道が語る日本古代史 の商品レビュー
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近所の古書店で見つけた一冊。 故郷周辺の様子が語られていて楽しく読んだ。 風の森の由来が冒頭にあって嬉しかった。 「地名の由来は、峠の頂上にある小さな祠にあるらしい。祭神は風の神、志那都比古で、いまでも地元で大事に祀られている。」 子どもの頃、カブトムシやクワガタがたくさん採れるということで有名で、夏になると近所の人に車で連れて行ってもらったりした(子どもの足、自転車で行くにはやや遠い場所にあった)。 風の森峠と呼んでいたか、和歌山方面に抜ける道が通っており、葛城・金剛山地の切れ目でもあり、あそこを風が通ってくるから、という、まことしやかな説を聞かされていたっけ。 本書によると、そこは古代、製鉄が行われた形跡があるという。製鉄に欠かせない作業が、鞴(ふいご)で風を送り込むことだ。 「この地に風の神が祀られたのは、製鉄と深い関りがあるからかもしれない。」 と本書は推測する。風の通り道だから、というより余程説得力がある(笑) そして、なぜその地に製鉄の技術が根付いたか。 ヤマト王朝が成立、権力を確立する以前に、その界隈を統治した豪族の葛城氏の存在を指摘、その当時に造成されたという古道の発掘遺跡などから、当時の生活や、ヤマト王朝との関係性を紐解いていく。 葛城氏とヤマト王朝、雄略天皇とのクダリは、古事記などのハイポイントだ。 そうした文書として残る記述を、考古学の科学的な考証を使って、学際的に解明していく作業が、昨今進む。 今後も、古代史の解明が楽しみだ。
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聖徳太子と蘇我馬子との関係など史実に関することは面白かったが、道に関する説明は詳しすぎまた学術的すぎるので、興味をもてなかった。
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歴史の見方は十人十色とは思うが、同著もその一つ。 道路から見る律令国家、古今東西の歴史からもそれほど目新しい着眼点ではないとは思うが、日本史に根差した見方かというと多分そうではないのだろう、著者の自負がそこかしこに見え隠れする。 ちなみに自分の実家近辺が本格的な古代史に登場してい...
歴史の見方は十人十色とは思うが、同著もその一つ。 道路から見る律令国家、古今東西の歴史からもそれほど目新しい着眼点ではないとは思うが、日本史に根差した見方かというと多分そうではないのだろう、著者の自負がそこかしこに見え隠れする。 ちなみに自分の実家近辺が本格的な古代史に登場していたことを認識したのは初めてです、不勉強ですいません。
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