挑む力 の商品レビュー
【概略】 ICTサービスで世界的に名をはせる富士通、スーパーコンピューター「京」、株式売買システム「アローヘッド」、ハワイでの「すばる望遠鏡」、チリでの「アルマ望遠鏡」において様々な挑戦をしてきた。そこに共通する富士通の「流儀」を、各挑戦から紐解いていく。 2020年11月0...
【概略】 ICTサービスで世界的に名をはせる富士通、スーパーコンピューター「京」、株式売買システム「アローヘッド」、ハワイでの「すばる望遠鏡」、チリでの「アルマ望遠鏡」において様々な挑戦をしてきた。そこに共通する富士通の「流儀」を、各挑戦から紐解いていく。 2020年11月08日 読了 【書評】 こちらもまたスーパーコンピューターがらみで手に取った一冊。 本当に世間知らずだよ自分は。富士通という会社、PCとか携帯電話のイメージしかなかったという。無知というのは、本当におそろしい。スーパーコンピューターのみならず株式売買システムであったり望遠鏡であったり、復興支援から農業への関与・・・物凄い挑戦をしてきているICTサービス企業なんだということ、知ったよ。 もちろんこういった本というのは、書き方というのもあるし、書く材料の選別というものもある。打席に立ったバッターは、ヒットやホームランばかりじゃなく、三振やアウトになること、沢山ある。イチローさんだって、3回打席に立ってヒット何本打つの?って話だからね。そういう意味ではホームランやヒットのシーンを集めた形にならざるを得ない・・・という前提を置いたとしても、色々と考えさせられることが多い話ばかりだったね。たとえばチームビルディングにしてもそうだし、まずはとりかかるというマインドもそうだし、行動する人かどうかを見られているなんてこともそうだし。 「俺は歯車で終わりたくない。もっと大きなことをやりたいんだ。やりたくないことなんて、やりたくない!」って組織を飛び出すのも一つの案だけど、こうしてすごくダイナミックな挑戦って組織でないとできないことだよなぁ。そして同時に「やりたいことを成し遂げるために、やりたくないことでもやる or やりたくないことも工夫してやりたいことに変える」スキルって、結構重要だなぁなんて思った次第。 スーパーコンピューターがご縁で手に取った一冊だったけど、一番ココロに残ったのは震災復興のくだりで被災地のために何かをしたいのだけどと考える富士通社員の想いが想いだけでなく、また寄付や節電だけでなく、社員さんのPCスキルが復興支援プログラムを通じて役立ったというくだり。「復興支援では〇〇」という固定概念ではなく、自分達でも役に立てるような土俵を作るというアイデア、よかった。「富士通の何が得意って、社員全員パソコンが得意なんだ」なんて、切り取って使われたらなんてことないセリフかもだけど、響くよねぇ。 つい最近の証券取引所のシステムダウン(ちょうどその日、会社で人生初の株を購入したんだよね 笑)とか、雇用調整助成金のシステムダウンとか・・・三振部分が最近目立っちゃってる富士通だけど、スーパーコンピューター「富岳」の世界1位など、この本で書かれてる「挑戦」マインドは変わらずあるのだよね、きっと。関わってる方達の全員が自分達の会社に価値を見出すことができるなら、きっと幸せだよねぇ~って思うね。 もう一つ、グローバリゼーションに関するくだりも同意だったなぁ。「軸」がないと、ね。この辺りは是非、この本を手に取って読んでみて欲しいなぁ。
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スパコン京、東証売買システム、すばる望遠鏡などなど、まずネームバリューの大きさが目立つ。 取材がうまいのか記者がうまいのか、それらの開発秘話が臨場感を保ちつつ伝わってくるので読んでいてなかなか面白かった。 日本的な根性論も多々あるが、それが社風であるし良いところ(反面悪いところ)...
スパコン京、東証売買システム、すばる望遠鏡などなど、まずネームバリューの大きさが目立つ。 取材がうまいのか記者がうまいのか、それらの開発秘話が臨場感を保ちつつ伝わってくるので読んでいてなかなか面白かった。 日本的な根性論も多々あるが、それが社風であるし良いところ(反面悪いところ)なのだろうなと感じた。
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現地へ足を運び、お客様と直接話をしないと、何が課題なのかは分からない 何がバリューなのかを探す イノベーションを起こすのに必要なのは、思いの強さとやり抜く姿勢
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プロジェクトXを彷彿させる. 確かにそれぞれ大きな成果なのだろうけれど,ちょっとまとめ方がうまくないと言うか. でも,それも臨場感の一つなのかも知れない. いずれにしても,大きな仕事を成し遂げた人たちは凄いと思う.
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富士通のいくつかのプロジェクトの担当者の体験談が列挙されている。 スパコン、アローヘッド、スバル望遠鏡、復興支援、らくらくホン、農業クラウド、電子カルテ、手のひら静脈認証
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【挑む力】 2・・・どのような「思い」を抱き、どのような「意識」を持ち、どのような「行動」をしたか 28・・・池田敏雄さんの時代にコンピュータービジネスに舵を切った、それはある意味無謀だったが、決断を下し動くことが出来た。「挑戦者に、無理という言葉はないんだ」 34・・・世界一を目指さない限り世界一にはなれない 87・・・震災当日に「震災に対して富士通が出来ること」という企画書を書き始めた、12日には進めてよしのサイン、早すぎ 152・・・組織のサポート体制に対して「とにかく頼る」 156・・・なぜ壇上に上げない! 195・・・他社と違うグローバル企業を目指している、down-to-earth
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簡潔にいうとつまらない。 京の開発を丸々一冊でドラマチックに語られるのかと思ったら。。。薄っぺらい。4章の誰よりも早く「復興支援」は良かった。でも本当に内容が薄っぺらいんだ。 残念です。
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----- 2012-01-10 ----- 世界一、世界最高、、、富士通が常に目指す最終目標は常にこうなのだということが分かる。その目標を支える、仕事人の方々の経験談から、プロジェクトに関わる個々人が、その目標に対して真剣に取り組んでいるからこそ、世界一という目標が必ず達成でき...
----- 2012-01-10 ----- 世界一、世界最高、、、富士通が常に目指す最終目標は常にこうなのだということが分かる。その目標を支える、仕事人の方々の経験談から、プロジェクトに関わる個々人が、その目標に対して真剣に取り組んでいるからこそ、世界一という目標が必ず達成できると信じているからこそ、実現できていることなんだろうと感じる。(2章まで読了) 2013/01/22 ブラジルの静脈認証
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スーパーコンピュータ「京」やアローヘッドなどの国家規模の巨大PJから、農業クラウド、電子カルテシステムまで、富士通が関わった幅広い業種のPJについて当事者の話を聞いてまとめた本。 富士通は泥臭いと内部の人間も思っているが、これは強みでもあるということを、第三者から言われると、自...
スーパーコンピュータ「京」やアローヘッドなどの国家規模の巨大PJから、農業クラウド、電子カルテシステムまで、富士通が関わった幅広い業種のPJについて当事者の話を聞いてまとめた本。 富士通は泥臭いと内部の人間も思っているが、これは強みでもあるということを、第三者から言われると、自分たちの姿勢は間違いではなかったという気持ちになる。 富士通のDNAの良い部分が数多く紹介されている。 自分も頑張ろうと前向きな気持ちになれる。
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期待に反して、あまり面白いとは言えなかった。 復興支援や農業のエピソードに、富士通の素晴らしさが集約されていると感じた。某議員の「2位じゃだめなんでしょうか?」発言は、改めて滑稽である。
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