再生 の商品レビュー
人生において、落ち込んだシチュエーションを取り上げた短編集。各々の登場人物が、些細なきっかけで明日に希望を見出だしていく... 人は、ドラマのような劇的な出来事がなくてもふとしたことで、気持ちを切り替えられるんだよなと改めて思いました。 人生に躓いてる人や気持ちが下がってる時など...
人生において、落ち込んだシチュエーションを取り上げた短編集。各々の登場人物が、些細なきっかけで明日に希望を見出だしていく... 人は、ドラマのような劇的な出来事がなくてもふとしたことで、気持ちを切り替えられるんだよなと改めて思いました。 人生に躓いてる人や気持ちが下がってる時などにお薦めの作品かなと。
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再生をテーマにした十二の短編。 解説の中村さんが言っている「ささやかとも思える奇跡」というのがピッタリな物語ばかりでした。
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12編の短編集 辛い経験をするが 新たな一歩を踏み出せる 「再生」できるストーリー ジーンとするストーリーが あり、通勤中の電車の中で やばかったです(笑)
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切なさと温かさが共存する再生がテーマの短編集。短編集はあまり好きではない私には珍しくどの話も良かったが、『ミツバチの羽音』『海に立つ人』『火を熾す』『出発』が特に好き。『ツルバラの門』も良いが、主人公がボスママとの立場が逆転し、責める側に回りかけた点が気になった。アルツハイマー...
切なさと温かさが共存する再生がテーマの短編集。短編集はあまり好きではない私には珍しくどの話も良かったが、『ミツバチの羽音』『海に立つ人』『火を熾す』『出発』が特に好き。『ツルバラの門』も良いが、主人公がボスママとの立場が逆転し、責める側に回りかけた点が気になった。アルツハイマーは恐ろしい病気だ。最後のリストラされた50代の父親の話で「どんな波もいつかは必ずすぎ去っていく。きっとこの波も越えられる」とあったが、小説としては綺麗なまとまり方だが現実を考えると少し虚しくなってしまった。
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切なくてなんだか最後にはほっこりするような話ばかりの短編集。 辛いことがあったとき読んだら少し元気になる気がする。 「銀のデート」が一番好き。 切なくなってしまった。
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俯いてばかりの毎日から、すこしだけ前を向けるようになるまでを描いた短編集。 毎日息苦しくて、もがいて、きっと大好きな本さえ読めない時期だって人生にはある。誰かの目には惨めで情けなく映っても、わたしは今日も立派に生きている。そのことを誇りに思いたい。 「明けない夜と終わらない小説...
俯いてばかりの毎日から、すこしだけ前を向けるようになるまでを描いた短編集。 毎日息苦しくて、もがいて、きっと大好きな本さえ読めない時期だって人生にはある。誰かの目には惨めで情けなく映っても、わたしは今日も立派に生きている。そのことを誇りに思いたい。 「明けない夜と終わらない小説はありません。いつかみんなでウハウハする日を目指して、ゆっくりと本好きの同志を増やしていきましょう。」(本文引用) あとがきが良かった。 正直リアリティが薄くて好みじゃないな…と思っていたけれど、半数以上が実話を元にしているというので驚き。人生ってドラマティック。
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一節一節が「再生」という題名の通りのお話。一つ一つの話は短い構成だが、読み終えるととてもスッキリする。
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短編集。半数以上が実話を元にしているとのこと。 ●印象的な描写 ・人の心の強さは各自ばらばらでらある者には耐えられる衝撃がたやすく別の者の心を砕いてしまうのだ。 ・今日子は自分が夜の川に吸いこまれていくように感じた。身体ではなく、心がである。もう別に死にたくはなかった。この流れの...
短編集。半数以上が実話を元にしているとのこと。 ●印象的な描写 ・人の心の強さは各自ばらばらでらある者には耐えられる衝撃がたやすく別の者の心を砕いてしまうのだ。 ・今日子は自分が夜の川に吸いこまれていくように感じた。身体ではなく、心がである。もう別に死にたくはなかった。この流れのまえでは、自分の命も、失恋も、ほんの一滴の水のようなものだった。わたしたちは一滴にとらわれ、一滴を憎み、それでもその一滴からほんの一歩も外にはでられない。それでも、その他大勢の滴たちといっしょに、この川のように流れていかなければならないのだ。生きていることなど、ちいさくてつまらなかった。 ・人には立場があって、台詞というのはその立場にくっついているものなのだろう。 ・人に夢をきくのは、本来自分の志と刺し違えるほどの重大事だったはずだ。いつから誰もが気安く夢を質問しあうようになったのだろうか。生きがいや仕事や夢は、手軽なアンケートの一項目ではない。十年二十年と胸に秘めて、ひそかに努力を続ける。それがたとえ指先だけでもほんものの夢に手をかけるということではなかったのか。 ●初めて知った言葉 ・鎧袖一触: 相手をたやすく打ち負かしてしまうたとえ。弱い敵人にたやすく一撃を加えるたとえ。鎧の袖がわずかに触れただけで、敵が即座に倒れる意から。 ・ミッドライフクライシス:中年期の心の葛藤。自分の人生は本当にこれでいいのか?といった考え方からこれまでの生き方や自分自身方 に自信がなくなったり、不安になったりすること。 ・フラクタル構造:ある一部分を切り取ると、全体に相似した構造になっていること。 ・不定愁訴:臨床用語で、患者からの「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、「なんとなく体調が悪い」という強く主観的な多岐にわたる自覚症状の訴えがあるものの、検査をしても客観的所見に乏しく、原因となる病気が見つからない状態を指す。
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様々な苦境から立ち直ろうとする話が、300ページ足らずの中に12編描かれています。短編は感動が浅くなりがちですが、しっかり感動させてくれました。再生はちょっとオカルト的ですが、ハッピーエンドでした。読後感良好、前向きになれる本です。
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12編の短編集。 社会的弱者が、そこから抜け出す成功物語でも、強者たる悪い奴をやっつけるのでも無く、再生を期する話。英雄による勧善懲悪ではなく。ほとんどが考え方を変える事による再出発で、現実的でよい。
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