ナイン・ストーリーズ の商品レビュー
内容はあまり理解できなかったんだけど、面白くないわけではないという不思議な本だった。 たまにはこういう本を読んで頭をマッサージしなきゃなぁと思った。
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https://ameblo.jp/yasuryokei/entry-12826390806.html
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以前より(2、30年前から)、いつかは読んでみたいと思っていた本。時間的に少し余裕がある夏休みに読んでみた。 各短編のテーマが何なのかはまったくわからない。 いずれも(個性的を超えたような)変わった人物が出てきて、会話を中心に物語が進む。というより、ほぼ会話だけ。 次代の雰囲気...
以前より(2、30年前から)、いつかは読んでみたいと思っていた本。時間的に少し余裕がある夏休みに読んでみた。 各短編のテーマが何なのかはまったくわからない。 いずれも(個性的を超えたような)変わった人物が出てきて、会話を中心に物語が進む。というより、ほぼ会話だけ。 次代の雰囲気や文化を理解しないとそれぞれの「核」に近づくことは難しいと思った。 わからないけれど、魅力的な小説ではあった。ほぼ会話だけの話を退屈せずに読み通せたのだから、そこは作者の力量を認めるべきなのだろう。 読みながら、村上春樹を連想した。似ている。たぶん春樹はサリンジャーの影響を受けている。 丁寧に読み返せば何か発見はあるのかも知れないが、他に読みたい本がいくらでもあるので、おそらく読み返すことはないだろう。
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娘と母親、2人の女友達、少女と友達の兄、コマンチ・クラブの団員、母親と息子、軍人と少女、電話で会話する2人の男、美術学校の講師、天才少年と教授の会話か1人称による短編集。どの小説も登場人物の人生のものすごく短時間を切り取って語られている。その一瞬をたのしみながら終わりを惜しみなが...
娘と母親、2人の女友達、少女と友達の兄、コマンチ・クラブの団員、母親と息子、軍人と少女、電話で会話する2人の男、美術学校の講師、天才少年と教授の会話か1人称による短編集。どの小説も登場人物の人生のものすごく短時間を切り取って語られている。その一瞬をたのしみながら終わりを惜しみながら読んでいく、読み終わったあとに登場人物たちのその後を想像する余韻がある。
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「バナナフィッシュ日和」と「笑い男」は情景が目に浮かんできやすいのか、親しみやすかった。とくにバナナフィッシュ日和の情景描写のことばえらびがすてき。「エズメに――愛と悲惨をこめて」と「テディ」が個人的にすきです。エズメもテディもちょっと大人びた言葉づかいが生意気でいとおしい。テデ...
「バナナフィッシュ日和」と「笑い男」は情景が目に浮かんできやすいのか、親しみやすかった。とくにバナナフィッシュ日和の情景描写のことばえらびがすてき。「エズメに――愛と悲惨をこめて」と「テディ」が個人的にすきです。エズメもテディもちょっと大人びた言葉づかいが生意気でいとおしい。テディの語る、愛することについての台詞にかなり、ぐっときた。"二人とも僕の親なんだし、僕たちはみんなたがいのハーモニーの一部なんだし"
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1974年の野崎さん訳を読んだ後、読書会でみんなの話を聞いた上で2009年の柴田さん訳を再読。柴田さんの訳が読みやすかったのと、読書会でみんなの話を聞いた直後だという事もあり、こちらの方はかなり楽しく読めました♪全く同じ本なのに訳の違いでここまで感想が違った事にビックリ!!
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2020.7.25 テディのオレンジの皮 「これは信念の表明であって、私への反論ではない。 」 「あらゆる痛みのゾーンが互いに依存しあっているように思えた。 」 「マッチで火をつけて紐を燃やして開けた。小包を開けるより紐が燃え切るのを見る方が興味があったが、結局開けてみた。 」...
2020.7.25 テディのオレンジの皮 「これは信念の表明であって、私への反論ではない。 」 「あらゆる痛みのゾーンが互いに依存しあっているように思えた。 」 「マッチで火をつけて紐を燃やして開けた。小包を開けるより紐が燃え切るのを見る方が興味があったが、結局開けてみた。 」 「幸福と悦びの一番大きな違いは、幸福は個体で悦びは液体ということである。 」 「でもそれは単に起きること全てに大して名前や感情を持っているからにすぎません。」
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掴めそうで掴めない世界でした。 初めてサリンジャーを読みました。 「笑い男」「テディ」が好きです。 各話の会話も独特で好きでした。進んでるようで話が進んでなくてずっと同じような所にいるのが良かったです。翻弄されます。 「テディ」のテディ、凄かったです。神童なのかな…こんなに老成し...
掴めそうで掴めない世界でした。 初めてサリンジャーを読みました。 「笑い男」「テディ」が好きです。 各話の会話も独特で好きでした。進んでるようで話が進んでなくてずっと同じような所にいるのが良かったです。翻弄されます。 「テディ」のテディ、凄かったです。神童なのかな…こんなに老成していたらラストはやはり、と思ってしまいます。 「バナナフィッシュ日和」も読んでみたかったです。次は「注文の多い注文書」を読みます。
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登場人物がやたらタバコを吸うのと、女性の描き方がわたしには合わなかった。タイトルのつけ方がとても秀逸。
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実に血腥い作品集だ。傑作選、というのとも違う。纏まりという点で言えば「バナナフィッシュ日和」「テディ」のようなスケッチや他愛もないミニマリズム、「笑い男」の病的な作り話ぶり、「エズメに捧ぐ」の退廃した世界などを概観すれば分かるように支離滅裂で、「九つの話」と表現するしかないことに...
実に血腥い作品集だ。傑作選、というのとも違う。纏まりという点で言えば「バナナフィッシュ日和」「テディ」のようなスケッチや他愛もないミニマリズム、「笑い男」の病的な作り話ぶり、「エズメに捧ぐ」の退廃した世界などを概観すれば分かるように支離滅裂で、「九つの話」と表現するしかないことに気づかされる。この支離滅裂さがしかしサリンジャーの味なのだろう。基本的には大人と子ども、男と女の対比が「ストーリー」を浮き立たせており、何処に視点を置くかによって「恋愛小説」「シュール」「戦争文学」と違った味わいを抽出し得る。凄い
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