ビューリフォー! の商品レビュー
【読了】波乃歌「ビューリフォー! 准教授久藤凪の芸術と事件」 8月2冊目。 8月の2冊目はメディアワークス文庫の7月新刊から。大学の准教授と助手役の貧乏学生が織りなす、ちょっとアートなミステリー作品。 同じレーベルで絶好調の「ビブリア古書堂」が「本」をキーとしてのミステリーな...
【読了】波乃歌「ビューリフォー! 准教授久藤凪の芸術と事件」 8月2冊目。 8月の2冊目はメディアワークス文庫の7月新刊から。大学の准教授と助手役の貧乏学生が織りなす、ちょっとアートなミステリー作品。 同じレーベルで絶好調の「ビブリア古書堂」が「本」をキーとしてのミステリーならば、この作品は「絵画」をキーとしたミステリー。1話につき1枚の実在する絵画が登場する。 でもビブリアは、本の存在そのものが事件の存在に深く関わっているのに対して、ビューリフォーの絵画は直接の事件と関係なく、事件を解決する視点として登場する。つまり絵画の解釈を、事件の解釈に転用することによって、解決にいたらしむ構造。 というわけで、作品世界、設定等にとくに斬新というところは正直ないのだけども、けっこう面白い。むしろ新しいことをやろうとしていないのがいい結果に繋がっていると思える。 ヒロインで助手の花が、ちょこまか動き回って空回りして、物語をかってに作っていく様はなかなか興味深いし、探偵役の久藤も、おそらくはキャラ考案に際して、かなりの属性設定縛りをうけた結果の存在と予想できるけれども、ほどよくダークヒーロー的な雰囲気を醸し出しており、なかなか味のあるキャラとなっている。 "ごく普通のありふれた家族でも、同じだけの幸せと、同じだけの厄介がある。" このフレーズが2回ほど出てくるのだけど、とても印象的。ビブリアが面白かった人は、きっと楽しく読める、そんな作品。けっこう、オススメ度は高いかもしれない。続編出ると良いなぁ。
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あらすじ読んでイメージした通りの安定した内容。 文学少女の芸術版といいますか。 連ドラとかにすればすごく映えそうなお話でした。 日常系ミステリ風みたいな感じかな?
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