蘆屋家の崩壊 の商品レビュー
好きな食べ物の筆頭に豆腐を上げていたら、「蘆屋家の崩壊も豆腐好きですよ」とこの作品を教えてもらいました。 ようやく読めた…面白かったです。 「水牛群」だけ他アンソロジーで既読だったのですが、この短編集の最後に読むと泣きそうになるくらい沁みました。猿渡さんへの愛着がわいていたからか...
好きな食べ物の筆頭に豆腐を上げていたら、「蘆屋家の崩壊も豆腐好きですよ」とこの作品を教えてもらいました。 ようやく読めた…面白かったです。 「水牛群」だけ他アンソロジーで既読だったのですが、この短編集の最後に読むと泣きそうになるくらい沁みました。猿渡さんへの愛着がわいていたからかなぁ。 伯爵もよいキャラしていて好きです。 表題作は、タイトルをもじって付けたとは思えない満足度でした。蘆屋道満に八尾比丘尼、命辛々逃げてその先があるとは。 「ケルベロス」「奈々村女史の犯罪」も好きでした。大きい犬は良いなぁ。。 食べものが、蟲以外すべて美味しそう。いや、水牛もどうかな…? 津原先生による自作解説も面白かった(勉強不足でタイトルが読めない)。 書いた作品をお手紙で送り付けるだけだったなんて…読めてよかった。 もう、津原先生の新しいお話を読むことができないのが寂しいです。
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「水牛群」は時々読む必要がある。自分の中で、滅入っているときのキャリブレーションのような効果がある。
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なんかどっかで聞いたタイトルだなと思ったら「アッシャー家か!」と後ほど気づいた。 これが実に楽しい。怪異と現実が交錯する事件に関わる、「おれ」と作家である「伯爵」。この二人のやりとりもいいし、背筋をゾクリとさせるものから物悲しげな話でもバラエティー豊かだ。これはいいぞ。
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素晴らしい。無職の「おれ」と怪奇小説家の「伯爵」。豆腐好きが縁で結ばれた二人がさまざまな怪異に出遭う幻想短編集。どの作品も実際のところそれが現実なのか夢なのか、一体全体何が起こったのか判然としない。にもかかわらず夢中で読まされうっとりさせられる。のは作家の筆の冴えによるもの。こん...
素晴らしい。無職の「おれ」と怪奇小説家の「伯爵」。豆腐好きが縁で結ばれた二人がさまざまな怪異に出遭う幻想短編集。どの作品も実際のところそれが現実なのか夢なのか、一体全体何が起こったのか判然としない。にもかかわらず夢中で読まされうっとりさせられる。のは作家の筆の冴えによるもの。こんな美味な本がまだ二冊もある。のは嬉しいが、氏にはもっともっと書いてほしかった。
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暑い夏に読むのがピッタリではある。 津原泰水さんと言えば私の中では『ブラバン』なので、少々意外でもあった。怪奇な連作小説集。 饒舌でありながら簡潔な表現。幻想的でありながら現実的な感覚。『反曲隧道』から『水牛群』まで全8編所収。 どれも異世界へいざなってくれる。 『ケルベロス』の...
暑い夏に読むのがピッタリではある。 津原泰水さんと言えば私の中では『ブラバン』なので、少々意外でもあった。怪奇な連作小説集。 饒舌でありながら簡潔な表現。幻想的でありながら現実的な感覚。『反曲隧道』から『水牛群』まで全8編所収。 どれも異世界へいざなってくれる。 『ケルベロス』の最後の一行「おれは慟哭した。」この一行に万感の思いを感じ泣いた。 最後の『水牛群』なんかは、暑さのせいで眠れなかった翌日の夜、頭痛のひどい状態で読んでいたので、まるで、自分自身の頭の中の出来事のようにも思えてしまった。
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淡々とした文章で、なぜか言葉が頭に残らなかったのだけど、消えゆく感覚も作品の一部に思えて、現実味がない空気感になった。 不思議な話だったなぁ。 続きも読みたい。
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一編目はたった7p。大宮の豆腐を想像していたら最後の一行で思わず本を取り落としました。映像でガツンと頭に貼りつくラスト!…無職の猿渡と小説家の伯爵が様々な場所で出会う、夢か現かどこか不思議でやっぱり怖い怪異の数々。不思議の余韻の系統が全て違って素晴らしいです。表題作は純粋に、「猫...
一編目はたった7p。大宮の豆腐を想像していたら最後の一行で思わず本を取り落としました。映像でガツンと頭に貼りつくラスト!…無職の猿渡と小説家の伯爵が様々な場所で出会う、夢か現かどこか不思議でやっぱり怖い怪異の数々。不思議の余韻の系統が全て違って素晴らしいです。表題作は純粋に、「猫背の女」はひたすら怖く「カルキノス」は自分の理解力を疑い、「ケルベロス」の最後の一行の不安定さに手が止まる。「埋葬蟲」は虫嫌いには酷な映像です。そして「水牛群」で怪異に振り回される頃には、猿渡がとても愛しい人間になっていました。
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不思議なものを引き寄せがちな猿渡と小説家の伯爵が、西で東で不思議なことやものに遭遇する。幻想小説。 かなり好みの作品。ちょっと不気味だし、具合が悪くなるような話、なにがなんだかわからなくなるような話が混ざっており、いい感じに気持ち悪く、いい感じに気持ちよくなれる。 食事中に埋葬虫...
不思議なものを引き寄せがちな猿渡と小説家の伯爵が、西で東で不思議なことやものに遭遇する。幻想小説。 かなり好みの作品。ちょっと不気味だし、具合が悪くなるような話、なにがなんだかわからなくなるような話が混ざっており、いい感じに気持ち悪く、いい感じに気持ちよくなれる。 食事中に埋葬虫にたどり着き、そっと本を閉じた。ゾッとした。蟹も、しばらく食べたくないかもしれない。
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ホラーだったりミステリだったり歴史ものだったり豆腐だったりの連作短編 ひとことでいうとオカルトがもっとも近いのだろうか 作者の売れる小説と描きたい小説の緊張感溢れる綱渡り感が秀逸
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豆腐好きで仲良くなった平凡で運の無い男猿渡と 怪奇小説作家伯爵を主人公とした短編集。 最後の数行で、おお!?と短編ならではの醍醐味を楽しませてくれる。 しかし、本当になんて猿渡は女運が悪いのだろう。 苦笑いをしながら読んでしまった。
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