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影法師 の商品レビュー

4.3

572件のお客様レビュー

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    236

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/12/25

感動した! 武士に二言はない。竹馬の友。そんな言葉を体現した男の友情に胸が熱くなった。 平穏な江戸時代は戦さもなく、武士といえども生き抜いていくのは大変だったのだろう。 戸田勘一は下士の家で父親も死に貧しい。 中士の磯貝彦四郎は頭脳明晰のイケメン。 そんな2人は7歳で出会う。...

感動した! 武士に二言はない。竹馬の友。そんな言葉を体現した男の友情に胸が熱くなった。 平穏な江戸時代は戦さもなく、武士といえども生き抜いていくのは大変だったのだろう。 戸田勘一は下士の家で父親も死に貧しい。 中士の磯貝彦四郎は頭脳明晰のイケメン。 そんな2人は7歳で出会う。 彦四郎には学業も剣術も敵わない勘一だが、貧しいながらも家長になることは約束されていた。 彦四郎は二男であるが故に将来は不透明…。 歯車はどこからズレたのか⁈ 本当にズレたのか⁈ 架空の小藩:茅島藩の話だが、大きなロマンへ向かった話であった。

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2024/12/22

歴史、時代小説は苦手意識からあまり読んでこなかったけれど今回は読み始めてすぐにはまった。下士の子として生まれた勘一が筆頭家老に上り詰めるに至るまでの話が振り返りながら語られていくので先が気になって読む手が止まらなかった。勘一は不遇の身の上ながらも運も助けとなり出世していくがそれは...

歴史、時代小説は苦手意識からあまり読んでこなかったけれど今回は読み始めてすぐにはまった。下士の子として生まれた勘一が筆頭家老に上り詰めるに至るまでの話が振り返りながら語られていくので先が気になって読む手が止まらなかった。勘一は不遇の身の上ながらも運も助けとなり出世していくがそれはやはり彦四郎あってのことで2人が出会った時に運の定めだったような気もする。勘一の心情で後半の紐解きのように分かっていくけれど彦四郎側の心情で語られる物語も読みたくなった。考えただけで涙が出てくる。このような歴史小説ならまた読みたい。

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2024/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

百田さんの本は深い。そして難しい。 でも情景が頭の中で豊かに表現されて、最後まで読んでタイトルの意味がわかった。 努力、耐え抜く力、それから熱意をこの本でも感じた。 涙が止まらない。

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2024/09/25

#35奈良県立図書情報館ビブリオバトル「サムライ」で紹介された本です。 2部構成で1部は通常回。 2013.11.16 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-1055.html?sp

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2024/07/14

武士の友情 武士の身分制度、同じ階級層同志でなければ出世も結婚も出来ないと言う、現代では考えられない。生まれながらの武士の階級(上士・中士・下士)は出世も、結婚も限られた階級内だけの世界で、才能・技能がなくとも長男は家督を継ぎ、親の役職を継ぐ、と言うのは、現代に残る政治家の世襲世...

武士の友情 武士の身分制度、同じ階級層同志でなければ出世も結婚も出来ないと言う、現代では考えられない。生まれながらの武士の階級(上士・中士・下士)は出世も、結婚も限られた階級内だけの世界で、才能・技能がなくとも長男は家督を継ぎ、親の役職を継ぐ、と言うのは、現代に残る政治家の世襲世界だ。但し次男以降は他家の婿に出されるのが通常で本書では下士の階級から異例の出世と上下の格差を超え、「命をかけて守った」二人の友情関係に涙する内容だ。文中にある下士の父が上士の無礼打ちにあった時、投げかけられた言葉「泣くな」の一言が貧しく苦しい人生を耐え抜いた結果、下士が階級を越えた国家老まで上り詰めた人生を築いたのだ。

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2024/07/11

素晴らしい物語だった。 友のために全てをかけられる人間の大きさ。 そして、それに応えた友の行動。 ただ友の思いに気付くのは全てを終えた後だったが。 大きな感動で胸が一杯になりました。

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2024/07/01

出世した勘一と彦四郎の熱い友情物語に、勘一の妻となったみねの大きな存在がある。 最後の袋綴じも素晴らしい。下手な三角関係の昼ドラとは全く異なるすごく良い作品でした。 タイトルの影法師も読み終えて頷ける。

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2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

安倍総理絶賛の小説ということで期待して読んだけど、個人的には期待外れだった。 江戸時代のとある小藩を舞台に描かれた、時代小説。 主人公は身分の低い侍から老中にまで出世した武士。主人公には、文武両道、容姿端麗、それでいて性格に驕りがなく、誰からも好かれていたという竹馬の友がいた。 その友がある事件をきっかけに蓄電脱藩し、行方不明になった。それから、数十年後、死亡の知らせを聞いたところから本物語はスタートする。 友は、とても頭が良く剣も強く、優れた人物だったが、次男であったため、どこかの婿養子に入らないと、その才覚を生かすことができない運命にあった。 しかし、地元でも評判は高かったため、婿養子の話はいくらでもあった。 友の運命を狂わせたのは、とある人物を処刑せよという藩命をしくじったから。土壇場で負けそうになったところを主人公が助けた。おかげで主人公の名は上がり、その後出世の道を歩む。 一方で名を落とした友は、酒浸りの日々になり、ある日、人妻に不埒な行為をはたらき、そのまま脱藩、行方不明になった。 江戸で大出世を果たした主人公は、数十年ぶりに故郷に帰り、友が結核により命を落としたことを知る。その晩年はみすぼらしい住まいで、飯炊き女と寂しい余生を送っていたことが伺えた。 その後の調査により、友は主人公の夢を叶えるために、己の人生を犠牲にして、わざと藩命をしくじり、主人公の暗殺を阻止するため脱藩する口実を作る目的でわざと不埒な行為をしたことが判明した。 友の献身的な人生、それを知らずにのうのうと生きてきたことに涙する主人公。 しかし、実は暗殺者から主人公たち家族を助けたのは、主人公のためではなく、主人公の妻を助けるためだったというのが最後のオチ。 他者のため、大義のために己を犠牲にする生き様は素晴らしいとは思うが、概ね予想通りの内容で心に響く部分はなかった。

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2024/05/23

袋とじは読まず読了とする。影法師、読み終えた時改めて本の題に納得。光と影、対称的な存在のようで深く結びついた関係が織りなす物語。

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2024/05/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「真の奥ゆかしさを持つ侍」 永遠の0を読んで、引き続き百田尚樹作品を読みました。 臆病者→実は誰よりも強かった航空隊隊員 不埒者→実は誰よりも気高い奥ゆかしい侍 構成は似ているし、伝えたいメッセージはやはり「強さ」だと思いました。 自分をここまで殺してまで人を立てたいとはなかなか思えないけれども、その心意気にアッパレ!

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