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黄金の少年、エメラルドの少女 の商品レビュー

3.8

18件のお客様レビュー

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2021/02/25

何度読んでもいいイーユン・リー。社会にぎりぎり溶け込んでいるけど、ひそひそ「変わりもの」と呼ばれる男女の、だけど自分の心と志向に正直な生き方、不器用さ、純粋さを丁寧に描く短編集。異端ではない、少しだけ何かの配列が違うだけの人々が生きられる社会であるといい。同調圧力の大きい日本では...

何度読んでもいいイーユン・リー。社会にぎりぎり溶け込んでいるけど、ひそひそ「変わりもの」と呼ばれる男女の、だけど自分の心と志向に正直な生き方、不器用さ、純粋さを丁寧に描く短編集。異端ではない、少しだけ何かの配列が違うだけの人々が生きられる社会であるといい。同調圧力の大きい日本では難しいけどな。 ドラマチックな表題作もいいけど、「優しさ」がいいな。

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2021/01/04

短編集 9つ 優しさ ラジオで解説をきいて知った。 とこう先生の短編で読むアメリカ文学。 人に無関心でらあろうと努める女の子と周りの人々。 父が話してくれたというフクロウの話がきになる。 フクロウは毎晩、人の眉毛をかぞえている。夜明けに数え終えたらその人は・・。 軍隊の女の子...

短編集 9つ 優しさ ラジオで解説をきいて知った。 とこう先生の短編で読むアメリカ文学。 人に無関心でらあろうと努める女の子と周りの人々。 父が話してくれたというフクロウの話がきになる。 フクロウは毎晩、人の眉毛をかぞえている。夜明けに数え終えたらその人は・・。 軍隊の女の子の境遇が恵まれてるなぁ。集められてるのかな?

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2018/08/28

イーユン・リーの紡ぐことばはだいぶシビアで容赦ない。なのに時に滑稽で、ちょっとした優しさもある。 中国という自分にとっては謎(というか理解できない点)の多い場所が舞台になっている話がほとんどなので、文化的にも読んでいて面白い。 密度の濃い短編集。

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2018/05/09

どれも面白かったが、代理母とその依頼人を扱った「獄」が印象的だった。代理母を申し出た若い女性の過酷な生い立ちや心情が胸を突く。 イーユン・リーにすっかり魅せられ、作品をほとんど読んでしまった。 近代中国という不条理な異世界に生きる人々に、図らずも強い共感を覚える。

Posted byブクログ

2018/01/21

昔から本を読むのは好きだったが、本当の意味での'読書'の面白さを知ったのは、二十歳を少し過ぎた頃だったように思う。きっかけはウィリアム・トレヴァーやアリス・マンロー、そして本書の著者であるイーユン・リーの作品集をふと手にし、貪るように読んだことだ。 市井の人々...

昔から本を読むのは好きだったが、本当の意味での'読書'の面白さを知ったのは、二十歳を少し過ぎた頃だったように思う。きっかけはウィリアム・トレヴァーやアリス・マンロー、そして本書の著者であるイーユン・リーの作品集をふと手にし、貪るように読んだことだ。 市井の人々が過ごす、一見ありふれた人生のベールを1枚剥がした時にあらわになる、意外な側面。それを著者の進める物語の流れに乗って、体験するスリルと快感。文字にすると何とも陳腐な表現だが、これがたまらなく'癖になる'のだ。 本書もそんな読書の愉しみを味わい尽くすことのできる短編集である。 'この広い世界には、私たちが暮らす代わり映えしない退屈な日常とは全く違う人生を送る人々がいる'という、当たり前の事実を忘れがちな私に、本書は様々なことを教えてくれた。

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2016/03/15

 中国は独占者のような強く引き付ける力がないと、人々は砂の様にバラバラになってしまう、というが、この孤独感は日本人より深いと思う。それが近代という時代の流れで、家族という形態が変わりつつあるなかで、なおさらその深さを増しているように作品から受け取られた。  青春時期を過ぎ、中高年...

 中国は独占者のような強く引き付ける力がないと、人々は砂の様にバラバラになってしまう、というが、この孤独感は日本人より深いと思う。それが近代という時代の流れで、家族という形態が変わりつつあるなかで、なおさらその深さを増しているように作品から受け取られた。  青春時期を過ぎ、中高年になってから、その色彩はとても濃い。  『彼みたいな男』の「世間なんてちゃんと物をみていない」、といった断言、そしてその先の選択肢として死がある、という表現に、諦観している人生を思う。  中国現代の傷、文革、天安門事件の深みは心の闇として残り続けているのを感じる。

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2016/02/07

優しさ 流れゆく時 表題作が好き 淡々とした語り口の中にぐさっとくる一文が沢山ある。中国的価値観と自分の持っている感覚の相違も興味深い。死には死をもって報いるとか…

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2015/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中国が舞台の短編9話。 「獄」は以前なにかの本で読んだことがあった。 優秀な娘を事故で亡くしたアメリカ在住の中国人夫婦が、中国で体外受精でこどもを望み、若い娘に依頼して妊娠させて妻が一緒に暮らすはなし。

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2015/04/17

黄金の少年、エメラルドの少女 - bookworm's digest http://tacbook.hatenablog.com/entry/2015/02/28/131333

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2014/04/13

 じ〜んわりエグい。  でもトリの表題作で光刺して湿った布団の干される感触の。  訳者あとがきも興味深くてそうかぁ、作品が作品に語りかけるように、んふぅ…ふむふむ。

Posted byブクログ