夏が僕を抱く の商品レビュー
タイトルに惹かれて読了。 幼なじみの男女の恋愛に纏わる話。 いやぁ、青春っス! 一夏の思い出的な、少し切ない。 そんな物語が6話入ってます。 私はこの作品好きです!
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10代、20代のみずみずしさがぎゅっとつまった恋愛短編集。 忙しない日常に追い立てられてないからこそ抱く繊細な悩みやストレス、アンテナの感度の高さ、とんちんかんな行動など、 あの頃の時間がかけがえのないものだったと思い出させてくれる。 その年代の作家さんじゃないと書けない小...
10代、20代のみずみずしさがぎゅっとつまった恋愛短編集。 忙しない日常に追い立てられてないからこそ抱く繊細な悩みやストレス、アンテナの感度の高さ、とんちんかんな行動など、 あの頃の時間がかけがえのないものだったと思い出させてくれる。 その年代の作家さんじゃないと書けない小説だと思った。豊島さんの表現力がかわいらしく素敵。
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初めましての作家さん。 6編の短編集です。 「変身少女」「らくだとモノレール」「あさなぎ」 「遠回りもまだ途中」「夏が僕を抱く」 「ストロベリー・ホープ」 幼馴染との色々な恋のお話が楽しめます。 「変身少女」が好きです。 自分の幼馴染との思い出が甦りました。
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幼なじみほしい〜〜〜〜〜〜ってなった 遠回りもまだ途中の「今手を伸ばして、真面目な顔して呼んだら、岬はたぶんあたしを抱きしめてくれるだろう」って文がすごくよかった あとセックスしたくなった!!!好きな人と Twitterとかでも文書くとき、喋るみたいにリズム良く読めるように、でも...
幼なじみほしい〜〜〜〜〜〜ってなった 遠回りもまだ途中の「今手を伸ばして、真面目な顔して呼んだら、岬はたぶんあたしを抱きしめてくれるだろう」って文がすごくよかった あとセックスしたくなった!!!好きな人と Twitterとかでも文書くとき、喋るみたいにリズム良く読めるように、でも誤解のないように意識して書こうとすると助詞とか句点が抜けるの、この前友達にちょっと読みづらいって言われてから気になってる、なんのはなし???
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0003 幼馴染はいるけど、こんな甘い関係じゃないし向こうもこんな風に思ってないだろう。 だからこそ漫画や小説の中に出てくる幼馴染の関係って憧れる。 カバーデザイン 泉沢光雄 カバーフォト アマナ カバーフォーマットデザイン 芥陽子
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夏を擬人化したら、きらきらと笑いさざめいて走って行く少年少女になるのかもしれないけど その笑いの瞳の奥底に、深い悲しみと冬よりもながい静謐が隠されているような気がする 豊島ミホ、昼ドラの脚本とかやったらうまいんじゃないかな〜しんどそうだから絶対みないけど…っていうか解説が綿矢り...
夏を擬人化したら、きらきらと笑いさざめいて走って行く少年少女になるのかもしれないけど その笑いの瞳の奥底に、深い悲しみと冬よりもながい静謐が隠されているような気がする 豊島ミホ、昼ドラの脚本とかやったらうまいんじゃないかな〜しんどそうだから絶対みないけど…っていうか解説が綿矢りさなんだ…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
微妙な関係のふたりの短編集。 表題作が1番つまらない。なかった方がいいレベル。 少しせつない話が多く、私の中で幼馴染みに対するイメージがマイナス方向に傾いてしまったのが悲しい。 魅力ある登場人物がいないし、物語の序盤で終わってる感も強い。 ラストの「ストロベリー・ホープ」が温かみのある終わりかたでよかったです。
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幼馴染をテーマにした短篇集。気取らない天性の読みやすさと、鈍感ゆえ感性が追い付かないのになぜか引き込まれる物語はさすが。しかし幼馴染というのはかくも特権的なものなのか……。
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またまた豊島ミホさんと短編集。私やっぱり豊島さんの作品好きだなぁ。一見、どこにでもいそうな登場人物たちのそれぞれにいろんな形の悩みや苦しみや痛みがある。それは現実社会でも同じだと思うんだけど、どこか見過ごされがちで。だからこそ、豊島さんの描く“痛み”にとても共感できるし、みんなが...
またまた豊島ミホさんと短編集。私やっぱり豊島さんの作品好きだなぁ。一見、どこにでもいそうな登場人物たちのそれぞれにいろんな形の悩みや苦しみや痛みがある。それは現実社会でも同じだと思うんだけど、どこか見過ごされがちで。だからこそ、豊島さんの描く“痛み”にとても共感できるし、みんながそういうものを抱えながら生きているということをもっと受け止めることができたら、日々はもうちょっと優しく廻っていくのかなと思ったりして。 本作は“幼なじみ”をテーマにした連作短編集。 そもそも“幼なじみ”って、どういう定義の間柄のことを言うんだろう。私には幼稚園や小学校の頃からの友人が何人もいるけど、その人たちのことを幼なじみって呼んでいいのかなって疑問に思ったりもする。でも少し前、幼少時に転校ばかりしていた私の母から「あんたには幼なじみがいていいね」と言われたことがあって、あぁ、やっぱり彼らは私にとって幼なじみなのかなって思ったり。 ただ、本作で描かれているような、特別な感情を抱く異性の幼なじみとなると、私にも思い当たりません。もしいたら、たとえば今この歳で再会したら、どんなことを思うんだろう。ちょっとした甘い想像をかみしめながら、6編のお話を読ませていただきました。 印象的だったのは、表題作である「夏が僕を抱く」。他より少し艶めかしくて、幼なじみ同士がこういう関係になったら、もはや何も怖くないくらい心強くいられるんじゃないかなと思うけれど、それでもお互いに痛みを抱えながら過ごすハネとミーちゃんの姿を追いながら、分かり合っているからこそ、寄り添いきれない何かがあるんだなと感じたりしました。私自身も、幼いころから知る友人たちを大切に思うからこそ、あえて伝えられないことはたくさんある。そういうものなんだろうな、幼なじみとの距離感って。 ラストの「ストロベリー・ホープ」も好きです。田舎の町の空気感が、心地良くて、切なくて。 “なんでもできるわけじゃないと思う。誰のためにでも生きられるわけじゃないと思う。でも、自分のできることを、もし近くにいる人に分けてあげられるなら、それは幸せだ。” こんなふうに思って生きられたら、きっと素敵だなと思いました。同時に、多分私も、こんなふうに思って生きたいんだなと気づかされました。幼なじみにしても、最近出会った人にしても、何かをささげることができたら、本当にそれは幸せなことだと思います。
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幼なじみは不思議な存在だ。兄弟や友人、恋人関係とも異なるが、生涯忘れることができない存在だ。 そんな幼なじみをテーマに、せつない想いと淡い恋を描いた短編集。雨上がりの水滴が太陽の光でキラキラ輝くような、素敵な物語ばかりである。 一話読み終わるたびに、幼なじみを懐かしく思い出した。
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