怪談 の商品レビュー
墓地近くで停めたタクシーの運転手が語る奇妙な話、デートした女性に夢の中で付きまとわれる男、怪異蒐集家のもとに寄せられた一本の電話、人が死ぬところを見られるというツアーに参加したテレビ・ディレクターを待ち受ける、この世のものとは思えない光景―。ホラー小説の鬼才から実録怪談の名手まで...
墓地近くで停めたタクシーの運転手が語る奇妙な話、デートした女性に夢の中で付きまとわれる男、怪異蒐集家のもとに寄せられた一本の電話、人が死ぬところを見られるというツアーに参加したテレビ・ディレクターを待ち受ける、この世のものとは思えない光景―。ホラー小説の鬼才から実録怪談の名手まで、7人が放つ戦慄の物語。読むだけで背筋が凍る、史上最恐のアンソロジー。〈表紙裏) 史上最恐かどうかはともかく、「怪談」のタイトルは偽りありじゃねぇかなぁ。 一つ一つはぼちぼち好みだったけど、首を捻りながらの読書でした。
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2019年、1冊目は昨年末から隙間読書用として持ち歩いていたアンソロジーもの。七人、八編収録。また、今回は収録順無視して読みました。 稲川淳二と中山市朗が実話系怪談。他がホラー短編という構成。単独作既読は三津田信三、長江俊和、鈴木光司。 個人的お気に入りは、長江俊和『原罪SH...
2019年、1冊目は昨年末から隙間読書用として持ち歩いていたアンソロジーもの。七人、八編収録。また、今回は収録順無視して読みました。 稲川淳二と中山市朗が実話系怪談。他がホラー短編という構成。単独作既読は三津田信三、長江俊和、鈴木光司。 個人的お気に入りは、長江俊和『原罪SHOW』。最終章の仕掛けは早い段階で気が付いた。ソレでも、好みのオトし。ミステリーホラーではあるが、この中では、ピカ1。 次が、三津田信三『夢の家』。前半のマニアックな三津田節は本当に必要なのかな⁉️好きな人はソレがイイのかな⁉️終盤の展開は、なかなか好きなタイプ。 稲川淳二の『インタビュー 怪談の作法』、実話系怪談『憑いてるタクシー』。中山市朗『怪異蒐集談 屍女』。コレは稲川淳二に軍配(二編一括りで)。 後のホラー短編三編は、ドレもモヤ系であまり好みとは言えないかな……。 総合評価、★★★☆☆はアンソロジー系、アタリ、ハズレ、好みの合う、合わないあるの含め、及第点。 自分ごときが言うのも何だが、あの方、またガッカリだったなぁ……。
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作家の競作だからか、少し力が入り過ぎの作品が目立つ。設定やプロットに凝ったものが多く、恐怖短編集、もしくは恐怖をあつかった短編小説集といった趣。いわゆる俗っぽい怪談を期待すると楽しめないかも。
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短篇集。稲川淳二『憑いているタクシー』、竹本健治『鬼ごっこ』、三津田信三『夢の家』、堀川アサコ『カストリゲンチャ』、中山市郎『屍女』、長江俊和『原罪SHOW』、鈴木光司『樹海』 稲川淳二さんは流石だなと思う。情景が頭にすぅ〜と浮かんでくる。文章を読んでいると云うよりは、直接我々...
短篇集。稲川淳二『憑いているタクシー』、竹本健治『鬼ごっこ』、三津田信三『夢の家』、堀川アサコ『カストリゲンチャ』、中山市郎『屍女』、長江俊和『原罪SHOW』、鈴木光司『樹海』 稲川淳二さんは流石だなと思う。情景が頭にすぅ〜と浮かんでくる。文章を読んでいると云うよりは、直接我々に語りかけてくるみたいだ。
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竹本さんのは単行本で既読でした。 長江さんのは気持ち悪かったなー。 「放送禁止」シリーズ、あまり観たことがないので観てみたい。
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【収録作品】「インタビュー 怪談の作法」 稲川淳二/「憑いているタクシー」 稲川淳二/「鬼ごっこ」 竹本健治/「夢の家」 三津田信三/「カストリゲンチャ」 堀川アサコ/「怪異蒐集談 屍女(シカバネメ)」 中山市朗/「原罪SHOW」 長江俊和/「樹海」 鈴木光司 小説新潮201...
【収録作品】「インタビュー 怪談の作法」 稲川淳二/「憑いているタクシー」 稲川淳二/「鬼ごっこ」 竹本健治/「夢の家」 三津田信三/「カストリゲンチャ」 堀川アサコ/「怪異蒐集談 屍女(シカバネメ)」 中山市朗/「原罪SHOW」 長江俊和/「樹海」 鈴木光司 小説新潮2011年8月号の「特集 怪談2011」の文庫化。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「怪談特集」の文芸誌を書籍化した割に掲載作品のラインナップはどうも今一つ。文芸雑誌として比較するなら正直なところ、先日読了した「オール讀物」の方が面白かった("怪談"シバリと「怖い」全般という違いはあれ)。裏表紙の“史上最恐のアンソロジー”という煽り文は過大広告w いかにも怪談風なのは稲川淳二「憑いてるタクシー」くらいで(併録されたインタビューの内容はつい先日、NHKのバラエティ番組に出演した際に語っていたこととほぼいっしょだったw)、『新耳袋』の中山市朗「屍女」はむしろMF文庫の怪談実話系シリーズにしっくり来そうな。 三津田信三「夢の家」はいかにもこの人らしいメタフィクションな短編、長江俊和「原罪SHOW」は非心霊系の現代恐怖譚を一ひねりしたといったところで、平山夢明の『東京伝説』シリーズにこんなネタがあったような気もする。竹本健治「鬼ごっこ」は途中まで期待させておいての落差がw 怪談という括りで読まなければ読み応えがないわけじゃない。もしも雑誌で読んだならば、掲載作品の他にも特集に関連したエッセー等が掲載されて、それが面白かったりするのかもしれないが。 今年の怪談特集号も来年に?文庫化されるかもしれない、もういいか。
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