1,800円以上の注文で送料無料

たった独りの引き揚げ隊 の商品レビュー

4.5

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/09/24

第5回ビブリオバトル全国大会inいこまで発表される予定だった本です。 ※2020.3.15に開催予定であったビブリオバトル全国大会inいこまは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となりました。

Posted byブクログ

2024/06/22

地図と拳の参考文献から読んでみた コサックだから強いのか、10歳で歩き通せたからその後格闘技強かったのか、、昔の人はすごいなぁのレベルじゃなかった ちょっと背景説明長めだったので星マイナス

Posted byブクログ

2023/07/27

こんな10歳いるのか…。 自分の10歳なんて 親あり祖父母ありで 自分では何もできないくせに 見栄だけ貼ってわがままだった。 それぞれの国の人柄や 時代の雰囲気も勉強になる。 それに対してこのビクトルの野生力・生命力。 そして何よりめげないメンタル。 これはかっこいい。

Posted byブクログ

2021/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

満州からの引き揚げの物語と言えば、藤原ていさんの「流れる星は生きている」が強烈な印象があるが、これは全然違うパターンの引き揚げの話。 満州でコサック出身の母と日本人商人とのハーフとして生まれ、草原で馬を乗り回し、コサックとしての誇りを抱いていた少年が、たった一人で徒歩で引き揚げてきた話。その後、「ビクトル古賀」として格闘技で有名になった主人公に取材して、その生い立ちや生々しい終戦前後の満州の様子、引き揚げのときの様子を描いたルポルタージュの大作です。 一応、正規の方法で引き揚げ隊に入り、父親の知り合いと行動をするつもりだったが、引き揚げ列車は出発した瞬間から殺伐とした感じになり、大人たちは誰も一人ぼっちの子どもに手を差し伸べようとはせず、皆自分が生きて帰ることだけで精いっぱい。(それは、藤原ていさんの「流れる星は~」でもしっかりと描かれていた)。コサックとしての訓練を受け、どんな状況でも自分で生きる力が備わっていたビクトルが、余裕の表情で鼻歌を歌っているのが気に食わなかったらしく、「お前ロシア人だろ!」と大人から蹴り飛ばされ、列車から降ろされる。 しかし本人はまったく恨んだりはせず、「あのまま日本人の大人たちと行動していたら死んでいたかもしれない」と振り返る。 弱りはてた引き揚げ隊一行は実際、盗賊たちの格好の餌食になっているし、線路わきには行き倒れになった人達の死体がごろごろと転がっていた。ビクトルは必要になったら死体から靴やベルトなどをはぎ取り、中国語やロシア語を駆使して通りかかった町のロシア人に助けてもらったりしながら、本当に、徒歩で!引き揚げてきたのだ。 ご本人は、昨年(2018年)11月に83歳で亡くなった。格闘家として有名だったようだが、その少年時代やコサックというものに注目が集まることはなかった。彼の物語を掘り起こしたことで、最後のコサックの人々にも光をあて、教科書ではなかなかわからない、終戦前後の満州やシベリアの実態も人々の暮らし目線でわかる物語になっていてとても興味深かった。

Posted byブクログ

2021/01/31

彼が大陸を独りで渡る姿が脳裏に浮かぶ、そのときの話がとても爽やか。歴史に詳しいともっと楽しめたと思った

Posted byブクログ

2020/12/13

コサックがソ連で迫害にあって満州に住んでいたということは知らなかった。 コサックとして育てられて自然の中で生きるすべを知っていたので一人で帰ってこれたのだろう。 本にも書かれていたが、日本人は個人では非常に弱いとあった。さもありなん。 面白く読ませてもらいました。おすすめです。...

コサックがソ連で迫害にあって満州に住んでいたということは知らなかった。 コサックとして育てられて自然の中で生きるすべを知っていたので一人で帰ってこれたのだろう。 本にも書かれていたが、日本人は個人では非常に弱いとあった。さもありなん。 面白く読ませてもらいました。おすすめです。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425960.html

Posted byブクログ

2018/11/12

日本人である福岡県柳川の旧家柳川藩立花家の名門一家の父と、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ二世直属のコサック近衛騎兵を務めたロシア人を父に持つ母、サムライとコサックの混血、白系ロシア系日本人のビクトル古賀のノンフィクション。 41戦全て一本勝ちのサンボの生ける伝説のビクトル古賀...

日本人である福岡県柳川の旧家柳川藩立花家の名門一家の父と、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ二世直属のコサック近衛騎兵を務めたロシア人を父に持つ母、サムライとコサックの混血、白系ロシア系日本人のビクトル古賀のノンフィクション。 41戦全て一本勝ちのサンボの生ける伝説のビクトル古賀の満州からの日本までの引き揚げを綴る。 満州関係の文献になるとどうしても、陰鬱にならざるを得ない。が、この一冊には爽やかさすら漂う。 もちろん、想像を絶する凄惨な有様を垣間見るが、10歳の少年が戦地を独り生き抜くその奇跡は手に汗握る。 また、一冊を通して、満州の成り立ちから衰退、ロシア、中国、日本の動きも非常に分かりやすい。各国の軍隊の編成、呼び名、同じ河にしても、満州側からの呼び名、ロシア側からの呼び名なども実に飲み込みやすくまとめられている。ロシア人、中国人、日本人、 その中でも革命派、反革命派、保守派、改革派、キリスト教、仏教、小難しくなりそうな題目も、そこに暮らす民の行動が描かれることで、物凄くよく分かる。 ロシア、中国、モンゴル、朝鮮、日本とその周囲を囲まれた満州。1932年に建国し、たったの13年5ヶ月で消滅した満州帝国。 立地的環境ではスイスと同じだが、何故スイスは現在まで存続し、満州は滅びたのか... 知りたい欲を掻き立てられる。 兎にも角にも星5の一冊でした。

Posted byブクログ

2017/05/01

異色の視点から書かれ面白い。ロシア、満州、コサックなど、今迄馴染みの薄いことに大変興味をそそられた。

Posted byブクログ

2017/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

引き揚げに関する書籍は結構読んできたが、今回は10歳の少年が独りで、とあったので、さぞかし過酷な…と想像していた。 でも実際は違った。 これまで読んだ引き揚げ体験談は、多かれ少なかれ皆団体での行動。 この本の主人公ビクトル少年が言うとおり、団体での行動はとても危険だったのかもしれない。 置き去りにされてしまったのは想定外だったとは思うけど。 独りだったからこそ助かった命なのかもしれない。 とはいえ、相当サバイバル力がある少年。 普通の子供とはわけが違う。 コサック(どんな人たちなのか知らなかった)の人達が持つ、生きるための知力体力。 10歳にしてすでにそういう力が備わっていた。 それと、ロシア語を話せることも大きかっただろう。 太陽、空、木、水…いろんなものを見たり、音を聞いたりして判断するという、サバイバル術。 そして、過酷で悲惨な状況に置かれても、どこか楽しんでいるような少年の体験談。 読み応えのある内容だった。 以前「父親に叱られて車から下ろされた少年が、独りで歩いて自衛隊基地の施設へ移動し、そこで一夜?を過ごした」ということがあったが、それを思い出した。 人間が持つ「生きる力」も、昔とはだいぶ違うのだろうなぁ。

Posted byブクログ

2013/12/30

サンボの元チャンピオンであるビクトル古賀の少年時の話。機転をきかせた判断、自然を読む能力などにはびっくり!戦後の悲惨な描写もあるが、彼の人間味が描かれてて、後味のいい作品でした。

Posted byブクログ