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ピアノ初見のうまくなる本 の商品レビュー

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2020/02/27

初見の訓練ってすごく大切なのに、なぜか音楽教育において重要視されない気がする。 新曲視唱と同様に、レッスンや音楽学校の授業に組み込むべき。 あとがきで著者が書いているように、初見は基礎でしかなく、深い楽曲分析と演奏研究の方がメインであることはそうなのだが、両方できるのがベストだ...

初見の訓練ってすごく大切なのに、なぜか音楽教育において重要視されない気がする。 新曲視唱と同様に、レッスンや音楽学校の授業に組み込むべき。 あとがきで著者が書いているように、初見は基礎でしかなく、深い楽曲分析と演奏研究の方がメインであることはそうなのだが、両方できるのがベストだ。 今まで多くの人に初見のアドバイスを求めてきたけど、役立つものは一つもなかった。 「初見が苦手なら暗譜が得意になる」 「初見ができるより、1曲をじっくり取り組める方がすごい」 と励まされたり(そんなこと聞いてないのだが)、 「初見は練習しなくていい」 「怖い先生が横にいると思って止まらずに弾く」 「遊びでいろんな曲を弾いてみよう」 と難しめの課題を紹介されたり。 初見が得意な人は、 「なんで得意か自分でわからないのよね。なんか手がその形になっちゃうの」 と。 そして、初見ができない人を心から不思議がる。 どんなに説明してもわからないらしい。 そして大人になって初見を勉強しても伸びることは伸びるが、子供の頃に身につけた人とは比べ物にならない。 それは絶対音感のようなものである。 どの人のアドバイスも合わない時は、驚くほど呆れるほど簡単なレベルから、うまず、懲りず、諦めず、やるしかない。 何百、何千と初見練習するしかない。 そのことに、もっと早く気づけばよかった。 つまり、いわゆる(この本にも載ってるような)初見練習に向くとされる曲より、もっとはるかに簡単な譜面から、大量にこなせばよかったのだ。 バイエル上巻ぐらいから。 この本に載っている曲は良い練習になったが、曲想まで守って弾くのはまだ無理だな。 今から死ぬまで毎日初見したら、定年の頃には人並みになっているかもしれない。

Posted byブクログ