致すシーンの主人公の心情が特に艶めかしく感じられました。 いやまさかそんな展開になるとは予想もしてなかったけど、さくっと読めました。内容は濃密ですが。
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個人的にはなかなか理解できない内容。 途中まではテンポよく読め、せつない片思い物を楽しめてましたが途中からは苦しい感じ。
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高校生のよくある青春系の話かなと思ったがそうでもなかった 色んな問題を抱えていた 大人になって思うのは案外学生のときのほうが生きづらかった 生きていくのには親や学校、友達が絡んでその小さな世界で生きていかないといけないと思い込みがちで大人の方が恋も含め自由で楽しい だから学生時代...
高校生のよくある青春系の話かなと思ったがそうでもなかった 色んな問題を抱えていた 大人になって思うのは案外学生のときのほうが生きづらかった 生きていくのには親や学校、友達が絡んでその小さな世界で生きていかないといけないと思い込みがちで大人の方が恋も含め自由で楽しい だから学生時代の自分や今学生で悩んでる子には全力で伝えたい 今は絶望でも絶対に大丈夫だからただ生きていてと 最後の方なんだかわけわからなくなったけど 3人の関係がぐちゃぐちゃで終わらなかったことがよかった
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▼メモ ・登場人物(愛、たとえ、美雪) ・最後には美雪に愛してる、また一緒に寝ようね、と言う愛。彼女はたとえには「好き」を、美雪には「愛してる」を、受け止めてもらったのだと思う。 ∟たとえは、愛の頭に手を置いて、「おまえも一緒に来い。どうにかして、連れて行ってやる」 ▼好きな個所 ・私は神さまなんか信じない。存在しない存在にすがるなんて、みじめだとさえ思う。でも、信じられないのに、なにかを信じなければ、やっていけない。“ なにも心配することはない。あなたは生きているだけで美しい”と丁寧に言い聞かせてくれる存在を渇望し、信じ切りたいと望んでいる。 自分もだれかのそんな存在になりたい。その人が苦しんでいれば、さりげなく、でも迷わずに手を差し伸べて、一緒に静かに涙を流せるようになりたい。呼びかけ、囁きかけ、紙を指で軽く梳いて眠りにつかせる。 ささやかなつながりを、いつもいつも求めている。そんな存在が無ければ、本当に困ったとき、一体なにがつっかえ棒になって、もう一度やり直そうと奮起させてくれるのだろう? ・正しい道を選ぶのが、正しい。でも正しい道しか選べなければ、なぜ生きているのか分からない。
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ひらいて 綿矢りさ ∞----------------------∞ 久しぶりに恋愛小説を読んだけど、恋愛ってこんなだっけ? 改めて、人を好きになるって不思議な感覚だなと思い返す。 嘘だと分かって突き放す人もいれば、一生懸命さで受け入れてくれる人もいる。それと一緒で、どうやっても心は閉じたままの人もいれば、簡単に心も身体も開く人もいる。 朝のどうでもいいニュース番組を、その日のメンタルを強くするために見るっていう発見。 あと、高校に授業参観?って思って調べたら、あるところもあるらしい。 2025/09/14 読了(図書館)
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怒涛の勢いで、簡単に読破 「私を満たすのは、車内に差す陽。私を満たすのは、眠たげな静寂。私を満たすのは、規則正しく脈打つ、自らの鼓動。」
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誰かを中心に世界が動いていくような感情は多分もう味わえない。ラストシーンの2回の「ひらいて」は誰に向けたものなんだろう
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