宵山万華鏡 の商品レビュー
友人にプレゼントしてもらった。 お祭りって賑やかで楽しい反面、不思議で怪しいイメージもある。初めての森見作品、そんな雰囲気のある世界をとことん楽しめた!京都、宵山に行ってみたくなる作品。
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幼い姉妹が助かったのは救い。 雰囲気は暗くないけど、宵山に取り込まれた人たちは帰って来れないことを考えると悲しく怖い話だった。 取り込まれた人たちが住人になったにしては宵山に人が少ない。どうなってしまったんだろう…。 神隠しの話だと思った。
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最初の一編だけ読んだ時はつまらなくて読むのをやめてしまったけど、全体を通してみると繋がりがあって面白い。 不気味な話、バカバカしい話の落差が激しくて混乱する(褒め言葉)。 来年は祇園祭に行こうと思った。
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短編を一つ一つ読んでいくごとに、宵山で起きたことの全容がみえてくる。 恐ろしくも美しい、摩訶不思議な世界中。
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バレエ教室の帰り、ある小学生の姉妹が宵山という 夢と幻想の世界に迷い込む。全6編の連作短編集。 それぞれ色が違う、まさに「万華鏡」といった話が 連なり、同じような時間軸で各話が交差しており、 最終話を読んで全容が分かる構成となっている。 初の森見登美彦作品でした。 個人的には...
バレエ教室の帰り、ある小学生の姉妹が宵山という 夢と幻想の世界に迷い込む。全6編の連作短編集。 それぞれ色が違う、まさに「万華鏡」といった話が 連なり、同じような時間軸で各話が交差しており、 最終話を読んで全容が分かる構成となっている。 初の森見登美彦作品でした。 個人的には、3つ目と4つ目の乙川の話は、キャラが良く(漫画的で)特に面白かったです。 京都の土地勘があればより楽しめるのかな、何となく好みが分かれそうな作風かな、と思いました。
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宵山とは、祇園祭のメインとなる山鉾巡行(7月17日・24日)の3日前・前々日・前日の総称で、いわば前夜祭のようなもの。 京都に住んでいた頃は真面目な学生だったので、その頃は期末試験の勉強に勤しんでいた。だから宵山に行ったことが無いのは仕方がない。真面目な学生だったので。 6年...
宵山とは、祇園祭のメインとなる山鉾巡行(7月17日・24日)の3日前・前々日・前日の総称で、いわば前夜祭のようなもの。 京都に住んでいた頃は真面目な学生だったので、その頃は期末試験の勉強に勤しんでいた。だから宵山に行ったことが無いのは仕方がない。真面目な学生だったので。 6年間住んだけど1度も行ってない。 京都の思い出は色々ある。 特に家から近かった銀閣は格別で、悠久の侘び寂びを感じられ、苔の木陰道を歩くと涼しく、心が洗われる。 鞍馬は1番好きなところで、叡山鉄道に小一時間揺られると街の喧騒は遠く、すべての音が小さく、しかしはっきり聞こえる。踏んだ落ち葉が割れる音。踏んだ土がキュッと鳴る音。鳥の鳴き声、羽ばたき。吐息。鼓動。 京都はいいところ。他にも素敵な場所はたくさんある。北野天満宮の梅も永観堂の紅葉も小綺麗な小池通りもぶっとい五条通りもオシャレな白川通りも全部いい。人が少ない時を狙ってまた行きたい。 行った思い出もあれば行ってない思い出もある。京都はいいところ。 祇園祭は特にそう。祇園祭の思い出といえば、四条烏丸の塾講バイトの行き来、7月になるとめっちゃ暑い。そしてなにやら祭りの音頭が漂っていて、普段は大都会なのに洋服では無く、ハッピ野郎、ハッピガールが湧いてくる。 楽しそうな奴らや。 そんな思い出しかない。 この本を読むと自分の話をしたくなる。 読んだ感想もいいけど、読まなかった感想を述べたくなるのもいい本だと思う。思い出と同じ。 肝心の本の話をすると、この世界観はめっちゃ好き。この書き方も好き。ある宵山を別の人物から描いた6編やけど、それぞれ繋がっていて描き方も書き口も違って雰囲気も違って、喜怒哀楽も喜悲も違って、頑張り方も頑張らなさも違って、幼心もあり、兄弟愛もあり、青春もあり、親子愛もあり、老年の心もあり。 幻想的で異世界味のある宵山に、現実の世界の全てが詰め込まれた逸品。
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かなり好きだった。 祇園祭の宵山に起こる不思議な出来事を寄せ集めたオムニバス形式。 とくに、『宵山回廊』が気に入った。 宵山の美しさと妖しさ、物語のそこかしこから立ち昇る不穏な予感、登場人物それぞれが抱える微妙な心境、全部が泣きそうになる。 宵山の夜は、本当に不思議な世...
かなり好きだった。 祇園祭の宵山に起こる不思議な出来事を寄せ集めたオムニバス形式。 とくに、『宵山回廊』が気に入った。 宵山の美しさと妖しさ、物語のそこかしこから立ち昇る不穏な予感、登場人物それぞれが抱える微妙な心境、全部が泣きそうになる。 宵山の夜は、本当に不思議な世界に繋がっているのではないか?と思わせてくれる。 すぐ再読したくなり、なかなか読むのを止められず、ループしてしまう。これぞ宵山的現象かもしれない。
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めちゃくちゃタイムリーだった。大体群像劇だったけど違うところもある。ホラー味のある方が本のメインっぽかったけど、イタズラいっぱいのふざけてる話の方が好き。
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先に「夜行」を読んじゃったから少し似てるものを感じたけどこっちのが全然古いんだね。森見さんのこういう繋がってそうで繋がってる、みたいな話だいすき。祭りの喧噪に紛れて不思議なものが紛れるっていうのよくあるけど森見節が効いてて楽しかった。京都を旅したくなったな~。 金魚の話で脳内がポニョの妹たち?浮かんだ(笑)
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祭りの怪しさ! 森見さんらしい独特な表現で描かれる祭りの話。色んな視点から絶妙に絡まり合うのが面白い。
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