生きづらさはどこから来るか の商品レビュー
狩猟採集時代がとてつもなく長かったから、今の社会にはからだがついていかないんですって。だから生きづらさは仕方がないって!なんと! 狩猟採集時代と今が違うところは、やらなくちゃ死ぬ仕事がないところ。自分がしたい仕事は実は狩猟採集的かもしれない。だから、したい仕事をさがしても今の社会...
狩猟採集時代がとてつもなく長かったから、今の社会にはからだがついていかないんですって。だから生きづらさは仕方がないって!なんと! 狩猟採集時代と今が違うところは、やらなくちゃ死ぬ仕事がないところ。自分がしたい仕事は実は狩猟採集的かもしれない。だから、したい仕事をさがしても今の社会には合わない。 狩猟採集時代では、集団が小さくって統率が取れていたから、知り合いの話を鵜呑みにする傾向がある。 狩猟採集時代では、かならず居場所があった。反対に言うと、居場所がなかったら死んでる。だから自分を認めてもらえる居場所がないと不安に、なる。 なぜ、負の感情が起きるのか。要らなさそうだけど。怒りとか嫉妬とかはぜんぶ生殖に必要だったから!上下階級も。下の者が持つ嫉妬すら、上の者を脅す手段にもなり得るわけで。閉鎖された集団に似てて、それに入れないものはいじめられる。あれれ、いまと一緒やん でも、狩猟採集時代と違って、それこそ死ぬ訳じゃないからその太古からの不安感に身を任せなくてよい、と筆者はいう。 あとは性差。狩猟採集時代のように男は獲物とるのが得意で女は身近なことが得意な人が多い。でも、いまはそうじゃなければ死ぬってことがないから、段々種類が増えてきた、という。 結局なにがなんだか…と思ったのだけど、最後にまとめがあった。 まとめとしては、自分はいろんな種が土に放り投げられている状態らしい。それに水をやれば、花が咲くこともある。でも、どれが大きく咲くか、球根が大きいかは、水をやって試すしかない。ちっさそうだったり、咲いても嬉しくなさそうだったらやめたらいい。狩猟採集時代じゃないから。 ですって。本能は絶対や!環境に慣れられないやつは淘汰されるんや!と思ってたけど、その本能というのもいいかげんで、ふりまわされなくてよろしい、と言ってもらったのかな??
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「人間の心は狩猟時代からそんなに変わってない」ということを色んな視点から説明した1冊。人間に「嫉妬心」や「怒り」の感情がどうしてあるのかを初めて知りました。あと性格や各種能力の半分は遺伝らしい。
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中学生向けのちくまプリマー新書なので、手軽に読めていい本です。ただちょっとだけ、むずかしかったかも。 進化心理学の考え方にはじめて触れた。興味深かったです。 生きづらさや、怒りや悲しみ、嫉妬などの感情が、人間の進化の過程ゆえに「感じるべくして感じる」というような見方は新鮮でした。...
中学生向けのちくまプリマー新書なので、手軽に読めていい本です。ただちょっとだけ、むずかしかったかも。 進化心理学の考え方にはじめて触れた。興味深かったです。 生きづらさや、怒りや悲しみ、嫉妬などの感情が、人間の進化の過程ゆえに「感じるべくして感じる」というような見方は新鮮でした。 この考え方を敷衍していきたい。ほかの著作も読みます。
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