もしもし下北沢 の商品レビュー
お母さんが魅力的! よしえがあまり好きになれなかったなあ、、最後らへんが読んでてしんどくなった。新谷くんじゃ何故ダメなんだろう、、
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下北沢の書店で見かけたので購入。あっという間に読み終わり、マイよしもとばななベスト3に軽やかに入ってしまった。喪失と共存する心のうちは意外と澄んでいる。 いま欲しい、もしくはずっとずっと欲しかった星のような言葉があらゆるページに刻み込まれていて、ほかの小説には跡がつくから絶対に...
下北沢の書店で見かけたので購入。あっという間に読み終わり、マイよしもとばななベスト3に軽やかに入ってしまった。喪失と共存する心のうちは意外と澄んでいる。 いま欲しい、もしくはずっとずっと欲しかった星のような言葉があらゆるページに刻み込まれていて、ほかの小説には跡がつくから絶対にしたくないのに、ドッグイヤーがたくさんついてしまった。 涙でぐちゃぐちゃになりながら読んだ。最後にたどり着いたのは、希望だ。私がここに生きる意味だ。愛だ。すごい、よしもとばなな作品の、ひとつの金字塔ではないのだろうか。 私は私で、両親がただ愛情表現がへただっただけで、よっちゃんのお父さんとお母さんみたいに、ただ大人として自由で、これといったスキンシップはなくてもしっかりと愛をそそいでもらっていたと、信じてみてもいいのかもしれない、って、すっかり癒されてしまった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ポップな題名に気を取られていたら想定外に重たいストーリーで驚いた、 でもこういう本に救われる人がきっとたくさんいるんだろうな。 全てを包み込んでくれる下北沢のようなまちに人生で一度は住んでみたいです
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よしもとばななさんの作品って、 死と食を扱う物語が強烈なエネルギーを持っている感じがする。 ものすごく暗い出来事があるのに、なぜか清々しい。暗さを小脇に抱えているけど、潔いかんじ。 それは食を通じて、生きること、未来があることを描いているからなのかな。
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いきなり予想だにしていなかった出来事で父を亡くした主人公が、下北沢という魅力的な町で母と、そして素敵な隣人たちと少しずつ少しずつ癒やされながら立ち直っていく過程を優しく書いた物語。 喪失感を埋めるものは何か、というのは本当にむずかしい問題だけれど、愛する人や家族を失って途方に暮...
いきなり予想だにしていなかった出来事で父を亡くした主人公が、下北沢という魅力的な町で母と、そして素敵な隣人たちと少しずつ少しずつ癒やされながら立ち直っていく過程を優しく書いた物語。 喪失感を埋めるものは何か、というのは本当にむずかしい問題だけれど、愛する人や家族を失って途方に暮れている人にこの物語は優しく温めてくれるのではないかなぁ、と感じた。 個人的には新谷くんのように、「いいことをするっと」言えるようになりたいなぁ。無理かなぁ。
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下北沢の街で、よっちゃんが心の成長をしていく姿。母と亡き父を巡る話。文字を見ただけで美味しそうなメニュー。ちょっと切ないところもあれど、彩り豊かだった。
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この小説が書かれた頃の下北沢は生活の延長線上にあって、街の空気や過ごした時間を懐かしく思い返した。 元気を失った主人公が街から回復する力を得るという意味で、下北沢という場所はとても納得がいく。
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下北沢大好き人間には堪りません。 街の匂いや音が聞こえてくるかのよう。 自分も変わらなくてはと焦り、思うがふと立ち止まったり、泣いたり、苦しくなったりしてもあったかい下北沢の街はいつでも向かい入れてくれる。 当たり前の日常の中で少しずつ前に進み、少しずつ街や人の心が変化していく描...
下北沢大好き人間には堪りません。 街の匂いや音が聞こえてくるかのよう。 自分も変わらなくてはと焦り、思うがふと立ち止まったり、泣いたり、苦しくなったりしてもあったかい下北沢の街はいつでも向かい入れてくれる。 当たり前の日常の中で少しずつ前に進み、少しずつ街や人の心が変化していく描写が素敵でした。 立ち止まりたくなる小説。温かい風と街の灯りを感じた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
あ、下北沢、と思って手に取った本。 元々古着が好きで下北沢は大学生の頃しょっちゅううろうろしていた。ぐるぐるきりきりした気持ちでも、うきうきした気持ちでもそこにいていい、誰でもいい、何を着てもいい、ごみっと路地にも詰まったお店やよく分からない人たちに紛れていられるのがすごく好きだった。だから、この母娘が下北に避難してくる、白紙になりたい、という気持ちはすごくわかる。元の発行日からしても、まぎれもなくどんぴしゃで私がいたころの下北沢。 お父さんが浮気相手の心中に巻き込まれて、取り残された家族。 喪失ということを、こんなに生々しく克明に描けるのは本当にすごい。「ずっとこれを抱えていくしかないのだとわかっていた。」切れ目なく続く生活の中で気が付くとぐるぐる、ぐるぐる、繰り返す思考。心の奥底に沸く溶岩にめちゃくちゃにされながら、目を逸らして他人と接する。でも主人公の生活が地に足ついてる感じだから、暗く沈んでいかない。ちゃんと浮き輪に掴まって前へ進んでいる。 途中までは主人公に寄り添って読んでいたけど、だんだん離されていく気がした。この人はいい意味でも悪い意味でもちゃんと愛され慣れてる、という感じがして…。悪いことじゃないんだけど。新谷くんは多分本当にいい人なのにちょっとかわいそうかな、私はあんまりおしゃれな恋愛ってわからないからなあ…。主人公は自分をおぼこいなんて言うけど、そうか?(笑)と思ってしまうね。
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今読んでよかったと思えた本。いつもの日常を大切に味わって生きていくことが幸せなんだと思う。いつもあれもこれもと欲張って焦ってばかりだけど、もっとゆとりを持って幸せを噛み締めて生きていきたい。ひとりで町を楽しんで歩けるようになりたい。
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