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ビューリフォー! の商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

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2012/09/06

設定はラノベっぽいけど、なかなかおもしろい。 いわゆる日常の謎系のミステリーで、それぞれの謎を絵画になぞらえて解決していく流れもいい感じ。憎まれ役であり探偵役の美術の准教授はその実は優しい人物として描かれているし、主人公の女の子の一生懸命さと併せて、後読感が気持ちいい小説に仕上が...

設定はラノベっぽいけど、なかなかおもしろい。 いわゆる日常の謎系のミステリーで、それぞれの謎を絵画になぞらえて解決していく流れもいい感じ。憎まれ役であり探偵役の美術の准教授はその実は優しい人物として描かれているし、主人公の女の子の一生懸命さと併せて、後読感が気持ちいい小説に仕上がってます。 登場人物も魅力的な人がそろっているので、単発で終わらずにシリーズ化してほしいですね。

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2012/09/05

■貧乏ピュア女子大生×悪辣クレバー准教授の凸凹ペアが解きほぐす、アートな謎の物語。 学生から大人気のイケメン美術史研究者・久藤凪准教授。でもわたし、田之中花はその忠実な奴隷です……。ひょんなことから容姿端麗で頭脳明晰、温厚篤実で知られる久藤准教授の助手になってしまった、貧乏学生...

■貧乏ピュア女子大生×悪辣クレバー准教授の凸凹ペアが解きほぐす、アートな謎の物語。 学生から大人気のイケメン美術史研究者・久藤凪准教授。でもわたし、田之中花はその忠実な奴隷です……。ひょんなことから容姿端麗で頭脳明晰、温厚篤実で知られる久藤准教授の助手になってしまった、貧乏学生の花。一見好青年な久藤先生だが、花にだけはその悪辣な本性を露わにする。まさに奴隷なみにこき使われる花は、一方で彼を次々と、自分が首を突っ込んだトラブルへと巻き込んでいき――。奇妙で楽しいアート・ミステリ登場!

Posted byブクログ

2012/09/04

びみょーだったー(笑) 後半に行くにつれてエンジンかかってきた感があるのがなんかラノベ新人臭い。 割と行動力があるヒロインと准教授なんだけど、バイトと講義放り投げないで事件解決をこなしているのか気になる。 花ちゃんは可愛い。

Posted byブクログ

2012/09/01

内容がシンプルなのですんなり読み終えた。 ただ私的には久藤准教授のキャラがもっとキツい方が良かったな〜、 奴隷と言いつつやらせてる事はパシリだからもっと事件に巻き込まさせたり面倒くさい感じがもっと出ていたら面白いかなと。 あと主人公の性格があまり好きになれなかった… 人の事...

内容がシンプルなのですんなり読み終えた。 ただ私的には久藤准教授のキャラがもっとキツい方が良かったな〜、 奴隷と言いつつやらせてる事はパシリだからもっと事件に巻き込まさせたり面倒くさい感じがもっと出ていたら面白いかなと。 あと主人公の性格があまり好きになれなかった… 人の事に顔突っ込みまくってる感じがねぇー でも絵画についてちゃんと描かれていて、勉強になるし 絵画になぞられて書かれたエピソードは関連付けされていて良かった。

Posted byブクログ

2012/08/12

メディアワークス文庫の新刊。特にチェックしてたわけじゃないんだけど、本屋で見かけてビビッと来て購入。あまりこの手の勘は働かない俺ですが、今回は当たりました。比べるもんじゃないけど、今売れてる某古書店のアレより数段面白かったね。 ・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。 性格の悪い...

メディアワークス文庫の新刊。特にチェックしてたわけじゃないんだけど、本屋で見かけてビビッと来て購入。あまりこの手の勘は働かない俺ですが、今回は当たりました。比べるもんじゃないけど、今売れてる某古書店のアレより数段面白かったね。 ・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。 性格の悪い大学準教授と、そこで助手として働く貧乏女子学生の話。 ネタとして有名な絵画が扱われていて、その作品に関するエピソードとか解釈なんかを交えつつ、主人公の周辺で起こる事件を解決していく、まあ敢えてジャンル分けするなら日常ミステリー? 絵画に限らず、音楽や文学といった既存の芸術をモチーフにした作品は多くありますけど、その中でもこの作品の特徴は「無理やり事件と作品を絡めてこない」ところです。 この手の作品だと、登場人物が不自然なくらい文学だの音楽だのに精通していることが多いと思うんですよね。なんでみんなその作品読んでるの?みたいな。それが悪いということではなく、この作品に関しては、そういうんじゃないよってこと。 あくまで日常で起きた出来事と、歴史に残った絵画は無関係なのです。 例えば第4話。主人公の周辺で起こった出来事や家族の事情と、ルネサンス期の聖母画の事情なんかまったく関係ありません。けど、当時のエピソードや画家たちの考え、現在の専門家たちのそれらに対する解釈、それらから読み取る「家族とは」みたいなものが、今の主人公の悩みに対する答えになるんじゃないの? とか、そんな感じの中編が4話収録されたのがこの本です。 ・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。 この作者の前2冊はあまり良い評判を聞きませんが、絵画のこともしっかり書かれていたし、キャラ描写もラノベ出身っぽく引き立ってたし、わりと文句なしの良作でした。 シリーズ化希望!

Posted byブクログ

2012/08/04

“「美しい……」 久藤先生はため息に交じって、恋人に囁くような艶めいた呟きを洩らす。 「せ、先生、いらしたんですか……?」 恐る恐る発したわたしの問いかけに、ああ、と答えながらも、先生の目は酔ったように陶然としたまま、モニターに釘付けになっている。もしかして、わたしの存在を認識し...

“「美しい……」 久藤先生はため息に交じって、恋人に囁くような艶めいた呟きを洩らす。 「せ、先生、いらしたんですか……?」 恐る恐る発したわたしの問いかけに、ああ、と答えながらも、先生の目は酔ったように陶然としたまま、モニターに釘付けになっている。もしかして、わたしの存在を認識していないのかもしれない。 「『グランド・オダリスク』。かの『モナ・リザ』とともにルーブルの二人の美女とも謳われる、十九世紀の画家、ドミニク・アングルによる傑作だ。『モナ・リザ』が精神の美を描いたとするならこちらは血の通う肉体、生きることそのものへの讃歌。女性しか持ちえない美しさ、裸体の美を突き詰め切った美!どうだ、このまろやかな曲線!思わず手を伸ばして触れたくなってしまうほどの質感!」 そうして先生は再び、 「……ビューリフォー」 と呟く。どうやら「ビューティフル」と言っているらしいけれど、発音がいいので、わたしの耳には「ビューリフォー」としか聞こえない。”[P.44_忘れられた少年] 「第一話 忘れられた少年」 「第二話 とんだいいひと」 「第三話 恋の処方箋」 「第四話 家族の肖像」 toi8さんの絵に惹かれつ。 なかなか良かった。スムーズに読める。 三話が好き。 先生が花をパシリに選んだ理由、とかあったりするかもと思ったんだけど特になさそう。 続編出るかな。出たら先生が花と父の間を取り持つ立場になりそうな気がしないでも。 “苛立った口調で言って、先生はばりばりと頭を掻いた。 「何だというのだ、お前は!この間から、掃除はせんわ、しょっちゅう留守にするわ、頼んだ用事は忘れるわ……」 そこまで言うと先生は絶句して、 「おう」 オットセイのような妙な声を上げた。 「なんですか?」 先生の突拍子もない言動にはいい加減慣れっこになっていたから、大した興味もなく訊いたのだけど、先生はまじまじとわたしを見つめたままだ。中身がどれほど性悪かはよく知っていたけれど、でもやっぱり驚くほどの男前に顔を寄せられて、わたしはちょっとどぎまぎしながらそっぽを向いた。 「なんなんですか、一体」 「お前、気付いてないのか」 「だから、なんなんですか」 「泣いてるぞ」 「えっ!?」 あわてて手の平で頬に手を当てる。乾いた感触。 なんだ、またひっかけられたのか、と思った途端、指に生温かい、液体が触れた。 やっぱり泣いてる、と自覚したとたん、さらに涙が出てきた。 ほれ、と先生が、目の前で女の子が泣いているにもかかわらず、一分の動揺も見せずにティッシュの箱を突き出す。 「……すみません」 「しかしあれだな、この間のやつは派手に泣きわめいていたが、お前は陰気に泣くな」 そしてぐずぐず鼻を鳴らすわたしに、デリカシーのないことを言った。”[P.189_恋の処方箋]

Posted byブクログ

2012/08/04

アートミステリというわりにはあんまりアートに関連したミステリが少なかったかなと… 面白かったけど思ってた以上にラノベ。

Posted byブクログ

2012/08/02

うーん。題材は好きですが、オシイ感じがします。 もっと絵に絡めてお話が進めばいいのに。 絵のウンチクとか、もっとあればいいのに。 そして、久藤先生は、花が好きなのか??!

Posted byブクログ

2012/08/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

貧乏学生を拾ってくれた条件の良いバイト先……ってこう、悪霊シリーズを読み返したくなる関係性……。外面の良さはあるけれど、工藤先生は唯我独尊。私大准教授って儲かるのかな。しかし、親から離れて一人で頑張るんなら、私大じゃなくて国公立選んだ方がいいんじゃないのと思うのだけれど…なぁ。一枚の絵と結びつけて解決される短編連作。とんだいいひと、以外は傷ついた人もいなくて、よかったなぁ。 工藤先生の「ビューりフォー」のきっかけ?裏話?も書かれていないことだし続刊出るかしら。

Posted byブクログ

2012/08/01

読みやすくて面白かった。 こういう物語の切り口は個人的に好きです。 オチの付け方も絶妙というか微妙というか巧妙というかなかなかでした。 キャラクターも良かった。

Posted byブクログ