3万人調査で読み解く日本の生活者市場 の商品レビュー
出版年が2012年なので、若干データが古いというのが不安な面はあるが、かなり参考になった。 ?商品・サービス編、?世代編、?ライフコース編、?地域編と軸を分けて章立てしている点も良かったと思う。 以下、興味深かった箇所。 「『商品を選ぶ際、インターネット上の評価を確認する』人は5...
出版年が2012年なので、若干データが古いというのが不安な面はあるが、かなり参考になった。 ?商品・サービス編、?世代編、?ライフコース編、?地域編と軸を分けて章立てしている点も良かったと思う。 以下、興味深かった箇所。 「『商品を選ぶ際、インターネット上の評価を確認する』人は54%」 「『個人サイト』に対する信頼度は16%」 「(しらけ世代について)求めれられるのは、癒しと夢を与える安価な商品サービス」 「(ゆとり世代について)『プチハッピー』消費を狙え」 「IKEAが東京ディズニーリゾートに次ぐ、日本第2位の年間集客数を誇る施設」 「東京人は忙しい。余暇・自由時間の平均値が47都道府県中、最下位。休日でも、10.9時間と全国平均11.1時間を下回り38位。」 「寒い北海道で暖房を節約したり、山が多い高知でエコドライブを心がけることは、その地域に住む人たちの日常生活に大きな制約や不便をもたらすだろう。いくら環境のためとはいえ、人は日常の不便を我慢し続けることはなかなかできないものだ。」
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アンケート調査を行いさらにクロス分析も起こった結果が載った本。シンクタンクのMRIが好きそうな本という印象。読んでそこからあまり目新しさが感じられなかった。
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三菱総合研究所が、全国3万人の生活者に、2000問の消費にまつわるありとあらゆるアンケートを実施。その調査結果をまとめた一冊。 ・電子書籍と読書家の微妙な関係・・・電子機器の新製品としてではなく、読書の延長として読書家に評価されている。 ・コーズマーケティング・・・売上げの一部を社会貢献活動にあてることで、「売上げ・企業イメージの向上」と「社会貢献活動」とを両立させるマーケティング手法。 ・商品を選ぶ際、ネット上の評価を確認する人は54%・・・「食べログ」のやらせ問題が世間を騒がせた。消費者がそれと気付かないように宣言活動を行う、「ステルスマーケティング」(ステマ)の是非に対する議論も活発。 ・ DINKs・・Double Income No Kids 結婚しても働き続け、子供がいない。最近増加している。 ・DEWKs・・・Double Employed With Kids 結婚して子供がいて、働き続ける。 ・リターナー・・・結婚や出産で退職したものの子育てが一段落し、再び働きだす。女性最大のセグメントであり、市場規模としても魅力あり。
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本書は、震災後の2011年6月に実施された3万人/2千問のアンケート調査について、 以下4つの観点でまとめた分析レポート。 ①商品・サービス編:どの商品・サービスが「普及曲線」上のどこにいるか ②世代編:各年代の特徴・嗜好 ③ライフコース編:多様化するライフスタイル遷移(特に女性)の特徴 ④地域編:地域と住民(属性、嗜好等)の関係性 観点毎にサマリーを置き、1テーマを見開き1ページでコンパクトにまとめた構成。 2年前の調査なので、やや鮮度は落ちるものの、幅広い視座を提供する内容なので、 多くの人が何かのヒントを得られるのではなかろうか。 (反面、自分の興味外の内容も多いかも知れないが…) /// ①商品・サービス編 ・ルームシェア、GOPAN、衣類お預かりサービスは、まだイノベーター普及止まり。 ・太陽光発電、電子書籍、SNS、女子会はアーリーアダプターにまで波及。 ・クックパッド、FXはアーリーマジョリティ受容段階。 ・GOPANの所有者が最も多いのは60代男性。健康に対する高い意識と、 経済的・時間的な余裕が購入の背景か。 (30~40代女性は欲しいと思っても、購入にまでは至っていない模様) ・SNS利用者はリアルの友人も多い(そもそもSNSは、リアル生活をネット上で 共有する要素が強い)。 ・商品を選ぶ際、インターネット上の評価を確認する人は54%。 一方、個人サイトに対する信頼は、ステマの影響もあってか16%。 ・人にものを贈る習慣と、百貨店の利用率には相関あり。 儀礼的ギフト市場は縮小の一途だが、パーソナルなギフト需要は、 2000年比154%となる8.6兆円の規模。 ②世代編 ・以下6つに区分。 焼け跡世代:66~77歳、 団塊世代:63~65歳、 しらけ世代(冷めた世代);48~62歳 バブル世代:43~47歳 氷河期世代:26~42歳 ゆとり世代:25歳以下 ・焼け跡世代は、イノーベーターやアーリーアダプターの割合が、 他の世代対比少ないため、新商品・サービスが普及しにくい。 ・焼け跡世代は、コンビニ普及時に主要顧客層から外れていたため、 コンビニ利用率が低い。しかし、スーパー難民の登場等とともに、 身近で利便性の高いコンビニ利用が進む可能性あり。 ・団塊世代は、夫婦の絆に対する考え方が男女で異なる。 男性は、年齢があがるにつれ、家族を大切に傾向が強まるが、 女性は、年齢があがるにつれ、その傾向が弱まる。 ・若い時代に好んだお酒が、生涯の飲酒スタイルを形作る傾向有。 団塊の世代は焼酎、バブル世代は発泡酒・第3のビール、 いずれも、20代頃にブームとなったお酒。 ・ゆとり世代において、女性の結婚への意思は男性の2倍。 結婚目的で貯蓄する意識も高い(男性の2倍)。 ③ライフコース編 ・女性は、結婚する/しない、子供がいる/作いない、離職/復職有無など、 従来の就職~結婚~専業主婦といった見方ではカテゴライズ不能。 ④地域編 ・教育環境の不満は、学力テストの結果に合致。 学力テストで下位の大阪府は、教育環境に対する不満が高い。 ・大阪は犯罪発生率とモニター付インターホン設置台数が全国No.1。
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よくまとめてあります。 年東日本大震災を機に、人々の思想・行動が変わったと感じていたことが、わかりやすくデータでまとめたれています。
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日本の生活者の実情を3万人のデータから読み解く。思い込みにしかすぎず、認識を改めたこと、やっばりそうだよね、と、皮膚感覚が実証されたことなど、興味深いデータ満載。ただし、三菱総合研究所のフィルターがかかっている分析、データの提示であることは、念頭に置いておくべきか。
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項目によっては興味を引かれたものもあるにはあったが・・・ 目次を読んだときの期待は裏切られてしまった。 主観と客観がいずれも中途半端に混ざっており、後に残らない。 残念な結果。 (あくまでも読み手の勝手な主観です。関係者、ファンの方失礼しました)
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シンクタンク会社の仕事に興味があるので、参考本として読みました。分析結果に説得力があると思いましたし、特に世代別で何が好きか、どんなモノの考え方なのかが詳しく書かれていたところが良かったです。この本は学生にも読みやすいし、社会人の方が読んでも興味深いと感じるのではないか、と思いま...
シンクタンク会社の仕事に興味があるので、参考本として読みました。分析結果に説得力があると思いましたし、特に世代別で何が好きか、どんなモノの考え方なのかが詳しく書かれていたところが良かったです。この本は学生にも読みやすいし、社会人の方が読んでも興味深いと感じるのではないか、と思います。
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3万人に対する2000問の質問結果から、新たに生まれつつある価値観を解説する。切り口は下記4つの軸。 ①普及曲線(イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティー、レイトマジョリティ、ラガード)毎の価値観。 ②世代別(焼け跡世代、団塊世代、しらけ世代、バブル世代、氷河期...
3万人に対する2000問の質問結果から、新たに生まれつつある価値観を解説する。切り口は下記4つの軸。 ①普及曲線(イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティー、レイトマジョリティ、ラガード)毎の価値観。 ②世代別(焼け跡世代、団塊世代、しらけ世代、バブル世代、氷河期世代、しらけ世代)の価値観。 ③女性のライフコース別(ワーキングシングル、DINKS、DEWKS、リターナ、専業主婦)の価値観 ④地域別(東京、大阪、そのほか地域)の価値観。 いくつかの調査結果を掛け合わせながら、各軸毎に具体的な事例を示しながら「こんな価値観があるんじゃないか」と提示してくれるが、枝葉の提示が多く、この世代なら「こういう価値観」という『幹の提示』が乏しいのがちょっと残念。とは言え、1個1個の事例の提示も面白い(ウコンユーザーは人生勝ち組を目指すなど)ので、読む価値ありかな。実際にMIFのサービスを使って、いろいろな角度からセグメントを切り出して分析してみたいな。
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