とにかく散歩いたしましょう の商品レビュー
エッセイでした。 たくさんありすぎて、9割ほどは良かったのですが、ちょっとだけ普通な話が混じってて、ちょっと残念でした。
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気になる作家さんを知るにはエッセーを読むに限る、とは私の考えです。 ということで今回小川洋子さんのを読んでみました。 一言でいうと、真面目。 作品群からもわかるように、想像していた通り、見た目通り、とにかく真面目。 時には羽目を外すとかとんでもないことはやらかす、とかそういうこ...
気になる作家さんを知るにはエッセーを読むに限る、とは私の考えです。 ということで今回小川洋子さんのを読んでみました。 一言でいうと、真面目。 作品群からもわかるように、想像していた通り、見た目通り、とにかく真面目。 時には羽目を外すとかとんでもないことはやらかす、とかそういうことはなさらない。 真面目に題材に取り組み、真面目に取材をして、真面目に執筆をして、その合間に真面目に散歩する、という生活でしょうか。 まさに想像通りの方のようです。 今後の活躍をますます期待します。
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小川洋子さんと、気が合いそうな気がした本。 一話につき一冊の、本にまつわるエッセイ。出てくる本が、好きな本ばかりで嬉しかった。
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2008.6~2012.3『毎日新聞』掲載のエッセイ。 文中より 「こんなことをやって、何になるんだろう」と、ふと無力感に襲われるようなことでも、実は本人が想像する以上の実りをもたらしている。 この言葉に励まされた。そうであってほしい。 そして著者のエッセイに何度も顔を覗かせていた無邪気なラブ。ラブが出てくるたびに、そっと顎から頭を撫でている気持ちになっていた。ときに抱きつき、ラブに何かを許される気持ちになっていた。 ラブのご冥福をお祈りします。 2016.11再読
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普通の日常がきれいな日本語で書かれている。 特段凄いことはなにもないのだが、何故か読み進めてしまう辺り小川さんはやはり凄い方なのだと思いました。 大御所とは思えないへりくだった文章も、個人的には好印象でした。
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上手い、の一言。 元々新聞の連載だったと言うこともあり、一つ一つがほど良い長さで、シンプルな表現が多く、それでいて濃度が高い。 日常の些細な出来事や作家活動の一環としてのあれこれ、愛犬の話。ふとした出来事を深く、でも、深過ぎて読み手が迷子になることがない程度に掘り下げて書いてくれ...
上手い、の一言。 元々新聞の連載だったと言うこともあり、一つ一つがほど良い長さで、シンプルな表現が多く、それでいて濃度が高い。 日常の些細な出来事や作家活動の一環としてのあれこれ、愛犬の話。ふとした出来事を深く、でも、深過ぎて読み手が迷子になることがない程度に掘り下げて書いてくれているので、心にすんなり入り込み、心地いい。 こうやって本を書くのだな。こうやってアイディアを紡いで行くのだなと、一作家の裏側を垣間見れた作品。作家を志す人が読むのにもいいと思う。 本としてまとめられているので、立て続けに読んだけれど、新聞掲載と言う形は正解で、一つ一つエッセイをゆっくり味わうのに適している。 小川さんの作品を読むのはこれが初めてだが、これを機に小説も読んでみたい。
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何か特にあるというわけではないが,安心するというかほっこりした. 日常の大切さとでも言うのかな?
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カラーひよことコーヒー豆の感想で信頼する読友のはこちゃんさんが小川さんを腐したことを実は根にもっていたのだが(笑)… ひょんなことから続けてエッセイを読むことになってその腐す理由がわかるような気がしてきた。 居丈高な態度は大嫌いなのだが謙遜、それもひとつの分野で地位を確立している...
カラーひよことコーヒー豆の感想で信頼する読友のはこちゃんさんが小川さんを腐したことを実は根にもっていたのだが(笑)… ひょんなことから続けてエッセイを読むことになってその腐す理由がわかるような気がしてきた。 居丈高な態度は大嫌いなのだが謙遜、それもひとつの分野で地位を確立している人においての過度の謙遜はやはり鼻に付くものなのだ。 例えばお土産で「つまらない物ですが…」と言うよりも「美味しかったんで是非とも食べていただきたくて…」と言われたほうが自分のことを思ってくれてる度は格段に高く嬉しさも倍増する、そういう事でないか? でもね、巨大化する心配事などを読むとやっぱり小川さんはいい人なのよ…あ、もちろんはこちゃんさんもね(^^;;
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毎日新聞で連載されていた「楽あれば苦あり」(2008年〜2012年)をまとめたもの。 ひらがなの「る」と友達になれる言語感覚を持つ姪っ子。 かぎ編みの説明書の前衛小説のような一文にさ迷う。 本棚で隣り合わせになった本たち。 一人の散歩、ラブとの散歩。 「私が目指すのは、機嫌よ...
毎日新聞で連載されていた「楽あれば苦あり」(2008年〜2012年)をまとめたもの。 ひらがなの「る」と友達になれる言語感覚を持つ姪っ子。 かぎ編みの説明書の前衛小説のような一文にさ迷う。 本棚で隣り合わせになった本たち。 一人の散歩、ラブとの散歩。 「私が目指すのは、機嫌よく黙っていることである。」 これは、わたしにとっても理想の生き方かも。 くまのプーさん、若草物語、ごんぎつね…など読み返したくなる。
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最初は、なんとなぁく好みじゃないなぁと生意気な感想を抱いて読んでいたのに、 気がつけば夢中になっていた。 静かでなエッセイで突拍子もないエピソードで読者を驚かせるということは一度もなかった。 それなのに中毒になったように読み続けたくなるのは、 ひとえに文章そのものの魅力なんだろう...
最初は、なんとなぁく好みじゃないなぁと生意気な感想を抱いて読んでいたのに、 気がつけば夢中になっていた。 静かでなエッセイで突拍子もないエピソードで読者を驚かせるということは一度もなかった。 それなのに中毒になったように読み続けたくなるのは、 ひとえに文章そのものの魅力なんだろうと思った。 文体や選びとられた言葉、それと知性。 小説という自分の仕事に向き合う真摯な姿勢。 これがすべて。
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