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とにかく散歩いたしましょう の商品レビュー

3.8

51件のお客様レビュー

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2022/09/28
  • ネタバレ

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あぁ、書かなくちゃ。精進しなきゃ。 といつも思っているんだなぁ。 そしてあの素晴らしい小説が産まれているんだなぁ。 表紙にも登場するわんこさんは後書きの頃のは虹の橋を渡っているらしいけれど、そこに残るぬくもりが感じられるエッセイ。

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2022/02/12

・ハンカチは持ったかい ・本の模様替え ・散歩ばかりしている ・がんばれ、がんばれ ・オクナイサマが手伝ってくれる ・機嫌よく黙る ・自らの気配を消す ・夕食におよばれしてみたい人

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2021/10/17

小川洋子さんのエッセイ集。 どの話にも過去の読書体験が紐づいていて、小川さんの引き出しの多さにびっくりします。 表題作の「とにかく散歩いたしましょう」の愛犬ラブとのエピソードがラブとの散歩が小川さんにとってかけがえのない時間だったことを実感します。

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2021/04/13

小川洋子さんは、それほどたくさん読んでいるわけじゃないが、文章が詩的で美しいと思う。 これは小説ではなくエッセイなのだが、毎日の暮らしを描写するだけでも、例え方とかが、まるで音楽のよう。 私は綺麗なものには綺麗とか美しいとかしか言えないんだが、 小川さんにかかると、そこにひとつの...

小川洋子さんは、それほどたくさん読んでいるわけじゃないが、文章が詩的で美しいと思う。 これは小説ではなくエッセイなのだが、毎日の暮らしを描写するだけでも、例え方とかが、まるで音楽のよう。 私は綺麗なものには綺麗とか美しいとかしか言えないんだが、 小川さんにかかると、そこにひとつの物語が現れるような気がする。 ラジオで本の紹介の番組をもってらして、そこでの語り口もゆったりとしていて好きだ。 小説家ってのは深く深く、いろんなものを視る、んだろうなあ。 語りかける相手がいることの、救いを想う。

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2020/01/09

あまり著書を読んだことがないけど、Kindle unlimitedのなかで読みやすそうなので読んでみた。『盗作』『長編み、中長編み、長々編み』『がんばれ、がんばれ』『フィレンツェの赤い手袋』がすきかな。 本を読んで、想像して、話を自分の考えたほうで記憶しちゃうのは、夢中になりすぎ...

あまり著書を読んだことがないけど、Kindle unlimitedのなかで読みやすそうなので読んでみた。『盗作』『長編み、中長編み、長々編み』『がんばれ、がんばれ』『フィレンツェの赤い手袋』がすきかな。 本を読んで、想像して、話を自分の考えたほうで記憶しちゃうのは、夢中になりすぎてるからこそなのかなと思った。 「子供の頃着ていたパジャマの生地で作った、小さな巾着」のなかにある「好きな場面、登場人物、せりふなど」のビー玉の形で仕舞われてるっていうのが、すごくよかった。

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2019/11/07

読みやすいエッセイ。 これを読むと次々と本の中で 小川さんが紹介してる本が読みたくなる。 1話ずつが短くタイトルも分かり易い。

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2019/05/21

本というものは、中身を読まなくてもただ題名をながめているだけでも楽しいから不思議だ。だからこそ本屋さんを見つけると、素通りできずについ立ち寄って、書棚の間をいつまでもさ迷ってしまう。そのうち、とある題名と視線が合い、一瞬星がきらめくように恋に落ち、中身をよく調べもしないままその一...

本というものは、中身を読まなくてもただ題名をながめているだけでも楽しいから不思議だ。だからこそ本屋さんを見つけると、素通りできずについ立ち寄って、書棚の間をいつまでもさ迷ってしまう。そのうち、とある題名と視線が合い、一瞬星がきらめくように恋に落ち、中身をよく調べもしないままその一冊を抱えてレジに向かう事態となる。 (P80) 一つ困るのは、今の季節、山から降りてきたイノシシに出会うことだ。彼らは皆、大事な用事があって急いでいる様子なので、できるだけ邪魔にならないよう気をつけている。 (P126)  以前、仕事で甲子園球場の裏側を取材させてもらった。室内練習場やブルペンやベンチを見学し、いよいよグラウンドの片隅に立った時、もうこれ以上先へは足を踏み入れられないな、と本能的に理解した。  柔らかく細かい砂で見事に整備された内野、真っ白なベース、外野に広がる芝生。それらは神々しいほどの緊張感をはらんでいた。そこに立つに相応しい人間のみが、ラインを越えてゆくことを許され、そうでない人間はこちら側からただじっと見ているだけしかできないのだった。 (P151)  しばしば野球にはそういうことが起こる。なぜあの時、あんな簡単なゴロをエラーしてしまったのか。なぜあそこで、あの一球を見逃したのか。一生考え続けても答えの出せない問いを、スポーツは投げかけてくる。  だからこそ私たちも、まるで目の前の試合が一人の人間の生き方を映しているかのような思い出、一生懸命に試合を観る。 (P153)

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2019/03/25
  • ネタバレ

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図書館の自由に持ち帰っていいコーナーにあったもの。こんなきれいなハードカバーをそのまま置いてるなんて太っ腹だなー。エッセイ集。毎日新聞に連載してたそうだ。エッセイでもすごく小川洋子で面白かった。小川洋子の小説が読みたくなった。ハダカデバネズミは初めて知った。衝撃的な生き物だし、これをもとに言語の成り立ちを研究している人がいるってのも衝撃だ。

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2018/11/10
  • ネタバレ

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 小川洋子さんのエッセー集は初めて。  本のことや、当時飼っていたラブラドールのラブのこと、岡ノ谷先生の研究のことや、ご自身の作品のことなどがふれられていて、楽しく読めた。  特に、執筆するときに小説の世界に浸るというか、その世界の様子を見て聴いて感じたことを<描いて>いるだけなので、私自身のものではないと言うところが小川洋子さんの作品の世界観(自分が勝手に思ってるだけ)だなと。ツバキ文具店だったり、リトルアリョーヒンだったり、標本士だったり、ミーナだったり、どの小説の主人公も彼・彼女らだけのオリジナルの世界を持っているからこうも惹かれるのかなとか思った。

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2017/04/18

小川さんの日常と、小川さんが読んだ本の一節が重なり合うようにリンクしていて、丁寧な日々が感じとれる一冊。色々な本が登場してきて、小川さんの読書量はきっとすごいんだろうなぁと敬服…そして飼い犬とのエピソードは本当にほっこりする。

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