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ゴースト・ハント の商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2024/07/27

人が容赦なく死ぬとの評判だったので購入。 多くの話が幽霊屋敷で人が死ぬ話だが、このフォーマットでよくここまでのバリエーションが持たせられるなと思った。致死率が高い。 実況怪談モキュメンタリー、表題「ゴースト・ハント」も秀逸だが、ヤバい村「最初の一束」、死に方が凄惨な「死の勝利」、...

人が容赦なく死ぬとの評判だったので購入。 多くの話が幽霊屋敷で人が死ぬ話だが、このフォーマットでよくここまでのバリエーションが持たせられるなと思った。致死率が高い。 実況怪談モキュメンタリー、表題「ゴースト・ハント」も秀逸だが、ヤバい村「最初の一束」、死に方が凄惨な「死の勝利」、鳥がヤバい「不死鳥」が個人的に好きだった。さぁ川に行くか、、、

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2022/11/26

気づいたら10年積読していた……。後書を読むと短編のあちらこちらに著者の姿が写り込んでいるようで(編集者、牧師など)面白い。 「赤い館」などはゴシック・ホラーものだが、ホラーの枠に収まらない作品や現代的な筆致も見られる。「赤い館」、「チャレルの谷」が印象に残った。

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2020/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なにか謂れのある場所に忠告を無視して行く→死亡のパターンが多い。それでも話としてはそれぞれ違う。ラジオ番組の話が独特だった。 "いやあ、これはみなさん、こんばんは。あなた方は教授をどうしちゃったんですか?教授が死んだことは知ってますよ。手についた血は教授のですが、見えますか。教授をどうしちゃったんですか?ちょっと場所を空けてください。みなさん、失礼、教授をどうしちゃったんですか?おや、わたしに歌って欲しいんですか、ラーララー。 スイッチを切れったら、くそやろう。 こりゃしかし何とも傑作じゃないですか、はっはっはっはっ、わたしはいま笑っていますね、みなさん。 ああ、これは教授であるはずがない。教授の髭は赤くなかった。あまりくっつかないでくれよ、くっつくなって言ってるだろう。いったいおれに何をさせたいんだ、川へ行かせたいんだろう、そうじゃないのか、はっはっは、いますぐかい?君たちも一緒にくるかい?だったらこいよ、川へ行こう。さあ、川へ行こう。"

Posted byブクログ

2015/05/20

 図書館より  怪奇小説18作品を収録した短編集。  収録作品はどれも正当派のゴーストストーリー。ドストレートすぎてもはや書かれなくなった、という表現が正しいのかどうか分かりませんが、それだけゴシックな雰囲気が漂っています。  個人的な問題として文体との相性が良くなかったです...

 図書館より  怪奇小説18作品を収録した短編集。  収録作品はどれも正当派のゴーストストーリー。ドストレートすぎてもはや書かれなくなった、という表現が正しいのかどうか分かりませんが、それだけゴシックな雰囲気が漂っています。  個人的な問題として文体との相性が良くなかったです…。展開はどれも面白そうだったのですが、海外の古い作品となるとどうしても、そういう問題が出てきてしまうなあ。  印象的なのは表題作の「ゴースト・ハント」ラジオのリポーターが幽霊屋敷のリポートを実況中継する短編。 これはリポーターが実況のようにずっとしゃべり続けているので、地の文がないので読みやすかったです。  そして徐々に一貫性がなくなり、人間性が変化していくリポーターの実況の恐ろしさたるや…。宮部みゆきさんがホラー系のアンソロジーで選んでいた作品なのですが、今回改めて読んでもやっぱり怖かったです。  「目隠し遊び」も数ページの掌編で読みやすく怖かったです。農夫が頑なに一つの言葉を繰り返すラストは、下手な恐怖シーンの描写よりよっぽど想像力が喚起され、怖くなります。

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2014/12/17

ホラーというより、「怪奇小説」と言った方がしっくりくる、一昔前の王道を行く短編集。セリフや描写が、原題の読み手からすると、まわりくどかったりするけれども、それも魅力のひとつ。全体として、行ってはならぬ場所へ足を踏み入れてしまった者の恐怖が大きなテーマになっている。

Posted byブクログ

2014/05/21

再読。というか文庫本版を出た時に買っておいたのだけれど読んでいなかった。怖いよー怖いよー。「赤い館」ばりの怖いホラーって、あまり他に思い浮かばない。かつ、文章が流れるように美しく、稚拙な文章で現実に戻されることもないため、ドップリ。

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2013/12/30

怪談短編集。どれも陰湿でじわじわとした恐怖を感じられる作品ばかり。たぶん、一気に読むのはかなり厳しいものがあるかも。少しずつ夜更けに読むのがお勧め? お気に入りは「最初の一束」。なんとなく想像がつくだけに、さらに嫌さを感じさせられる一作。 「目隠し遊び」もいいなあ。非常にシンプル...

怪談短編集。どれも陰湿でじわじわとした恐怖を感じられる作品ばかり。たぶん、一気に読むのはかなり厳しいものがあるかも。少しずつ夜更けに読むのがお勧め? お気に入りは「最初の一束」。なんとなく想像がつくだけに、さらに嫌さを感じさせられる一作。 「目隠し遊び」もいいなあ。非常にシンプルで短い作品。何が起こったのかもはっきりと分からないだけに何かと怖い。そしてラント氏の返答がまた……!

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2013/09/01

小野不由美さんの同名小説のようなものをイメージしていただけに、短編だったことに驚きました。通販は便利だけれど、大切なところで情報が足らなくていけないですね。 それはさておき、怪奇小説としては王道です。 館ものなんかはとくに、昨今では使い古されたオチが多く少々もの足りない。ケルンの...

小野不由美さんの同名小説のようなものをイメージしていただけに、短編だったことに驚きました。通販は便利だけれど、大切なところで情報が足らなくていけないですね。 それはさておき、怪奇小説としては王道です。 館ものなんかはとくに、昨今では使い古されたオチが多く少々もの足りない。ケルンのような出先での伝承なんかは、何が起こったのか読者は情報が少なく想像するしかないのでモヤモヤが残ります。 ハッキリと表現された物が好きなので一編が十数ページではモヤモヤとしたものが残ります。 そういったものが好きな人には向くかもしれないですが、私には不向きでした。 しかしながら、このモヤモヤ感こそが怪奇小説に必要な要素だと思うのです。まさに名作、傑作。英国でも忘れ去れた名手の作品はじっとり暑苦しい夏の夜、寝る前に一編ずつ読んでいきたい。

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2013/01/13

怪奇小説、というモノにはお国柄が現れるらしい。 ざっくり分類して幽霊・妖怪・黒魔術。 中国であれば聊斎志異。 怪奇小説と括っていいのか分かりませんが、アメリカならクトゥルフ神話。 日本だと四谷怪談とか真景累ヶ淵などでしょうか。 もちろん、全部が全部そうというわけでもないのですけれ...

怪奇小説、というモノにはお国柄が現れるらしい。 ざっくり分類して幽霊・妖怪・黒魔術。 中国であれば聊斎志異。 怪奇小説と括っていいのか分かりませんが、アメリカならクトゥルフ神話。 日本だと四谷怪談とか真景累ヶ淵などでしょうか。 もちろん、全部が全部そうというわけでもないのですけれど。 で、このゴースト・ハント。 怪奇小説全18篇を収めた短編小説集なのですが、概ね『館に潜む悪意あるモノ』や『死者の報復』が基本的なパターンか。 流石に名手と記されているだけあって、何れも良質な怪談話でした。 個人的には『ケルン』『ゴースト・ハント』『目隠し遊び』『最初の一束』『悲哀の湖』が面白いと思いましたね。

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2012/12/27

H. R. Wakefieldの怪奇小説の短篇集。"ゴースト・ハント"や"赤い館"など幽霊屋敷にまつわる話が多かったです。作品は少し古くさい感じがありますが、それでもゾクゾクきました。怪奇の内容は、具体的な内容が書かれておらず、読者の想像に...

H. R. Wakefieldの怪奇小説の短篇集。"ゴースト・ハント"や"赤い館"など幽霊屋敷にまつわる話が多かったです。作品は少し古くさい感じがありますが、それでもゾクゾクきました。怪奇の内容は、具体的な内容が書かれておらず、読者の想像に委ねている部分があり、最近の怪奇小説やホラー小説になれていると面白みが感じられないかもしれません。ただ、ゴシックの雰囲気はかなり良いです。これはどう頑張っても真似できないものです。いい意味においても悪い意味においても、古き良き英国の雰囲気を伝えている作品だと思います。

Posted byブクログ