探検家、36歳の憂鬱 の商品レビュー
カクハタ君の文章はなんだか早稲田の探検部の雰囲気が息づいていて好きだ。今回は特にエッセイだからその感じがストレートですごい良かった。
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■探検家という仕事?の難しさ。お金さえ出せば北極にすら飛行機で行ける時代に作者は「探検とは?」と突き詰た考えを吐露する。なるほどなぁ。そういうニュースが少なくなった理由があるのか.....。と感心することしきり。 ■「なんでもわかる時代」になってしまったって何かに書いてた人がい...
■探検家という仕事?の難しさ。お金さえ出せば北極にすら飛行機で行ける時代に作者は「探検とは?」と突き詰た考えを吐露する。なるほどなぁ。そういうニュースが少なくなった理由があるのか.....。と感心することしきり。 ■「なんでもわかる時代」になってしまったって何かに書いてた人がいたけど、「なんでも(簡単に)できる時代」になっちゃったんだろうなぁ。人の存在価値ってなんだろうね?とそんなことを読みながら思った。
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角幡氏はじめてのエッセイ集。いきなりの合コンエピソードや、早稲田探検部時代の無謀ぶりに冒頭から笑わせてもらった、特にママさんダンプの話は傑作。彼との意外な接点も発見、角幡氏のご実家のスーパーと取り引きがあった事だ。また彼とはスケールが全く違うが、震災発生直後の屋久島行きについて非...
角幡氏はじめてのエッセイ集。いきなりの合コンエピソードや、早稲田探検部時代の無謀ぶりに冒頭から笑わせてもらった、特にママさんダンプの話は傑作。彼との意外な接点も発見、角幡氏のご実家のスーパーと取り引きがあった事だ。また彼とはスケールが全く違うが、震災発生直後の屋久島行きについて非常に悩んだ事を思い出した。ちなみに「死のクレバス」で主人公が骨折したのは腕じゃなく脚ではないでしょうか? 【10/12追記】上記の表記違いの件、次回増刷分から訂正になると著者ご本人からメール連絡あり
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「空白の五マイル」「雪男はむこうからやってきた」の著者による「探検家であるということ」をめぐるエッセイ。 前人未踏の冒険というものが成立しにくい現代に、なぜ自分は探検に駆り立てられるのかということを真正面から考えている。著者にとっては極めて切実な問いなのだろうが、その問題意識を...
「空白の五マイル」「雪男はむこうからやってきた」の著者による「探検家であるということ」をめぐるエッセイ。 前人未踏の冒険というものが成立しにくい現代に、なぜ自分は探検に駆り立てられるのかということを真正面から考えている。著者にとっては極めて切実な問いなのだろうが、その問題意識を共有できない人にとってはややくどい感じかもしれない。しかし、力のある文章でぐいぐい読ませる。面白く読んだ。 そうなんだけど…。冒頭のエッセイでいきなり「女々しい」とか「キャバクラに行ったり」とか、ちょっとちょっと!という発言が連発されて、あらま、という感じであった。どうしても比べたくなるワセダ探検部の先輩高野秀行さんとはずいぶん肌合いが違って、やっぱり高野さんはいいなあとまたまた思ってしまった。 「合コンの成功率」(ってなんですか?)が最近低いそうですが、「ワセダ三畳青春記」を読み直して考えてみたらどうでしょう?なんて意地悪なことをちょっと思いました。
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探検家って、なんてかっこいい職業なんだ!!と思うけど、こんなにも生死の境目に近い職業もなかなかないだろうなぁと思う!しかもそこに自ら突き進んで行くなんて。 時たま登場する「シトラスミントの薫り漂う男たち」というような表現にクスッとした。
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探検家とか冒険家とか確かに昔は憧れであり様々な探検記が出ていたが、気がつくとそうした本はどこかへ消えてしまっている。 この現象を著者は冷静に分析する。「社会情勢の変化や科学技術の発達によって、大きな価値を持つ冒険的な対象が地球からなくなってしまた」と嘆く。そして「探検や冒険をし...
探検家とか冒険家とか確かに昔は憧れであり様々な探検記が出ていたが、気がつくとそうした本はどこかへ消えてしまっている。 この現象を著者は冷静に分析する。「社会情勢の変化や科学技術の発達によって、大きな価値を持つ冒険的な対象が地球からなくなってしまた」と嘆く。そして「探検や冒険をして、その体験をノンフィクションにまとめることなのだが、その冒険からは社会的な物語が失われてしまってあのである」と続け、「遭難でもしないければ冒険は面白い物語になりにくい」と冒険記が消えた理由を至極真っ当に説明するのだが、これこそが本書のタイトル「探検家の憂鬱」と言えるのであろう。 流石に元新聞記者であり単なる冒険馬鹿ではないようだが、こうした問題意識を持つ探検家であることを素直に白状してしまった著者は果たして何処へ向うのだろうか。 「最近、知り合いから、ブログ読んでいるよ、と言われることがたまにある。一番反響が多いのが永谷園煮込みラーメンのことで、おいしかったとか、今度食べてみるとかの連絡が絶えない。わたしとしては複雑な気持ちだ。岩登りの話とか、読んだ本のこととか頑張って書いているにい、わたしがやっていることはあまり興味を惹かず、読者がきになるのは煮込みラーメンのことばかりであるらしい。 と、いうことで二度と煮込みラーメンのことは書かない。 代わりに、マルタイ棒ラーメン(醤油味)のおいしい作り方を紹介しよう」 あの高野秀行と同じく探検家の登竜門である名門・早大探検部出身の著者であるから、やはりお笑い系探検ライターに転身するのだろうか。その片鱗は十分にあると見受けるのだが。でもマルタイ棒ラーメンって何だ?
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これまで著者の本はすべて読んでいるので、期待して手に取った初めてのエッセイ集。 相変わらず淡々とした語り口の中にとぼけた感じもあり、こちらも淡々と読み進めた。最後のグッバイ・バルーンは迫るものがあり、特によかった。 ただ、もう少し文章にグルーブ感があるとよいかも。元新聞記者とい...
これまで著者の本はすべて読んでいるので、期待して手に取った初めてのエッセイ集。 相変わらず淡々とした語り口の中にとぼけた感じもあり、こちらも淡々と読み進めた。最後のグッバイ・バルーンは迫るものがあり、特によかった。 ただ、もう少し文章にグルーブ感があるとよいかも。元新聞記者ということでどこか新聞を読んでいるような息苦しさがある。たまーにですが。町田康にインスパイアされて(?)書いたという文章も読んでみたいかも…。
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