ソードアート・オンライン(010) の商品レビュー

川原礫【著】

2014/12/05

9巻で丁寧に広げた大風呂敷。
10巻でたたみ始めたら穴だらけの投網でしたって感じ。
別に設定が穴だらけでも収穫できる獲物が大きければまあ許せる。
SLTが生み出す仮想現実には苦笑モノのトンデモ理論の苦しさを補ってなおお釣りが来るほどの魅力はあると思う。
ただ、せっかく新章に入って一から丁寧に積み上げてきたのに、まーた盛大に時間スキップを始めたのは気に入らない。
なんでこう、盛大に時間をすっ飛ばすんだろう。
ザッカリアの農場双子姉妹との出会いも描かないし、帝立修剣学院への入学エピソードも、ソルティリーナとの出会いも描かない。
ミドルスタートで唐突に出来上がった関係から描き始めるのはやめて欲しい。
そのくせ、作者の思惑次第でスキップされたエピソードを後付で別巻にまとめるんだから性質が悪い。

冗長な部分を省いて物語のテンポを上げるって言うならわかるんだけど、この作者はそういう省略をするタイプじゃない。
無駄な部分を冗長に書きすぎて中だるみさせるくらいなのに、要所要所の「導入部」を省略するのは、あんまり評価できない。
つーか、なんでたいした意味もなく半年とか一年半とか時間をすっ飛ばすんだろうねぇ。
あんまり意味があるように思えないんだけど。

ロニエとティーゼとの出会いもすっ飛ばしかよ。（笑）
なぜロニエとティーゼがキリトとユージオの付き人をすることになったのか、そのあたりだって重要だろうに。
次の巻で描くかもしれないけど、それならそれでこの巻の巻末にロニエとティーゼを滑り込ませる必要がない。

なんだかなぁ。
それにしても、萌えっ気が全然ないね。
テリンとテルルとはもっと絡んでも良かったと思うし、本来ならヒロイン役になれたかもしれないソルティリーナは出会いも関係の構築も省略されてものすごく扱いが軽い。
せっかくの盛り上がる場面でも、涙ながらに感動しているソルティリーナがモブキャラ扱いなんで「おまえだれだよ」と悲しいツッコミを入れたくなる。
ロニエとティーゼもヒロインにはなれないんだろうし。
アスナに操を立てるのはしょうがないけど、そのルールを守った上でも面白かわいい物語を演出して欲しいなぁ。

2014/09/16

SAOシリーズ第１０巻。アリシゼーション編の２巻目。
キリトが中心のアンダーワールド、明日奈が中心の現実世界、それぞれの話が展開されていきます。

現実世界側の話では前巻同様に様々な説明が書かれており、理解するために二度三度の読み直しが必要かも（笑）

一方、アンダーワールドではキリトとユージオが整合騎士を目指すべく学院に。
実にキリトらしい活躍を見せる場面もあり、こちらは素直に楽しめます。

どちらの話にも進展はあれどゴールラインは見えず、まだ序盤の展開であることを伺わせるのですが、それだけに世界観にどっぷりハマることができずにいます。
次巻あたりで大きな進展があると良いのですが、現状の進行速度だと期待できず少しダレてしまいそうな予感。

裏表紙の「MORE DEBAN」は結構切実（笑）
でも本当に彼女たちにもスポットライトが当たる日が来ることも願っています。

2014/06/23

まぁ、読み易いし面白いけど・・起承転結の承かな、まだ物足りない。アンダーワールドは加速世界になるが、実際の年齢も超えてしまうってのが意外感。「アクセル・ワールド」の場合は戦闘とかに限定されるし、邯鄲の夢は消えるし、ハインラインの人形使いは時間延長の限定物。現実と別世界での時間差異で興味深い試みという気がする。さて、この矛盾をどう決着するかだな。主人公が精神的に成長しなければ問題ないとか^^;

2014/06/20

前半の現実世界の話は、必要なのは分かるけどちょっと長いですな。　もうちょっと小分けにしてアンダーワールドの話の間に挿入、ってかたちにしてほしかった。　あと、ユイがいるからってのもあるけど、敵（？）の本拠地を見つけたり潜入したりなんてできないと思うんだが。　ちょっととんとん拍子に話が進みすぎ。　まぁ、現実世界の話があんまり込み入っててもあれだが。

アンダーワールドではアクセルワールドと同じようなシステムであるのが明らかになってきたけど、思いの強さが真意システムっぽく展開していくのかな？

2014/04/30

続巻。学園ものになっちゃったよ…とちょっとびっくりしましたが展開スピードの速さは半端ありません。使い魔ちゃんが可愛いですね。

2014/02/18

最新の機械で、加速とかイメージの力とか言っているので、アクセルワールドにつながっていくのだろうと思う。
別のもの（はじめは同じ作者であることも知らずに、アニメ見ていました）と思って読んでいたので、分けていて欲しかったかもしれません。

2014/02/16

修剣士編。
先輩のお付きの者になった2人。
このシリーズに入ってから、
とりあえずキリト最強！…ってことでもないところが少しずつあったり。

2013/10/01

とうとう菊岡さんの正体が明らかに！
思った以上に壮大な話でびっくり。
キリトのアンダーワールドでの活躍ぶり！そしてやっぱり女性キャラは出るんですね、リーナ先輩かっこいいです。

2013/10/01

　『二〇一二年　七月　一〇日　初版　発行』版、読了。

　前巻で「あのあと、一体どうなった！？」と、思った謎が明かされた…のが前半部分で、ソードがアートするのが後半部分からでした。

　とはいえ、長い！　前半部分の説明も、そして、後半部分の目標途上的な状況も。しかも後半部分は断片的に感じたし。

　おそらくこのアリシゼーション編で作者はいろいろと試しているかと思います。今巻を読む限り、謎に思っていたことは少しずつ明かされてきてはおりますが…いまだ全容は見えず物語の途上感なまま終わっております(^-^；；

　あと、裏表紙の二人は一切登場なし。そりゃ、あんな看板で訴えたくなるわなｗｗ

　本作の後半部分に関しては、断片的に描かれていた印象があって、正直、ダイジェスト版を読まされた気分でした。

　むしろキリトの行くトコロ、トラブルありなはずだから、ユージオあたりに「あんなことやこんなことがあったけど、とにかく目標には近づいてる」といったセリフ回しがあったほうが逆に納得した気がします。

　そして次巻が、今巻の結びからスタートなのか、それともさらに先の状況からスタートなのかは存じませんが…あまり間をおかずに読まなければ、と、思いましたっ☆

2013/09/26

10巻まで友人に借りて読みました
個別のコメント書けるほど覚えていないので、10巻までの内容をまとめて…

アインクラッド編
アニメで見ていたので、大体の流れは知っていたのですが
文庫の方はかなり話が飛び飛びでしたね
個人的には嫌いではないのですが、時間経過が速すぎてちょっと戸惑いました
文庫1冊で終わらせようとすると、駆け足になるのはしかたがないかもですね

フェアリーダンス編
アニメで同じく見ていたので、内容は把握していました
ネトゲプレイヤーとしてみると、PKありのゲームでこのシステムは結構面倒そうだなぁ、と思いつつ
実際にあったら面白そうなシステムだなー、とか思いましたねw
内容は特に印象には残りませんが

ガンゲイル・オンライン編
読むのがつかれた…。もともとあの手のゲームが好きではないのでプレイしたこともなくて（PKありがあんまり好きじゃないのです）
ゲームの世界観に共感というかなんというか…。うーん…
映像化したら面白そうだとは思うんですけどね。キリトのチートっぷりがなんとも言えず(；´Д｀)
死銃事件の辺りから、なんとなくもやっとしました

マザーズ・ロザリオ
個人的にこれは面白かったです。まぁ、キリトはry
ただ、これでネトゲに夢を見ると、現実は辛くなりますねーw
メディキュボイド（？）とかのフルダイブシステムでのホスピスは、実現しようと思ったら若い子じゃないとなかなか厳しいだろうな、とか思いつつ

アーリー・アンド・レイト
SAOの話があったりした巻ですね。要は番外編
団長がちょっと面白かったな、とか思いつつ、ガンゲイルの時に出てきたラフコフが絡んでくるのはこの巻だった気がします
SAOの話のほうが個人的には好きですねー

アリシゼーション編
ゲーム世界の中の方は、今のところ結構好きです
が、現実世界の方の話はいまいち、ファンタジー過ぎてついていけないと思いました(；´Д｀)
ただ、10勘だとアリシゼーションの話が途中過ぎて、続きが気になっているので、11巻以降は購入するつもりだったりします
買うならアリシゼーション編終わってからまとめてでもいいかな、とも思っておりますがw

全体的には、だんだんとなんかちょっとついていけない展開も増えてきてるなぁ、という気がします
あとキリト君がチートすぎるのと、アスナさんのストーカーっぷりにはちょっと引いたり…