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おしまいの日 の商品レビュー

3.3

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

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2024/04/19
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三津子と春さんどっちが狂ってるのか 分からなくなってたけど結局どっちもどっちて 感じの夫婦。三津子もウジウジしてるけど 折れないし春さんも妻を蔑ろにしすぎて両者に イライラした。ミステリーってよりもじわじわ 日常生活の歯車が噛み合わなくなっていく感じで ほんのり怖い。

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2022/12/09
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絵に書いたような幸せな日々を送る専業主婦にやってきた「おしまいの日」のお話。 なかなかゾクッとする話でした。 リアルと夢と空想の区別がつかなくなっていく感じとかそれぞれの視点から描かれたエピソードが少しずつ食い違っている感じとか。 ラストにしっかりしたオチが待ち受けているかと思いきや、個人的には少しばかり消化不良でした。思い切りだけが良すぎるんよ。ほんとうに。

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2022/04/15
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読点が多すぎる!不思議な文章だったので、読むのやめようかと思ったけど頑張って読んだ(日記の部分は途中飛ばしながら) 現在進行形で夫の帰りが遅い(忠春ほど激務ではないけど)自分にとって、結構キツい内容だった。置かれてる環境は全然違うけど、なぜだか苦しくなった。 完璧すぎる妻は息が詰まるってよく言うけど…本当かなぁ。「おしまいの日」にした理由が、夫とお腹の中の子2人を面倒見る(表現が難しい)のが大変だからって理由だったのは怖かった。

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2021/11/22
  • ネタバレ

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読んでる間自分もおかしくなりそうだった。 にゃおん… むしろ幻猫であって欲しいわ。 可哀想に。 夫婦なのに互いに大事な事も感情を剥き出したり言えない関係。 それはどっちも病むわ。

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2021/04/18

読みやすい文章なのに、三回くらい読み直さないと自分なりの感想にたどり着けないかんじ。 読み手の立場によってだいぶ感じかたが変わりそうだなあ。 わたしが一番共感持てそうだったのはおせっかいの久美ちゃんで、三津子には入り込めなかった。

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2020/12/27

読むのが辛かった。 行き場のない主張を持て余し、静かに狂っていく… こういう女性身近にいるよなぁと思ってしまった。 不快指数が上がるとページを繰る手も早くなり、 どんどん物語にのめり込んだ。 文体は苦手。 ラストは予想できたが面白い。

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2020/06/23

図書館で見かけて読んでみた。多忙な旦那さんの帰りを待つ異常に献身的(書かれた1992年当時はふつう?)な専業主婦の話。ちょっとホラー。旦那さんがずっと苦手。終わり方は好きだけど、長いわりにちょっと物足りない。もっと、もっと色々聞きたい!三津子が好きだし、久美も好きだった。あ、出て...

図書館で見かけて読んでみた。多忙な旦那さんの帰りを待つ異常に献身的(書かれた1992年当時はふつう?)な専業主婦の話。ちょっとホラー。旦那さんがずっと苦手。終わり方は好きだけど、長いわりにちょっと物足りない。もっと、もっと色々聞きたい!三津子が好きだし、久美も好きだった。あ、出てくる男の人は全員嫌いかも。秋川ってひとも久美の旦那も。猫とのことと、葉書を読むところがとくに好きだった。おしまいの日を迎えられてよかったね、三津子。モヤモヤ。そして、あとがきが1番ぶっ飛んでた。

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2020/09/25
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今で言えばブラック企業、行動経済成長期には当たり前?の、過労死寸前の働き方をしている夫と、そんな夫を案じ続ける妻。妻は(これもイマドキの夫婦だったらちょっとあり得ないけど)、家で夕食をとることなどほとんどない夫のために、毎日きちんと食事を作って待ち続ける。数少ない友達が、夫への依存が極端すぎない?なんか幻聴とか幻覚とかまで出てきてない?と心配するほど、夫がすべての生活をしている。合間合間にはさまれる、彼女の日記も異常性を増してくる。 そしてとうとう「おしまいの日」が来る。ある程度予想通りだったのだけど、最後に見つかる、彼女の友達へ宛てた手紙の部分で、「予想がくつがえされる、というわけじゃないけど、妻の印象がじんわりと変わる」という不思議な感覚になる。 狂気と正気は紙一重というか、世間から狂気と思われている人から見ると、逆に世間の常識の方が狂ってる、みたいな。 例えば、夜12時に帰ってきて寝て、朝6時には起きて出社するのが当たり前の社会。もし市民が皆これに疑問を抱かないとしたら、もしかしてみんな気が狂ってると言えなくもないかな。うんうん、狂ってるよ、みんな。 なんて社会問題を提起している風な小説では全然ないところが、また良かったです。

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2020/04/06

読後感最高 おせっかいくーみんは、当たっていた。 読み手を巻き込んだ作品だと思った。おかしくなってるのはいったい誰だ。という問いに、読み手も参加している。読み手も、「誰」の1人に加えられている。そこに気づいたとき、ぞくぞくする。 今日は早く仕事を終えて帰宅しよう。

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2019/11/25

淡々と狂っていく主婦の狂気が迫り来る。 怖かった。狂っていく主婦、しかも静かに。しかも幸せで幸せで幸せで仕方なくて狂っていく。新しい恐怖の始まり。 幸せな生活で幸せすぎて、こんな幸せほかでは絶対ないから幸せでわたし幸せで、っていう狂気がものすごいです。 どうなるんだろうラス...

淡々と狂っていく主婦の狂気が迫り来る。 怖かった。狂っていく主婦、しかも静かに。しかも幸せで幸せで幸せで仕方なくて狂っていく。新しい恐怖の始まり。 幸せな生活で幸せすぎて、こんな幸せほかでは絶対ないから幸せでわたし幸せで、っていう狂気がものすごいです。 どうなるんだろうラスト。。。 って最後までドキドキした。いつか皆殺しみたいな極端な動きに出るんじゃないか、この幸せ主婦。と、とっても怖かった。幸せで、優しくて、いい人で、嫌なことなんで何一つなくて、心配ごとは主人が働きすぎで。っていう幸せな主婦が狂う。 旦那、元気で留守がいい。 とか言ってる人に、ホント。わかるそれ。とか思ってるわたしにはとてもじゃないが起こりえない生活ではあるけど、幸せすぎて狂ってくる人生もまた、あるかもしれないとふと思わされる一冊。

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