「計算力」を鍛える の商品レビュー

斎藤広達【著】

2021/04/20

（目次）
第1章 「なんでも@変換」で、数字は一気に身近になる―複雑なデータを読み解く最初のコツ
　⇒◎

第2章 ざっくり暗算で、計算は驚くほど速くなる

第3章 「次に起こること」を計算する―シナリオ・プランニングの技法

第4章 本当は、とても使える偏差値の話―正規分布の考え方で、あらゆるものを数値化してみる

第5章 鋭いデータ分析は「ズームイン・ズームアウト」から―見る、計算する=考える

第6章 会・計算力はすごい武器―覚えるべきは「純資産」ただひとつ

第7章 計算力でウソを見破れ!―数字による騙しのテクニックを知っておく

終章 計算機を片手に、熱き心で仕事をしよう
・・これは余計か、、

2020/09/24

いまいちターゲット層が見えてこない本でした。経営学を履修していない学生さんがコンサルタントの脳内をザックリ見てみたい場合などが良いでしょうか。
単純な数字をこねくり回す計算力を得たい場合はブルーバックスさんの『計算力を強くする』を読んだ方が良いと思います。
しかし、決して悪い本ではありません。@計算や逆数計算は一度読めば忘れないでしょうし、数字を現実に応用する方法をライトに教えてくれます。第五章を立ち読みして「ムムム…」と思ったら購入するべきだと思います。
数字をこねくり回す技術だけでなく、数字の出どころまで見るのが本書の特徴です。タイトルのせいか、期待していたものと違うという感想になってしまう方が多そうです。

最も素晴らしいと思ったのは、政治を扱ってるのに驚くほどバランス力のある書き方と結論が出ている点です。これはやろうと思っても出来るものじゃないですよ。
政治の読み解き方と姿勢、ウイルスの話、ニュースの読み方など、ナウい話(2020年5月現在)が出てくるので今読むと中々熱いのではないでしょうか。
偏差値については別に統計学を専門で扱った書籍を読んだ方が良いかなと思いますが、万人が本書を読めば「偏差値○○以下の大学は必要ない」などといったオマヌケな意見が出てこなくなるはずです。
会計の章は、難しい単語は使わないと前置きされていましたが本当に前提知識のない方が読み込めるのでしょうか？私は無理だろうと思います。ネットで調べながらゆっくり読みましょう。
第三章は読まずに飛ばすのをオススメします。シナリオプランニングやロジカルシンキングは別の本で学びましょう。本書だけだと余計な思い込みを生みそうです(間違ってるとかではなく新書の限界です)。

終章は読まなくてよいかなと思ってましたが、最後にとても刺さる内容がありました。
>潰れた会社の経営陣も従業員も、誰も自分のせいだと思っていない。そんな、目を疑うような場面です。再生の可能性が低い破綻企業ほど、この傾向が強くなるようです。
「社長が悪い」「上司が悪い」という愚痴ばかり飛び交い、自身を鑑みない気持ちの悪い飲み会とかありますよね…。

2019/09/04

コンサルティングを手掛けている著者による、計算力のテクニックが書かれた本です。
最初は簡単なテクニックが書かれており、参考になります。
後半はデータ分析の話になりますが、ざっくりとしているため、自分のスキルとしておとしこむには少し情報量が少ない印象を受けました。
また、最後は著者自身の体験談のような話が多かったです。

2018/10/12

「一人当たり」などの単価＠変換や、ざっくり暗算（逆数テーブル）などは参考になるし、偏差値については「そういうものだったのか」と理解ができたが、後半になるにつれ、求めていたものと違ってきた。

熱い方だというのはわかるし、それは大事なことだとも思うが、本書に期待していたものではない。

数字がどうすれば頭に入ってくるかについては、「関心があれば数字は自然に覚えられる」的なことが書いてあり、「そりゃそうなんだけど。」と苦笑してしまった。
その一つの答えが＠変換なんだとは思うが・・・

面白い本だが、もっと数字にマニアックだと良かったかな。（108）

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（目次）
第1章 「なんでも@変換」で、数字は一気に身近になる―複雑なデータを読み解く最初のコツ
第2章 ざっくり暗算で、計算は驚くほど速くなる
第3章 「次に起こること」を計算する―シナリオ・プランニングの技法
第4章 本当は、とても使える偏差値の話―正規分布の考え方で、あらゆるものを数値化してみる
第5章 鋭いデータ分析は「ズームイン・ズームアウト」から―見る、計算する=考える
第6章 会・計算力はすごい武器―覚えるべきは「純資産」ただひとつ
第7章 計算力でウソを見破れ!―数字による騙しのテクニックを知っておく
終章 計算機を片手に、熱き心で仕事をしよう

2015/12/31

逆数を暗記しておいて暗算のスピードを早くするテクニックは参考になった。
それ以外で特に目新しいことはなし。

2013/06/27

1章の@変換、2章ざっくり計算、4章正規分布、標準偏差が役に立ちました。偏差値についての知識はありましたが、これを日常で使える知識への落とし込みがなるほどでした。

2013/02/17

4章くらいまでは、実際の計算術とか数字の見方が紹介されていて良かったが、後半は著者本人の熱い思いが多々綴ってあって、うーんってなった。

2013/02/10

数字アレルギー、計算って何⁈な私でも、出来るかな？と興味を持てる内容。実際に使って自分のモノにしたい。

2013/01/27

何度も読んでちゃんと理解したい本だと思いました。
最終章はちょっと耳が痛かった…
他人のせいにするのはやめよう…うん…(u_u)

2012/12/10

会社で仕事をしていても、日常生活の中で買い物をしていても、ついてまわるのが数字と計算。
もっと計算に強くなりたいと思い、この新書を読んでみることにしました。
前段で、「＠変換」や「ざっくり暗算」といった計算のスキルを紹介し、後半は数字を使ってどのように考えるか、ということが書かれています。
僕は「計算のスキルを取り込みたい」と思っていたので、特に前半部分を興味深く読みました。
「＠変換」については、自分自身も既にある程度は使っているなあとは思いましたが、「目的を踏まえて、どんな単位に変換するか」を考えて使う必要があると、再認識しました。
また「ざっくり暗算」については、自分なりに工夫はしていたつもりですが、逆数を掛けるなどの方法は、本書を読んで初めて知りました。
あまり難しい数学的知識はなくても読める一冊なので、数字を扱う仕事をしている人には、広く参考になる一冊だと思います。