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共感覚という神秘的な世界 の商品レビュー

3.3

7件のお客様レビュー

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2023/04/18
  • ネタバレ

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『終末のワルキューレ 15』(アジチカ 梅村真也 フクイタクミ)で「共感覚」について知った時に、「もう少し知りたい」と探した結果見つけた『共感覚という神秘的な世界』(モリーン・シーバーグ)。 本の返却期限が迫っていたので途中までの読書でしたが、それでも面白い事書いてあって、以下4点で非常に感じました。 ❶共感覚が100年以上も前に知られていたばかりか、当時はファッショナブルなことだったという事実 ❷文字に色が見える現象 ❸音楽に色が見える現象 ❹ 夢で得たインスピレーションを芸術作品制作に用いれるほどの記憶力 ーーーーーーーーーーーーーーーーー ❷では「World Wide Web」開発者の一人、ロバート・カイリュー。 ❹ではかの有名な音楽家ビリー・ジョエル。 ……となかなかビッグな人が出てきてびっくりしちゃったわ。

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2020/12/03

文字や数字、音、曜日や月の名前に「色が見える」といった共感覚というのはとても興味深い。 昔は共感覚者は非常に珍しく10万人に1人と言われていたが、最近では23人に1人とも言われている。 つまりそれほど珍しい感覚ではなくなったということ。 実際、誰もが言葉にしなくてもなんらかの...

文字や数字、音、曜日や月の名前に「色が見える」といった共感覚というのはとても興味深い。 昔は共感覚者は非常に珍しく10万人に1人と言われていたが、最近では23人に1人とも言われている。 つまりそれほど珍しい感覚ではなくなったということ。 実際、誰もが言葉にしなくてもなんらかの共感覚を持っていると言っても過言ではないと思います。 ここからはちょっと個人的な話し。 私はもともと触覚が優位なのですが柔術という武道を長年やっているせいか触覚は普通の人よりは鋭くなっている。 だから私は身体の表面だけでなく身体の内側も触覚として感じとれる部分が多い。 それと他人の身体に触れると相手の身体の触れてない所も触覚的に感じ取れる。 言うなれば触覚という感覚が拡大しているような感じです。 例えば料理人などは素人では感じないような味の違いを感じる事が出来るように五感というのは訓練次第で感度は大きく変わる。 こういうのも共感覚の一種といっても良いのでしょうけど、通常より感度が鈍い人の事を狭感覚(きょうかんかく)、感度が拡大している人を広感覚(こうかんかく)と表現したらどうかなと思っています。 気を手で感じるとかオーラを目で見るいった感覚はこの広感覚なのでは…と。 この辺りを研究している人っていないのかなあ。

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2019/03/02

私も数字に色を感じるタイプだが、たしかに人に言おうとも思わなかった。数学はっつうか算数の段階でからっきしなんだけど、仕事で伝票の処理なんかしてる時はいつも色を見てる。 漢字はパーツごとに色が割り振られてるから、字典を開けば色のカタログor美術館状態。 味覚については、味の比較を、...

私も数字に色を感じるタイプだが、たしかに人に言おうとも思わなかった。数学はっつうか算数の段階でからっきしなんだけど、仕事で伝票の処理なんかしてる時はいつも色を見てる。 漢字はパーツごとに色が割り振られてるから、字典を開けば色のカタログor美術館状態。 味覚については、味の比較を、特に利き酒とかするときなんかは味の違いが3Dの図形で思い浮かぶ。 あまりにも身近過ぎて、当たり前のこと過ぎで誇るようなものでもないのだけど、こうして取り上げられてるとちょっと得した気になる。 みんな言わないだけで、結構いると思う。 脳の感覚の混線とされているが、相当前に読んだ、自分の脳に起きた症状を克明に記録した脳科学者の手記とリンクしている気がする。

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2013/01/05

共感覚がどういうものかわかりやすく書いてある本。ビリー・ジョエルなど、たくさんのアーティストにインタビューをしていて興味深い。しかし、著者は共感覚を特別視しすぎでは?と思う。個人的には、本書ででてくる共感覚を特に不思議と思っていないジャズ・ピアニスト、マリアン・マクパートランドの...

共感覚がどういうものかわかりやすく書いてある本。ビリー・ジョエルなど、たくさんのアーティストにインタビューをしていて興味深い。しかし、著者は共感覚を特別視しすぎでは?と思う。個人的には、本書ででてくる共感覚を特に不思議と思っていないジャズ・ピアニスト、マリアン・マクパートランドの姿勢に共感する。

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2012/09/28

 共感覚とは通常の五感に加えて別の感覚が輻輳的に感じられるという特殊な感覚である。その症状はほとんど先天的なものであり、解剖学的には脳神経の異常がもたらすものであるらしい。この感覚の持ち主は子供のころから他人とは違うという劣等感を抱きながら育つことが多いらしい。成長するにつけて一...

 共感覚とは通常の五感に加えて別の感覚が輻輳的に感じられるという特殊な感覚である。その症状はほとんど先天的なものであり、解剖学的には脳神経の異常がもたらすものであるらしい。この感覚の持ち主は子供のころから他人とは違うという劣等感を抱きながら育つことが多いらしい。成長するにつけて一般人に折り合いをつけて、その特殊な感覚を封じ込めてしまうことが多いようだ。  しかし、この感覚はしばしばさまざまな才能に結びつく。本書の副題は「言葉に色を見る人、音楽に虹を見る人」であるが、文字や発生された言葉に色彩を感じたり、音楽に色彩や立体感を感じるというのが共感覚をもつ人の具体的な症状である。その感覚を文学や音楽などの芸術の分野に応用すれば、その可能性は限りなく広がる。なにしろ他人が感じられないなにかを感じ取り、それを日常の世界に翻訳することができるのだから。  本書は自らも共感覚の持ち主という著者が、さまざまな分野で活躍する共感覚をもつ人々を取材した記録が並べられたものである。取材対象になった人はさまざまなジャンルで活躍しており、そして共感覚を持つことに対して誇りをもち、それを当たり前のように生活や創作、生産に駆使しているのである。筆者自身の少女時代に抱いた劣等感を打ち消してくれる体験を得たのであった。  驚くべきことに本書の翻訳者である和田美樹氏も共感覚の持ち主であるという。それゆえに翻訳にもその愛情があわられているのだろうか。  共感覚という事実を知って思うのは、私たちが目にしていることは個人によってまったく違うのだということである。目前にまったく同じ対象を同時に見ていても、目に映るもの、心で感じ取るものはまったく別なのである。そのことを知らずに自分の印象は他人のそれと変わらない、ほとんど変わらないなどと考えるのは、実はまったく事実に反しているのである。  人間の感覚の個性という点についてもう少し考えてみなくてはならないと考えたのである。

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2012/08/25
  • ネタバレ

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P276(訳者あとがき) 本書は、幼いときから顕著な共感覚現象を体験しているジャーナリストの著者が、共感覚とは何かという大きな謎を探るべく、共感覚をもつと思われる各界の著名人15名と、最先端の専門家たちを取材した探究の書だ。インタビューの対象となった人びとの専門分野は音楽、芸能、アート、文字をはじめとし、コンピュータ、科学、哲学、宗教と多岐にわたる。 (取材対象者はもちろんのこと、著者と訳者も共感覚者というとても濃い内容です) P23(はじめに) 本書の目的は、いろいろな場面で共感覚現象を自覚している人たちの経験を深く掘り下げ、祝福することだ。本書が、ありとあらゆるタイプの「変わった」人たちに勇気を与え、みんなが特異性をポジティブに受け入れ、クリエイティブな取り組みに生かすようになってくれればうれしい。そして、この能力に対する認知度が上がり、それによって科学者たちがもっと研究資金の提供を受けられるようになればなおうれしい。 P24(はじめに) 本書に掲載させていただいた個々の証言のすばらしいところは、能力をもつ本人しか知りえず、語りえない真実だという点だ。彼らの大半が、このことについてこんなに多く語ったのは初めてだという。 目次 序文 謝辞 はじめに 第1章 灰色のガラス 第2章 E線が奏でる赤い色 第3章 カイリューの巨大な緑のWWW 第4章 エメラルドグリーンの港と青い音符 第5章 ブロンドの共感覚者 第6章 透明のプリズム 第7章 科学的領域 第8章 赤と黒の魔法 第9章 青い目の奥で 第10章 愛の色 第11章 神の恵みの音 第12章 色彩のルネッサンス 第13章 神様の色 第14章 ゾンビの憂鬱 第15章 インディゴブルーをまとった量子の化身 追記 虹の始まり 訳者あとがき 参考資料 参考文献

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2012/08/05

No.473 共感覚とは、一つの感覚刺激が複数の感覚で知覚される現象。 マインドマップセミナーで教えてもらったブーバとキキ、音と形には意味がある。その能力に長けたひとがいる。それが共感感覚の持ち主。

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