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2012/11/12

映画で観て、大変興味深く、そしていい作品だったので、原作本もあると知り、図書館にて予約、拝借。 主に電車内で読み進めていったのだけれども、何度も、涙が出てきた。我慢できなかった。これは現実、これが現実なのですか、あの国の。そしてわたしの国にだって十二分に関係のある事実。 「絆。...

映画で観て、大変興味深く、そしていい作品だったので、原作本もあると知り、図書館にて予約、拝借。 主に電車内で読み進めていったのだけれども、何度も、涙が出てきた。我慢できなかった。これは現実、これが現実なのですか、あの国の。そしてわたしの国にだって十二分に関係のある事実。 「絆。 私はこの言葉が怖い。」 昨今わたしたちの国で使われている絆、絆ということば。確かに、いいことば、わたしたちを励まし、元気づける要素だったかもしれません。でも、それがなんだか、使い方によっては軽々しいものになっていたような風潮も否めません。 わたし、かぞく、くに。あまりにも意識せずに生きてきている自分を知らされました。うん、まだまだ、考えることいっぱいある。

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2012/10/14

70年代に「帰国事業」で日本から北朝鮮に渡って行った3人の兄。しんどい国、北朝鮮で幸せに生きる。それは思考を停止させる事。ヨンヒさんの怒り、悲しみ、そして「かぞく」を想う優しさ。全ての想いがギュッと詰め込まれている。

Posted byブクログ

2012/10/13

著者が監督した映画「かぞくのくに」が素晴らしかったので、原作にあたるこちらの本も読んでみた。 北朝鮮に関しては、日本国内にはごく限られた情報しか入ってこない為、どうしても特殊な国であるとの印象を抱きがちだ。 しかし、この中に描かれている著者やその家族たちの姿は、私たちと何ら変わる...

著者が監督した映画「かぞくのくに」が素晴らしかったので、原作にあたるこちらの本も読んでみた。 北朝鮮に関しては、日本国内にはごく限られた情報しか入ってこない為、どうしても特殊な国であるとの印象を抱きがちだ。 しかし、この中に描かれている著者やその家族たちの姿は、私たちと何ら変わることのないごく普通の人々である。 当たり前のことなのだが、その当たり前のことが理解されない、日本と「隣国」北朝鮮の関係について、今一度振り返る必要があるのではないだろうか。 一方で、やはりというか、国の決定の前には個人の事情や生命すら一顧だにされない、北朝鮮の政治の非情な面も描かれており、国家と国民の関係についても考えさせられた。 ただ・・・民主主義国である日本なら、北朝鮮と違って、国民の生活がしっかりと守られ、尊重されているのかというと、どうも「そうではない」という気がしてならない。

Posted byブクログ

2012/09/16

監督の実体験を元に製作された映画を観て読了。自分の人生なのだからどこまでもわがままに生きていいんだ、という妹への励ましは兄たちの祈りのように思える。北へ帰国した3人の兄たちと、アメリカへも行き芝居や映画に生きる妹。 オモニのパワーに引きつけられた。

Posted byブクログ