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ブラックアウト(下) の商品レビュー

3.8

39件のお客様レビュー

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2013/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

電源喪失により、遂に原発のメルトダウンに到ったヨーロッパ。さらにはアメリカでも同様にテロが起き、最早救援の手はどこからも期待できない。テロリストによる更なる攻撃はあるのか?手に汗握る下巻。

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2013/07/10

 マルク・エルズベルグ「ブラックアウト」上・下(角川書店 2012)は、ヨーロッパ規模で起こった停電を舞台に重苦しいストーリーが展開する。ドイツ発、衝撃のリアリティで迫ってくるサスペンス巨編だ。原発のメルトダウンなど、身近な事故を背景に繰り広げられる人間の生きざまは空恐ろしくさえ...

 マルク・エルズベルグ「ブラックアウト」上・下(角川書店 2012)は、ヨーロッパ規模で起こった停電を舞台に重苦しいストーリーが展開する。ドイツ発、衝撃のリアリティで迫ってくるサスペンス巨編だ。原発のメルトダウンなど、身近な事故を背景に繰り広げられる人間の生きざまは空恐ろしくさえある。上下巻の文庫版だけど、スピード感にも溢れているので、一気に読破できる爽快感もあり。

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2013/06/03

 「ブラックアウト」とは停電の意味。イタリアから始まった大停電。当初は単なる事故ではと,すぐに復旧するものと考えていたが,停電の地域が拡大しヨーロッパ全域に。そんな中,元ハッカーのイタリア人がふとしたきっかけからこの停電が事故ではなく,不正なプログラムによって起こされたものだと知...

 「ブラックアウト」とは停電の意味。イタリアから始まった大停電。当初は単なる事故ではと,すぐに復旧するものと考えていたが,停電の地域が拡大しヨーロッパ全域に。そんな中,元ハッカーのイタリア人がふとしたきっかけからこの停電が事故ではなく,不正なプログラムによって起こされたものだと知る・・・  当然,ラストでは事件も解決し電気が復旧となるのですが,復旧したからといってすぐに元通りの生活に戻ることができるわけではないのですね。例えば,水道にしても長期間上水道管に水が通っていないと,細菌等が発生しているため,清掃後でないと使用することができない等・・  普通に生活ができるというのは素晴らしいことだというのを痛感させられました。  海外の小説は,登場人物の名前を覚えるのが一苦労なのですが,この本は,登場人物がヨーロッパ各国にわたっているため,聞き慣れない読み方の人物も多く,都度,最初の方の人物一覧を繰りながら読んでいたので結構時間がかかりました・・

Posted byブクログ

2013/04/11

はい今回は「ブラックアウト」です。 ヨーロッパで突然発生した停電を皮切りにヨーロッパ全域に広がる…。インフラのストップ、食料の奪い合い、暴動、原発の異常発生。元ハッカーの主人公はこの事件は人為的なものであることに気づく。   感想としてはドラマ24的な感じでした。序盤はメインの主...

はい今回は「ブラックアウト」です。 ヨーロッパで突然発生した停電を皮切りにヨーロッパ全域に広がる…。インフラのストップ、食料の奪い合い、暴動、原発の異常発生。元ハッカーの主人公はこの事件は人為的なものであることに気づく。   感想としてはドラマ24的な感じでした。序盤はメインの主人公達の立ち位置の紹介でちょっとあっちこっちするけど中盤以降はザーッと読んでます。 ヨーロッパの都市名とかに疎いせいで地図の引っ張りだしたりでいろいろ面白かったです。 プログラミングとかやってた人は犯人のトリックとかも楽しめると思います。 インフラのストップや暴動、電力ストップで病院などがダメになるシーン、電力供給の大切さや現代社会の脆さなどがリアルで良かったと思います。   そのうちドラマ化or映画化されそうな予感…

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2013/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻では、電力網へのサイバー攻撃によって、欧州全体が混乱に巻き込まれた様子がつらつらと書かれていた。下巻でも、同じような展開がところどころあったが、各国政府内の意思決定の様子が描かれており、なかなか読みごたえがあった。ただ、後半部分は、いろいろすっ飛ばしているような気がしないでもないが。 小説の中にも出てくるように、サイバー攻撃は、テロなのか、戦争行為なのかという線引きが難しい。NATOや米国は、サイバー攻撃に対して通常兵器を含めた反撃を行うことを示唆しているが、相手が国家だとは限らないし、ましてやどこを攻撃していいのかわからないという問題がある。加えて、サイバー空間の脆弱性は高く、インフラ施設や設備への攻撃を国家が防御するとなると、莫大な予算と人員が必要になると思う。とすると、予算削減を各国が行わなければならない中で、いかにして、サイバー空間の安全を担保するかが、サイバー空間の安全保障に求められているのかもしれない。 どれくらいリアリティがあるかは何とも言えないが、サイバー攻撃の恐ろしさを理解するには、ちょうどいいのかもしれない。

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2013/03/09

登場人物が多すぎて犯人がどんな人間でどんな名前かもうろ覚えの状態でひたすら物語を追っていった。それだけでも十分ドキドキハラハラできて面白かった。犯人がどうのというより実際にヨーロッパの電気が原因不明で止まってしまったらどんなことが起こりうるのか?それがとても興味深くて事前準備が本...

登場人物が多すぎて犯人がどんな人間でどんな名前かもうろ覚えの状態でひたすら物語を追っていった。それだけでも十分ドキドキハラハラできて面白かった。犯人がどうのというより実際にヨーロッパの電気が原因不明で止まってしまったらどんなことが起こりうるのか?それがとても興味深くて事前準備が本当に大切なのだということを改めて思い知らされた作品。地続きのヨーロッパと島国の日本では地理的にも国柄的にも違う問題が発生するのだろうなと考えたりすることもできて、当たり前のものが当たり前にある生活の大切さが分かる作品だった。

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2013/02/27

多くの方がレビューしている通り、登場人物とヨーロッパ各地が頻繁に切り替わることからストーリーを追うのが大変だったが、電気がないことによる影響がこれでもかというくらいリアルに想像させられた。 特に、停電当日~復旧までの十数日間の時系列での描写は、徐々に読んでいるこちらも切羽詰まる思...

多くの方がレビューしている通り、登場人物とヨーロッパ各地が頻繁に切り替わることからストーリーを追うのが大変だったが、電気がないことによる影響がこれでもかというくらいリアルに想像させられた。 特に、停電当日~復旧までの十数日間の時系列での描写は、徐々に読んでいるこちらも切羽詰まる思いがした。 東日本大震災や、直近でPC遠隔操作事件の逮捕劇を見ていただけに、読んでいてフィクションとは思えないような感覚だった。

Posted byブクログ

2013/02/27

リアリティがあって、読み応えアリ。 時々出てくるFUKUSHIMAという言葉が、停電や原発事故をより身近に感じさせる。 何もかもコンピューターに制御させるって、こんなに脆いんだと怖くなった。

Posted byブクログ

2013/02/24

後半に入って、テンポよく話が進み、一気に読み終わりました。電気が無くなるだけでこれだけ社会が影響を受けるというのがショッキングでした。

Posted byブクログ

2013/02/16

下巻は一気に読んでしまった!電気がない社会は秩序を維持できない.. 冷却出来ず起きる原発事故をフクシマみたいに、と描写されるのはなんだか悔しいというかかなしいというか。 主人公がヨーロッパ中を駆け巡る勢いは面白かった!

Posted byブクログ