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甘い罠 の商品レビュー

2.9

27件のお客様レビュー

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2014/04/25

有名な作家の名前が並んでいるので予備知識なく借りたものの(図書館)ほとんどの話が面白くなかった。 途中で返そうとしたら、その時読みかけていた話がたまたまスリリングで続きが気になる内容だった。 介護施設で働く女性が老女の恋を仲介する話。

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2013/12/28

女流作家によるアンソロジー。小川洋子さんの巨人の接待と、きっちりオチがある高樹のぶ子さんの夕陽と珊瑚が良かった。桐野夏生さんの告白は気の毒で辛い。小池真理子さんの捨てるは、淋しさとスッキリ感がなんだかよくわかる。

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2013/09/26

8人の女性作家(芥川賞作家3人と直木賞作家5人)による短篇競作集。表題の『甘い罠』には、あまり意味はないが、アンソロジーならではの楽しみもある。その作家に対するトータルな評価とは別に、競作を楽しめる。今回のレースでは、江國香織がスタートからダッシュし、独走態勢のままゴールへといっ...

8人の女性作家(芥川賞作家3人と直木賞作家5人)による短篇競作集。表題の『甘い罠』には、あまり意味はないが、アンソロジーならではの楽しみもある。その作家に対するトータルな評価とは別に、競作を楽しめる。今回のレースでは、江國香織がスタートからダッシュし、独走態勢のままゴールへといったところ。川上弘美は不調だ。ご本人もそれを自覚していて、もう「やぶれかぶれ」状態。もっとも、不調ながらも何とか格好をつけられるところは、さすがはプロ。小川洋子も生彩を欠いたまま。高樹のぶ子も健闘はするが、いかんせん作り過ぎだ。

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2013/08/21

巨人はいつも、足りない一人に向かってお話を語った。そうすれば喧嘩は起こらず、皆が安らかに眠りにつくことができた。  巨人の声が小さいのは、死者に向かって語りかけているからだ。使者はとても耳がいいから、小さな声で充分なのだ。 (P.51)小川洋子「巨人の接待」

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2013/04/25

女性作家8人によるアンソロジーです。 裏書きに「女性の業があぶり出される」とありますが、割とさらりとした感覚でした。 ひょっとしたら、女性に翻弄された男性が裏書を書かれたのでしょうか 高樹のぶ子さんの『夕日と珊瑚』が面白かったです。 ラストがすっきりします あくまでも女性目...

女性作家8人によるアンソロジーです。 裏書きに「女性の業があぶり出される」とありますが、割とさらりとした感覚でした。 ひょっとしたら、女性に翻弄された男性が裏書を書かれたのでしょうか 高樹のぶ子さんの『夕日と珊瑚』が面白かったです。 ラストがすっきりします あくまでも女性目線で!

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2013/04/01

現代を代表する有名女性作家たちの短編集。 女って怖い…かも。女性にはおすすめ。でも男性は読まない方がいいかもしれません。知らない方がいいってこともありますよね…。

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2013/02/02

たぶんですね、タイトルの付け方ミスですね。 甘いという言葉がつく時点で、もっと甘ったるい恋愛モノを期待してしまってましたもの。 オムニバスとしては、個々でカラーがあって、おもしろいものも中にはあるのだから、タイトルに作品たちが殺されていると思う。 残念。

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2013/01/15

そうか~ 甘い罠にもいろいろあるってことだね。 けど、期待してたほどではなく・・・ 8つのうち、面白かったのは半分くらい。よくわからないな~ってのが2つくらい。 遠出をした時に本を持って行くのを忘れたので、新宿駅の本屋でささっと選んで買ったのですが、錚々たるメンバーなのにちょっと...

そうか~ 甘い罠にもいろいろあるってことだね。 けど、期待してたほどではなく・・・ 8つのうち、面白かったのは半分くらい。よくわからないな~ってのが2つくらい。 遠出をした時に本を持って行くのを忘れたので、新宿駅の本屋でささっと選んで買ったのですが、錚々たるメンバーなのにちょっと残念。

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2012/12/30

恋愛をテーマにしたアンソロジー。 小川洋子『巨人の接待』がよかった。 バルカン半島の小国の現地語のみを話す作家の通訳をすることになった主人公と『巨人』の交流を描いた一編。 小川洋子のエッセンスが濃厚に詰まっている。 あえてこれを恋愛というカテゴリに置いたのがすてき。 小池真理...

恋愛をテーマにしたアンソロジー。 小川洋子『巨人の接待』がよかった。 バルカン半島の小国の現地語のみを話す作家の通訳をすることになった主人公と『巨人』の交流を描いた一編。 小川洋子のエッセンスが濃厚に詰まっている。 あえてこれを恋愛というカテゴリに置いたのがすてき。 小池真理子『捨てる』 夫を捨ててひとり東京へ逃げようとする女と、引っ越し屋の青年の話。 全体的な雰囲気がよい。 高樹のぶ子『夕陽と珊瑚』 認知症の老婆と介護士による完全犯罪。 ミステリ仕立てで面白かったけどちょっと安っぽい感じ。 これだけ読んだらイマイチだけど全体の中でアクセントになっていた。 その他、江國香織は不思議すぎて付いていけず、 川上弘美はもっと理解不能。 桐野夏生、高村薫は作風通り、林真理子の性表現は安っぽい。 ハズレはないけど暇つぶし以上にはなりにくい、アンソロジーってそういうもの、まあ期待値通り。

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2012/11/20

甘い「罠」とはなんぞや?とモヤモヤ考えながら読了。・・・結論は出てません(笑)とりあえず、本好きにとっては「文章」は甘い罠だなと。いわんや小説ともなれば、ね。 読みながら思ったのは、より「甘い」を求めるのは大人かもしれません。罠に捕らわれるか否かのすれすれを見極め、スリルを味わう...

甘い「罠」とはなんぞや?とモヤモヤ考えながら読了。・・・結論は出てません(笑)とりあえず、本好きにとっては「文章」は甘い罠だなと。いわんや小説ともなれば、ね。 読みながら思ったのは、より「甘い」を求めるのは大人かもしれません。罠に捕らわれるか否かのすれすれを見極め、スリルを味わう。純な恋ではできない芸当、大人の趣味嗜好。・・・そんな作品です。

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