雨ン中の、らくだ の商品レビュー
2009年刊。談春の『赤めだか』(2008)がベストセラーになったので、狙うは2匹目のドジョウ。本人もドジョウならぬ『青めだか』と言っている。 最初に頼まれたのは、談志の落語の全音源の解説。二つ返事で引き受けたが、とんでもない大仕事で無理と判明。代わりに、『赤めだか』の別バージョ...
2009年刊。談春の『赤めだか』(2008)がベストセラーになったので、狙うは2匹目のドジョウ。本人もドジョウならぬ『青めだか』と言っている。 最初に頼まれたのは、談志の落語の全音源の解説。二つ返事で引き受けたが、とんでもない大仕事で無理と判明。代わりに、『赤めだか』の別バージョンでお茶を濁そうとした。18の章、時系列で自分と師匠のことを書きながら、18タイトルの談志の落語についてそのおもしろさと凄さも紹介している。『赤めだか』のような笑いと涙はないが、きっちり仕事をしている。2年後に亡くなる談志の冥途の土産にはなったかな。 「志らく」は、パリ市長ジャック・シラク(のちフランス大統領)を気に入っていた談志の命名。「志」も入っているし、楽や落の「らく」も入っていて、粋なネーミングではないか。Chirac、フランス人じゃないと、チラクともキラクとも読んだりするけどね。
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著者は毒舌で乱暴なスタイルで有名な立川談志の弟子が自ら執筆した作品ですが、まず読み始めて感心するのは落語が本分である著者の文筆者としての才能です。丁寧だがユーモアがあってわかり易い文章で落語を知らない人でも落語の深さ面白さに開眼させられます。 また著者は映画や歌(ナツメロ)、...
著者は毒舌で乱暴なスタイルで有名な立川談志の弟子が自ら執筆した作品ですが、まず読み始めて感心するのは落語が本分である著者の文筆者としての才能です。丁寧だがユーモアがあってわかり易い文章で落語を知らない人でも落語の深さ面白さに開眼させられます。 また著者は映画や歌(ナツメロ)、芝居にも造詣が深くセンスの良さが感じられます。TV等でお馴染みだった談志師匠に弟子入りしあの、凶暴で意味不明な狂人(作中の言葉)に師事しその師弟関係や修行時代のエピソードを綴ったものが本作ですが、 あの凶暴な談志の優しい所や人想いの意外な面が見られたり、また落語のタイトルを付けた18章は各タイトルの落語の粗筋と説明があり落語初心者でも十分に楽しめる内容で落語っていいかもと思わせる内容です。作中一番気にいった談志らしいフレーズが「修行とは矛盾に耐える事だ」と著者に語った所です。単に自分の矛盾だらけの行動を正当化してるだけなのですがこういう面白い談志の思い出も所々にちりばめられており著者の師匠談志への熱い想いが感じられます。 読了後に談志のDVDをAmazonで買ってしまいました。。。
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赤めだかのドラマや原作本に出てくる志らくさんが好きだったので読んでみたのだけど、本人の語りから見えてくる志らくさんはあんまり好きじゃないかも? 談春さんは終始小馬鹿にされているけれど、やはり意識せざるを得ない存在なのでしょう。同じエピソードでも立場が違うと見解も違うし、性格も違う...
赤めだかのドラマや原作本に出てくる志らくさんが好きだったので読んでみたのだけど、本人の語りから見えてくる志らくさんはあんまり好きじゃないかも? 談春さんは終始小馬鹿にされているけれど、やはり意識せざるを得ない存在なのでしょう。同じエピソードでも立場が違うと見解も違うし、性格も違うからか印象まで変わってくるので、やはり両意見を聞くのは大切。 好みが分かれるという談志師匠の様々な落語の解釈や、自分の目指す落語を語っているので、落語に詳しい人が読むとまた味わい深いのかもしれない。
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仏映画「奇人たちの晩餐会」は、私の大好きな映画!なんだか嬉しかった。 落語家の本を読むのは初めてだったので、後半ではあるが映画の話題から、ようやく面白くなった。 落語も聞きに行きたくなった。
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帯文(裏表紙):"十八の噺に重ねあわせて描く、師匠談志と落語への熱き恋文。" 目次:まえがき、第1章「松曳き」、第2章「粗忽長屋」、第3章「鉄拐」、第4章「二人旅」、第5章「らくだ」、第6章「お化け長屋」、第7章「居残り佐平次」、第8章「短命」、第9章「黄金...
帯文(裏表紙):"十八の噺に重ねあわせて描く、師匠談志と落語への熱き恋文。" 目次:まえがき、第1章「松曳き」、第2章「粗忽長屋」、第3章「鉄拐」、第4章「二人旅」、第5章「らくだ」、第6章「お化け長屋」、第7章「居残り佐平次」、第8章「短命」、第9章「黄金餅」、第10章「富久」、第11章「堀の内」、第12章「三軒長屋」、…他
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2日で読了。語り口が軽妙で読みやすい。談春の赤メダカは以前に読んだが、こちらはより落語オリエンテッド。 落語とは人間の業の肯定、不合理なイリュージョンの噴出、与太者の悲哀、それゆえ他の芸術にはない魅力があるというのは首肯した。
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立川談志の遺伝子を受け継ぐと自負する著者の談志/落語へのラブレター。 落語に恋し、談志に愛された著者が小粋に語る「落語哲学」は言葉をオブラートに包み隠さず、毒っ気満載でリズム良く語られて清々しい。 一方で、真打ちになる迄に何度も経験する挫折のエピソードは、著者の思い込みの激し...
立川談志の遺伝子を受け継ぐと自負する著者の談志/落語へのラブレター。 落語に恋し、談志に愛された著者が小粋に語る「落語哲学」は言葉をオブラートに包み隠さず、毒っ気満載でリズム良く語られて清々しい。 一方で、真打ちになる迄に何度も経験する挫折のエピソードは、著者の思い込みの激しさ、自分の信念を曲げない強情さを現している、やっぱり芸人ていうのはアクの強さが魅力。 本の中で印象に残っているのは「好かれる」ということに対する考え方。 「10人いて10人から好かれる奴は偽善者。10人から嫌われる奴は悪党。5人から好かれて5人から嫌われる奴が正直者」 己が信念を貫き、人に媚びずに生きる男は恰好いいもんです、そうなりたいもんです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
志らくの談志へのラブレター。談志の生前に書かれたものだが、談志亡き後に読むと、また違った趣である。 鼻っ柱の強い、強烈な自己主張を示す「生意気」な芸人。 その道のトップになる人は、多かれ少なかれ、「強烈な(根拠のない)思い込み」を持っているものなのだろうか?考えるより前に、行動しろ、というそのことができずにウジウジしている自分は、こういう生き方はできないんだけど、やっぱり「芸人」ってこういうもんでいつまでもあって欲しいと思う。
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立川流は落語に対する理論を知られて面白いのであるが、それが最高の面白さを実現する妨げとなる可能性を考える。志ん生になりきれない怖さがあるか、結局談志の道を辿るのか。たけしや、太田光はその辺のバランスがうまく取れているかもしれない。
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立川談四楼 シャレのち曇り 談志いわく、人間は何かに帰属していないと生きていけない。日本人は日本教に帰属している。よって日本人の美徳からはずれたものを日本人は許さない 十人に好かれるのは偽善者、十人に嫌われるのは悪党。5人に好かれ、5人に嫌われるの人こそ本当の善人 2021/5...
立川談四楼 シャレのち曇り 談志いわく、人間は何かに帰属していないと生きていけない。日本人は日本教に帰属している。よって日本人の美徳からはずれたものを日本人は許さない 十人に好かれるのは偽善者、十人に嫌われるのは悪党。5人に好かれ、5人に嫌われるの人こそ本当の善人 2021/5/12 知らずに再読
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