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ピカルディの薔薇 の商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

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2013/07/21

読むのにじかんがかかってしまったけど、やっぱり面白い猿渡。こちらとしては、伯爵と猿渡の珍道中をもっとみたいのですが、作者からすれば言葉通りつかれるものなのでしょう。

Posted byブクログ

2013/07/20

http://www.chikumashobo.co.jp/special/nekonometokei/

Posted byブクログ

2013/02/28

 小説家、猿渡を語り手をする(ダーク)ファンタジー。    いったい、いつの時代なのか、そもそも舞台は日本なのか、それすら危うやなのに、妙にリアルな触感がある。濃厚な空気がある。  解説で、土屋敦氏は「イメージするのは、磨き上げられた真球である」と書いているが、私はむしろバロック...

 小説家、猿渡を語り手をする(ダーク)ファンタジー。    いったい、いつの時代なのか、そもそも舞台は日本なのか、それすら危うやなのに、妙にリアルな触感がある。濃厚な空気がある。  解説で、土屋敦氏は「イメージするのは、磨き上げられた真球である」と書いているが、私はむしろバロック真珠だと思った。  パールの放つ濃厚な光と、いびつな形故に様々な姿を浮かび上がらせ、その実態はつかめない。  もしくは、過冷却水か。  氷始める、その振動を待ち続けている。そんなものように感じた。  「フルーツ白玉」がとてもつもなくいい。  小説は、最後の1行できまる、っていうのを体現してる。

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2013/02/22

小説家である主人公が語る怪異譚を綴った連作短編集です。 著者の作品に触れるのは初めてでしたが、ホラー作家だということを後で知りました。また、これが〝蔦屋家の崩壊〟に続く、シリーズ2冊目ということも読後に知った次第です。 でも、何の予備知識もないまま読み始めたので、耽美で退廃的な幻...

小説家である主人公が語る怪異譚を綴った連作短編集です。 著者の作品に触れるのは初めてでしたが、ホラー作家だということを後で知りました。また、これが〝蔦屋家の崩壊〟に続く、シリーズ2冊目ということも読後に知った次第です。 でも、何の予備知識もないまま読み始めたので、耽美で退廃的な幻想世界に素直に浸ることができました。内容はホラーなどではなく、現代版泉鏡花を読むような気分で、幻想文学として楽しむことができました。

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2013/02/18

諸事情により、二作目の方を先に読了してしまいました。笑 伯爵の登場が少なくてちょっと寂しかったですが、やっぱり面白いですこのシリーズ!

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2013/02/06

IKさんお勧めにより拝借の2/3。前作よりもグロテスクなのが多い。表題作は本格的ホラーでぞっとした。

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2012/12/06

短編集。 このところ読書に集中できなくなっていたが、津原泰水の世界にやすやすと引き込まれた。重々しくもあり、軽味もあり、不思議で魅力的な文章を書く人だ。 「夕化粧」の締めくくり方に思わずうなる。思わせぶりでもなく、唐突でもなく、予期していなかった余韻が、ぽーんと心地良く後を引く...

短編集。 このところ読書に集中できなくなっていたが、津原泰水の世界にやすやすと引き込まれた。重々しくもあり、軽味もあり、不思議で魅力的な文章を書く人だ。 「夕化粧」の締めくくり方に思わずうなる。思わせぶりでもなく、唐突でもなく、予期していなかった余韻が、ぽーんと心地良く後を引くような。 後書き(跋文)を読んで、作者が男性だと気付く。以前、「名前から言って男性でしょ」と思っていたら、ポートレイトを見て「あれ、女性だったのか?!」と思って信じていたのだが…。

Posted byブクログ

2012/11/16

 美食家と偏食家とゲテモノ食い。  それぞれ嗜好は違えども、根本は同じ…ような気がしなくもない。その不思議さよ。

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2012/09/30

シリーズ2作目、既読を含む短編9作。 雲を掴むような、煙に巻かれたような、妖しさと黄昏がかった色合いが、平行な感覚を麻痺させる。

Posted byブクログ

2012/08/06

猿渡と伯爵の豆腐好きコンビを主人公とした幽明志怪シリーズの第二弾。前作に比べ伯爵の登場が少なくなった分、ユーモラスな掛け合いは減っているが妖しさ、美しさが増量。お気に入りは「ピカルディの薔薇」、「フルーツ白玉」、「新京異聞」かな。 さあ次は『猫ノ眼時計』だ♪

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