職業としてのAV女優 の商品レビュー
タイトルだけを見ると、顰蹙を買いそうな本ですね。 まず言い訳から。 実は私はよせばいいのに創作もしており、おかげで大事な人生を棒に振りそうですが、本書は創作の下調べのためにアマゾンから取り寄せました。 ところが、面白過ぎて、創作のことを忘れて読み耽ってしまいました。 AV女優には...
タイトルだけを見ると、顰蹙を買いそうな本ですね。 まず言い訳から。 実は私はよせばいいのに創作もしており、おかげで大事な人生を棒に振りそうですが、本書は創作の下調べのためにアマゾンから取り寄せました。 ところが、面白過ぎて、創作のことを忘れて読み耽ってしまいました。 AV女優には単体、企画単体、企画のヒエラルキーが厳然と存在していること、現在は供給過多で狭き門になっていること、コンプライアンスが向上していることなど、知らない話ばかり。 しかも、AV女優だからといって食べて行ける時代ではなく、そこそこ仕事のあるAV女優でも生活費を稼ぐのがやっと。 そんな状況のようです。 一読して、AV業界ほど時代を映す鏡はないのではないか、との思いを強く持ちました。 AV女優という職業について大真面目に論じた本。 著者はAVでもしようかなと考えている女性や娘を持つ親にこそ読んでほしい、とあとがきに書いています。
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格差社会である昨今。 富める者は富み、貧しき者はより貧しく。 かつてのAV業界は、貧困にあえぐ女性の最終的なセーフティネットであったとのこと。 しかしながら、近年では一流企業や家庭のある者は、取り立てて経済的に困窮しているわけでもない女性達が、業界に流れているそうな。 年間、約...
格差社会である昨今。 富める者は富み、貧しき者はより貧しく。 かつてのAV業界は、貧困にあえぐ女性の最終的なセーフティネットであったとのこと。 しかしながら、近年では一流企業や家庭のある者は、取り立てて経済的に困窮しているわけでもない女性達が、業界に流れているそうな。 年間、約七千人もの女性が入っては消えを繰り返している、買い手市場であるらしい。 読んでいて決して、気持ちの良いものではないが、合法非合法の合間のグレーゾーンのお金の流れや給与形態について、分かりやすく紹介されている。 酷い場合には日当8000円、時給換算で、850円なんてこともあるそうです。 法律規制により、スカウトなどは減っているものの、モデルプロダクションなどと云う古臭い手法も未だ跋扈しているようだ。 また、子供の戦隊番組やNHK大河ドラマにも出演するなど、AV女優という職業が、かつてよりも、些かの許容範囲が社会では浸透しつつある。 お子様にお嬢さんを持つ親御さんは、一読されても悪くはないかもしれません。 世の中には、色んな人がいますね。 自己承認欲求ってのは、社会、時代の流れで強弱が様々な角度で加圧するんだろうね。
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いろいろと謎が解けました。 最近の価格の安さ、女優の質の向上、女優の高年齢化etc。昔から知っていたようで知らない世界。ただの必要悪なのか男の性を食い物しただけの商売だと思っていたこの世界ですが。まぁ、いろいろあること。 一つの業界が動き変わっていく様を垣間見た気がします。とても...
いろいろと謎が解けました。 最近の価格の安さ、女優の質の向上、女優の高年齢化etc。昔から知っていたようで知らない世界。ただの必要悪なのか男の性を食い物しただけの商売だと思っていたこの世界ですが。まぁ、いろいろあること。 一つの業界が動き変わっていく様を垣間見た気がします。とても面白かった。そしてAVをみる目線がかわりました。 男はみんなお世話になってきたこの業界。ぜひ読んでみてください。 そして著者が最後に言ってるようにもしこの業界が気になる女性、そしてそんな年頃の娘さんがいる親御さん。ぜひ読んでみて。
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決してHな本ではありません。あくまでも「職業」としてどういうものかと語れた1冊。 なかなか華やかようで、普通の「職業」なんですね。それでいて、アイドルやモデルのような芸能界とも違うというね。 男ならお世話にならない人はいないけど読み終わると見かた変わって楽しめくなるは
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真面目に業界の事について書いてある。 AV女優と一口に言っても今と昔とでは、世間の見方も内情も激しい変化があるみたいです。 性倫理が緩くなり普通の女性が多数入るようになった反面、それまでそこをセーフティーネットにしていたマイノリティの女性の行き場がなくなる。 コンプライアンス等が整備されキレイな職場になった反面、供給過剰による賃金の低下や過重労働の問題が出てくる。 消費スピードが激しい現在、薄利多売になって大変なのはAV業界も変わらないようです。
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とても詳しくわかりやすく書いてあってとてもよかった AV産業の変遷、現状を客観的に記してありどういった流れで女性が行くのか追体験できた。 女性の弱いところをうまく利用している感じ 不況であることは間違いない、上のランクから単体、企画単体、企画というランク。 承認欲求、好奇心、...
とても詳しくわかりやすく書いてあってとてもよかった AV産業の変遷、現状を客観的に記してありどういった流れで女性が行くのか追体験できた。 女性の弱いところをうまく利用している感じ 不況であることは間違いない、上のランクから単体、企画単体、企画というランク。 承認欲求、好奇心、単なるセックス好き。各々いろんな要因があるが根底にあるのが貧困だろう。経済的、または精神的な。 この産業が人を自殺に追い込むのではなく、あくまでこれを生きがいとせざるえなかったことに問題がある
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タイトル通りの本。 昔と今では業界も違うし、女優の意識も違う。見る方にとっていいのかどうかは別として。 で、才覚のある、見目のいい人には決して悪い就職先とは言い切れない。 もっとも、誰でも脱げば金になるという時代はとっくに終わっていることも事実。 引退した後の路にも、ふた通りある...
タイトル通りの本。 昔と今では業界も違うし、女優の意識も違う。見る方にとっていいのかどうかは別として。 で、才覚のある、見目のいい人には決して悪い就職先とは言い切れない。 もっとも、誰でも脱げば金になるという時代はとっくに終わっていることも事実。 引退した後の路にも、ふた通りあるのも過酷な事実。
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男性のみならず、最近は女性もお世話になっているAV女優。『AV女優』という特殊な仕事にスポットを当てた一冊。彼女たちの苦労を知る内容である。人気ぐ出たり、売れると判断をされれば良いがそれ以外は苦しいのだなという現実。売れた(売れる)にしてもとてつもなく、ハードな肉体労働をしなければならない。素人判断だが、給料が見合ってないんじゃないかと思ったりする。最近はAV女優になりたい女性が多いと聞いて、たまげた。
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「おわりに」の最後で、職選びは現実を知って慎重にと結んでいるけど、本文はリスクがある、ない、儲かる、儲からないと両方の意見が行ったり来たり、重複も多くやや読みづらかった。読了日 2015
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かつて汚れた職業だったAV女優ももはや人気タレント商売。闇が狭くなっていく。いや、闇が広がってきているからか…。 闇に、飲まれよ!!!! AV女優に普通の子が増えたのは、闇に光が当たるようになったからというポジティヴなものだけじゃない。そう思った。 やはり不景気の影響で、また、日本の経済が合理化した結果、あらゆるものに経営の効率化が導入された。経営の合理化には迷信を排除する性質がある。それゆえに「性産業は汚い仕事」というイメージを払拭し、利益の最大化のために刷新された。 人の性を売り物にするという倫理観と引き換えに市場が拡大し儲けが急拡大した。ただ、その拡大した利益は強者によって分捕られたともいえる。 それまで汚い仕事は弱者の特権だった。それが奪われたんだから、格差の拡大だよな。 格差の拡大が悪いとは思わない。きれいなAV女優のエッチな姿の方がみたいと思う。 でも、闇を狭められた弱者はいよいよ行き場を失って、爆発する可能性がどんどん高まっていると思う。 本当に日本は成長した結果、フロンティアが無くなってきてんなーと感じた。
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