氷点(上) の商品レビュー
キリスト教を理解していなくても楽しめる。理解していれば感動できる。言わずと知れた名作。最初の設定にいきなりガツンとやられます。陽子の生き様に胸がしめつけられます。
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初めて読んだのは小6の頃だった。 あのころどんな感想を持ったかなんてもう覚えてないなぁ。 今の感想としては「どうしてお前はそこで何も言わないんだよ!」 昔の男は感情に任せることが恥と思う人が多かったとは思うけど、 お互いわざと触れないからこじれていくんだよなぁ。 言えない気持ち...
初めて読んだのは小6の頃だった。 あのころどんな感想を持ったかなんてもう覚えてないなぁ。 今の感想としては「どうしてお前はそこで何も言わないんだよ!」 昔の男は感情に任せることが恥と思う人が多かったとは思うけど、 お互いわざと触れないからこじれていくんだよなぁ。 言えない気持ちも、堪えたほうがいい場面も確かにあったけど、しかし、しかし、読んでるほうはじれったくてたまらん。 私はもっといいことも嫌なこともちゃんと話をしようと思いました(小学生並)。 陽子ちゃんが健気すぎて泣ける。
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ぐいぐい読めるのは先に映像を観たからか。 しかしドラマも先が気になって一気観したので、そもそも筋が面白いのだなあ。 何にせよ夏枝気に食わん。下巻へ続く。
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どうも馴染めない。 人の奥底に潜む汚い心を非常にうまく表現している秀作だと思う一方で、ここまで汚い心を見てしまい、汚い心から起こす行動を現実のように書かれると気分が悪くなります。 下巻も読み始めましたが、最後まで読めるかどうか。
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いわずとしれた三浦綾子の名作。中学生のころに読みましたが、子どもながらに「ゆるす」とは何か、「罪」とは何か、考えさせられたのを覚えています。いまでもときどき再読しますが、色褪せません。青春時代に一度は読んでおきたい作品。
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職場近くのご飯やさんのお兄さんに勧められた本です。元海上自衛隊の本好きのおしゃべり好きなおもしろ人物。 原罪がテーマで、舞台は戦後の旭川。全体的に暗いんだけど、引き込まれます。 そして、上巻の終わり方は海外ドラマの最終回並みに気になる終わり方。衝撃です。
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原罪がテーマの小説。 言葉にならない憎しみや怒り、心に秘めた熱情や愛しさ、誤解やすれ違いが巧みに描かれる。罪あるものと認識した時、私たちには赦されるためのいくつかの選択肢が与えられている。祈る、逃れる、許しを乞う、死。何が正しいかは分からない。ただ、物語の中で唯一、陽子だけは罪に...
原罪がテーマの小説。 言葉にならない憎しみや怒り、心に秘めた熱情や愛しさ、誤解やすれ違いが巧みに描かれる。罪あるものと認識した時、私たちには赦されるためのいくつかの選択肢が与えられている。祈る、逃れる、許しを乞う、死。何が正しいかは分からない。ただ、物語の中で唯一、陽子だけは罪に向き合い、自分の答えを見いだし、実行に移した人間なのだと思う。陽子の中の美しい強さを見た気がする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずいぶん前に購入したまま、積ん読になってましたが、 「道ありき」に感動して、あらためて読み直しました。 確かに「昼ドラ」にありそうな、ドロドロのドラマ人間模様 です。が、それが表面的な波瀾万丈物語に終わること無く、 「原罪」をテーマに、深い人間の本質を問いただそうとする 著者の魂が、行間から伝わってきます。処女作とのことで、 小説の表現としては工夫の余地があるのかもしれませんが、 「道ありき」に描かれた著者の人生経験と哲学がこの作品を 産み出したことを思うと、感慨深いです。 苦難を乗り越えようとする陽子の健気さと無垢な姿勢に 心打たれ感情移入しますが、啓造、夏江、徹、村井など 様々な登場人物を敵視することが出来ない自分に気付かされ ます。いつなんどき、そのような立場や行動に置かれても おかしくない弱さが、どのような人間にもある。誤解し、 悩み、間違った行いで後悔し、それでも生きていく。 深いテーマです。 自分にとっての「沸点」「氷点」とは何かを、あらためて 考えさせられる本でもありますね。
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ちょっと聖書の説教くさく、やたらと罪やら赦しやらで辟易する人もいるかもしれないけど、それを差し引いても面白い展開。啓造、粘着で気持ち悪い。
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初読の作家さん。有名な作品だったので一度は読んでみたかった。理解できるか不安だったけど結構読みやすかった。昼ドラみたいな展開にドキドキしながら読んだ(笑)人間の残酷さや憎しみがすごく伝わってくる。あっという間に読了!
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