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ラモー氏の原理に基づく 音楽理論と実践の基礎 の商品レビュー

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2012/12/12

クラシックの学理にはあまり詳しくないが、現代においては本書は実用書ではなく、歴史的資料なのだろうと思う。現代和声理論においては見解が違う記述も多く、それでいて内容は難しい。というよりもややこしいのである。当時の音楽理論の構築の難しさが伝わる。基本の三和音を理論的に抽出するだけでも...

クラシックの学理にはあまり詳しくないが、現代においては本書は実用書ではなく、歴史的資料なのだろうと思う。現代和声理論においては見解が違う記述も多く、それでいて内容は難しい。というよりもややこしいのである。当時の音楽理論の構築の難しさが伝わる。基本の三和音を理論的に抽出するだけでも大変な作業なのだ。だが、訳が悪いわけではないと思う。元から内容がややこしいのだろう。むしろ本書で一番面白く読めたのは訳者による注と解説だった。ラモーとダランベールの意見の相違などにも触れており、それが訳にあたってどのように影響しているかなども細かく書かれている。古典のアーカイブとして素晴らしい仕事だと思う。

Posted byブクログ