阿蘇下野狩史料集 の商品レビュー
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天正年間に失われた阿蘇神社の最重要祭礼・下野狩について、阿蘇神社再興後・幕末期の宮司惟馨とその子孫による口伝史料と、永青文庫所蔵の江戸初期に編纂された史料を収録。永青文庫所蔵の史料の方がより元の祭礼に近い神仏習合の形を残しており、国学と攘夷思想に染まった惟馨の子孫の編纂からは仏教系の記述が削ぎ落とされているのが比較できて興味深い。 が、残念ながら、下野狩の全体像を学ぶには、この史料集から1日のスケジュール、大宮司や他の神官達の衣装など、それぞれ自分で起こしていかなければならないので、そういう資料に使う人はちょっと大変かも知れない。苦痛でない人には大変楽しい本。「どういう布で作り、脇を何針縫う」とか書いてあるので、ちゃんと読み解けば射手の衣装とか再現できそう。
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