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群れはなぜ同じ方向を目指すのか? の商品レビュー

3.8

20件のお客様レビュー

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2018/10/19

150808 中央図書館 単純な少数の行動原則の組み合わせで、群れの全体に指向性やパターンが現れる。このあたりは、組織論や社会学にもヒントとなる。たとえば、群れに指向性を与えるには、少数のリーダー的な個体が決然と動き出せば、あとは個体間の引力や摩擦力のようなものに引きづられて全体...

150808 中央図書館 単純な少数の行動原則の組み合わせで、群れの全体に指向性やパターンが現れる。このあたりは、組織論や社会学にもヒントとなる。たとえば、群れに指向性を与えるには、少数のリーダー的な個体が決然と動き出せば、あとは個体間の引力や摩擦力のようなものに引きづられて全体が動くようになるとか。

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2014/05/31

・状態推定問題に答えるとき、集団は個々のメンバーの大半より必ず成績がよい。必ずそうなる。 【コンドルセの陪審定理】 ・集団内の個人は独立していなければならない。 ・偏りがあってはならない。 ・全員が同じ問題に答えようとしていなければならない。 ・正しい答えを出す可能性が50パーセ...

・状態推定問題に答えるとき、集団は個々のメンバーの大半より必ず成績がよい。必ずそうなる。 【コンドルセの陪審定理】 ・集団内の個人は独立していなければならない。 ・偏りがあってはならない。 ・全員が同じ問題に答えようとしていなければならない。 ・正しい答えを出す可能性が50パーセント以上になるだけの情報をもっていなければならない。 ・問題には正解がなければならない。 ・複雑性の科学は、実はそれが案外単純な規則で動いている(少なくとも再現ができる)ことを明らかにする。

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2013/12/21

副題は「群知能と意志決定の科学」。 鳥や魚の群が、まるで一つの生き物のように統制され、協調して動く様子というのを誰もが一度は見たことがあると思います。 複雑で難しそうなこの統制は、実は数個の単純なルールを守るだけで実現されるそうです。 そういった、「群」としての知恵や知能につ...

副題は「群知能と意志決定の科学」。 鳥や魚の群が、まるで一つの生き物のように統制され、協調して動く様子というのを誰もが一度は見たことがあると思います。 複雑で難しそうなこの統制は、実は数個の単純なルールを守るだけで実現されるそうです。 そういった、「群」としての知恵や知能について、最近流行の複雑系の科学をわかりやすく解説しようという本です。 意外と単純なルールで統制された集団行動が取られていたり、動物の大群が同じ方向へ移動を始めていたりといったことが解説されていて、へぇ~と思ってしまいました。 そして実は、人間も同じようなルールに無意識に従って行動している、ということも示されます。 そいえば、なんとなく広い歩道では往来の流れができていたりしますね。 エスカレーターで急がない人はどちらかへ寄って立つ、みたいな自然発生的なルールもそういったものに含まれるのかも。 おしろいのは、多数派はだいたい正しい、という話。 2者択一の問題で、解答を集計すると、だいたい多数派が正解する、その正解率は専門家をも上回るというのです。 もちろん、解答の仕方にも条件があって、相談などをしないというのも一つの条件。 相談をすると押しの強い人の意見に流され、バイアスがかかり、結果正解率が下がるそうです^^;。 他にも、仕事や普段の生活、投資なんかにも役立ちそうな話がありました。 ちょっと理解するのに頭を使わなければならないところもありますが、それほど難解ではありません。 集団行動、集団心理みたいなものに興味がある方は是非。^^

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2013/05/01

昆虫たちの華麗な振る舞いについて知りたいと思い、本書を手に取った。集団として見ると、1つの知的な超個体のようにも見えるが、単純ないくつかの規則のみに従っているだけらしい。 本書では、一見複雑に見える様々な現象も、いくつかの単純な法則によって、決断できたり、危険を回避できたりするこ...

昆虫たちの華麗な振る舞いについて知りたいと思い、本書を手に取った。集団として見ると、1つの知的な超個体のようにも見えるが、単純ないくつかの規則のみに従っているだけらしい。 本書では、一見複雑に見える様々な現象も、いくつかの単純な法則によって、決断できたり、危険を回避できたりすることが提案されている。 全編にわたり、たくさんの面白い例を引用されており、とても楽しく読み進めることができた。

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2013/02/21

原題は『The Perfect Swarm:The Science of Complexity in Everyday life』という。直訳で『完璧な群れ━━日常生活における複雑性の科学』だそうだ。 無知な私は今回、「複雑性の科学」という分野が存在することを初めて知った。それ...

原題は『The Perfect Swarm:The Science of Complexity in Everyday life』という。直訳で『完璧な群れ━━日常生活における複雑性の科学』だそうだ。 無知な私は今回、「複雑性の科学」という分野が存在することを初めて知った。それまでの概念では十分に説明できない事柄を現代科学的手法で研究する分野だとかなんとか。ようわからんけれども。 よって、関連する分野も多岐にわたる。社会学、行動学、心理学、統計学、生物学、気象学などなど。 しかし本書は、原題にもあるように、また訳者が「『日常生活』に科学的な知見がどのように姿を見せるか、というのが著者の主題」と言っているように、私たちが普段の生活の中で遭遇する様々な場面を具体例に挙げて解説してくれているので、専門用語も頻出するものの、まるっきりの門外漢の私でも非常に興味深く読むことができた。 たとえばアリの行列はなぜいつも最短距離で目的のエサにたどり着くかといった群れの原理(同じ原理を私たちも車の運転の近道探しでも使っている)に始まって、蟻コロニー最適化の理論、自己組織化する群集から考える渋滞の脱出の仕方、集団の知恵を使った問題の解決方法、ウェブに代表されるスウォーム・ビジネスなど、イメージしやすい日常的な事象が必ず同時に引かれている。 また、各章の最後でポイントをまとめ、尚且つ最終章で「日常生活に役立つ34のルール」として、本書全体をコンパクトに総括しているのがとてもよい。なんとなくで読み進めてきた部分が一気に整理できた。 そしてちょっと面白いのが、実は著者は、「ビスケットのお茶への最適な浸し方」という研究で、十数年前にイグノーベル物理学賞を受賞しているのだそうだ。訳者も「著者の研究者としての専門と、日常生活に現れる科学を見せるという社会的活動の意図が一体になった、著者らしい成果」と言っているように、著者の本書執筆にあたっての姿勢が推し量れるというものだ。 専門的で難しいかなと警戒したが、思いのほかスラスラと読み進むことができた本書であった。 訳者あとがきに、本書が非常に簡潔に紹介されているのでここに引用しておく。 「本書は、とくに何かを計算して考えているようにも見えない生物の個体が無数に集まった群れ、人間の群衆、さらには膨大にあふれる情報をもとに何かを選択したり判断したりする人間や組織の意思決定といった、要素が複雑にからみあっているように見える系や行動に着目します。実はそうしたものがしばしば、そんなに複雑な法則や方法で動いているわけではありません。しかもそれでいて、意外なほど高い確度で、整然とした行動が生じたり、妥当な判断が行われたりします。複雑性の科学と呼ばれるこの何十年かで急成長した分野は、こうした現象を取り上げ、そういう現象がどのように生じるのかを、数学的なモデルを立てて再構成し、そうした現象を成り立たせている要素を取り出そうとしてきました。本書はその成果を踏まえ、自然界からそれこそ日常生活まで、おなじみの現象を具体例にして、複雑性の科学の成果を解説し、またその利用のしかたを提案しています。」

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2012/11/25

イナゴやミツバチの飛行の論理からアリの生態そして人間の『「みんなの意見」は案外正しい』やネットワーク(スモールワールド、6次の隔たり)などを例にとりながら、郡知能(スウォーム・インテリジェンス)とその根底にある規則性についての考察を繰り広げている。 また、スウォームビジネスが勃...

イナゴやミツバチの飛行の論理からアリの生態そして人間の『「みんなの意見」は案外正しい』やネットワーク(スモールワールド、6次の隔たり)などを例にとりながら、郡知能(スウォーム・インテリジェンス)とその根底にある規則性についての考察を繰り広げている。 また、スウォームビジネスが勃興しているとして、その定義を「力を放棄するすることで力を得る」、「積極的に集団と共有し、支援する」、「儲けを得るより、集団を構成するメンバーの福利を優先する」としている。このあたりの動きは洋の東西を問わずですね☆

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2012/11/07

***** アリやハチなど、シンプルで少ない行動原則に則ることで 集団として極めて合理的に高いパフォーマンスを発揮する。 組織全体のパフォーマンスを高める上では、個々の構成員がどのような明示的・暗黙的な行動原則に従っているのかを明らかにし、そこに働きかければ、効率的に組織を目指す...

***** アリやハチなど、シンプルで少ない行動原則に則ることで 集団として極めて合理的に高いパフォーマンスを発揮する。 組織全体のパフォーマンスを高める上では、個々の構成員がどのような明示的・暗黙的な行動原則に従っているのかを明らかにし、そこに働きかければ、効率的に組織を目指す方向へと導くことが出来るはず。 ***** 集団としての知恵を使う(みんなの意見が正しくなる)には、 ・多様性があること、 ・一人一人が自律的に考えること ・明確な「答え」が存在すること などが条件になる。 一人一人が答えを知っている可能性が50%より多ければ、参加する回答者が増えるほど確率は高まって行く。 *****

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2012/10/14

複雑系の知識を人間の実生活への使える知識としてまとめようとした本。複雑系は複雑であり、ひとすじな派手は行かないことを改めて考えると若干無理がある。また出てくる内容は複雑系の本を複数読んでいれば必要なし。 選択肢が複数ある場合知っている方につけ。 答えが確定しているものは、集団(...

複雑系の知識を人間の実生活への使える知識としてまとめようとした本。複雑系は複雑であり、ひとすじな派手は行かないことを改めて考えると若干無理がある。また出てくる内容は複雑系の本を複数読んでいれば必要なし。 選択肢が複数ある場合知っている方につけ。 答えが確定しているものは、集団(でも、独立して同じ目的を持っていないと衆愚になる)の平均値が最も良い。 込み合った集団など、相転移(メディナの混雑事故のようになりうる状況)がの可能性がある局面では、様子を見ることと集団とともに出口に向かう/集団の脇にそれるの混合戦略を取ると良い。 などなど。

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2012/10/12

レビューはブログにて http://ameblo.jp/w92-3/entry-11377166845.html

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2012/08/24

第1章 群知能 第2章 群れと自己組織化 第3章 最短ルートの見つけ方 第4章 渋滞と群集の力学 第5章 集団の知恵 第6章 多様性から合意へ 第7章 ネットワークの科学 第8章 意思決定のための単純な規則 第9章 パターンを探せ! 第10章 日常生活に役立つ34のルール

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