生きづらさはどこから来るか の商品レビュー

石川幹人【著】

2024/08/18

進化心理学というものを始めて知りました。
人の感情の根底が、生きるための本能のような部分に紐付いている印象を受けました。
内容も分かりやすく、他の書籍も読んでみたいなと思いました。

2024/07/10

狩猟採集時代は生き残ること、衣食住を満たすことで幸福感を感じられる仕組みだったが、現代社会ではすでにそれらが満たされているため、現代人は幸福を感じ難くなっている。
また、文明社会ではお金が重要な役割をするようになったが、お金と幸福は、狩猟採集時代の衣食住と幸福感といった直接的な関係になっていないため、ある程度お金を稼いでも、それで満足、もうおしまいとはならず、収入の伸びに対して幸福感が頭打ちになる、とのこと。
納得感はもう少し。もっと深堀りして知りたい。

2024/01/21

てっきり生きづらさを解消する方法が書いてあるかと思ったら、表題のとおりの内容だった。
なぜ？を追求する形で展開されていて、所々「なるほど」と感じるところはあったが、だからどうするの？は各自で考えなきゃいけないのか。
最後の、「人間はサルの子供時代が長くなった版」という考え方には新鮮な感覚を受けた。
言われてみれば、確かに。でもだからといって、変化の多い社会で生きづらさを感じる人は、どうしたら行きやすくなるんでしょうね？

2023/04/12

前半は進化心理学の解説で少しわかりにくい部分があったものの後半部分では狩猟採集時代と現代の人類がそれほど進化していないことから感情について深く考察されていてとても面白かった。
買ってまた読みたいと思う。
進化心理学に興味が湧いた。

2020/04/29

わたしたち現代人の生きづらさは、私たちの心身が、一万年前の環境に適応したまま進化していないからである、という内容。

2019/05/24

現代人の生きづらさの原因は、人類誕生から数百万年間の狩猟時代に作り上げられた人間の特性と現代社会とのギャップにあると説く。狩猟時代はせいぜい100人程度のコミュニティで決まった役割を担いその日暮らしをしていた人類が、ここ1万年以内の間に拡大したコミュニティ、さらにはここ数百年の飛躍的な社会変化には、遺伝子レベルで対応が困難＝生きづらい、と感じて当然、とのこと。
進化心理学

2019/05/21

論旨が不明瞭
遺伝に関する知識、人間はどのように進化してきたのか、それと社会の変化のミスマッチ、というあたりが現代の生きづらさの原因だという論旨らしい。
でも、ソrって、社会が大きくなり始めた1000年くらい前からずっと続いてきた状況じゃないの？

2013/12/12

これを読めば今すぐあなたの抱える生きづらさが解消できる！といった類いの啓発本ではない。
この本は進化心理学の入門書で、人生に対する即効性は無くても人の進化に対する興味を持つきっかけになるかもしれない。
中高生向けのレーベルですが、大人が読んでも分かりやすく読みやすい。

2014/01/28

典型的な「なぜなぜ物語」本。次の指摘のみ勉強になった。

「進化」とは、「ある集団において、ある特徴が普遍的に備わった状態になること」

人類は1000年前と比べて進化しているか、という問いに答えるのはかなり難しいと思っていたが、この定義を採用すれば簡単に答えることができる。そして、「進化」と「進歩」を切り離して考えることが可能になる。

2012/11/28

文明社会の環境変化は人類の進化をはるかに超えるスピードで進行している。したい仕事が見つからないのは、すべき仕事が決まっていないという状況に人間の心が慣れていないから。無理に選ばず、目の前にある仕事に取り組んでみると、それがやりたいことになるかもしれない。